FP(ファイナンシャルプランナー)2級の難易度と合格率は?3級との違いや勉強方法を解説!
FP(ファイナンシャルプランナー)2級の難易度、合格率、3級との違い、勉強方法などについて解説します。基本的な知識を持つ人を対象とした試験であるため、3級よりも難易度の高い問題が出題されます。
就職や職場でのステップアップのためにFP2級を取得したいけれど、忙しい等の理由で独学で合格したい、という方も多いでしょう。
この記事では、FP2級に独学で合格したい方に向けて、FP2級の概要から、独学で合格するために必要な勉強時間や勉強方法までを解説しています。また実技試験の種類など、独学で合格するために知っておきたいことにも触れています。ぜひ参考にしてください。
FP2級とは、ファイナンシャル・プランニング技能検定2級の略で、現在はNPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(通称、日本FP協会)、一般社団法人金融財政事情研究会(通称、きんざい)の、2つの団体が実施しています。
試験は学科試験と実技試験の2つの形式に分かれています。学科試験の問題数は60問で、実技試験の問題数は40問あります。
FP2級の試験は年に3回、5月、9月、翌1月に実施されます。詳しい日程は公式ホームページなどで確認してください。
FP2級の合格基準は60%以上の得点を獲得することです。学科試験・実技試験の双方、それぞれについて60%以上の得点率で合格となります。2つの試験を同時に受検し、片方だけに合格した場合、次回以降の試験では合格したほうの受検が免除されます。
先述のとおり、学科試験はマークシート式です。実技試験は記述式になるため、難易度が高いと感じる可能性があります。全体の合格率は35〜50%程度です。独学での合格は可能ですが、試験勉強慣れしていないと難しい場合もあるでしょう。
FP2級を独学で受検する際には、いくつか注意点もあります。受検の際の注意点について解説します。
FP2級の実技試験は、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
実技試験の種類は、きんざいで4つ、FP協会で1つの、計5つがあります。自分が希望する試験を選べますが、希望する試験を実施している団体で受検する必要があるため、申込み時には注意しましょう。
実技試験の種類と実施団体について、詳しくは後述します。
市販されている過去問題集は、全ての実技科目に対応していない場合があります。したがって過去問題集を購入するときは、自分の受検したい実技試験に対応している問題集かどうか、手にとって中身を確認してから選ぶことが大切です。
独学でFP2級を受検するにあたっては、法改正の最新情報を自分で確認する必要があります。法改正は順次おこなわれるため、試験に際して常に最新の法律に則した解答をしなければなりません。したがって過去問題集を解くときは、新しい過去問からはじめ、実力がついてから古い問題を解くようにするといいでしょう。
FP2級の実技試験は、日本FP協会が実施する「資産設計提案業務」の1種類と、きんざいが実施する「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」の4種類の、合計5種類の試験が設けられています。
どちらの団体が実施する試験でも、合格すれば同じように「FP2級技能士」の国家資格を取得できます。受検者は好きな方の試験を選んで受検できます。いずれも試験時間は90分です。
試験の詳細は以下の記事をご確認ください。
FP2級を独学で勉強することには、メリットも、デメリットもあります。それぞれについて解説します。
自分のペースで勉強できることは、何の試験かに関わらず、独学で受検することの大きなメリットです。予備校などに通えば時間的にも拘束され、また進度を授業に合わせなければなりませんが、独学ならば忙しい合間にも、自分のペースで勉強できます。
さらに、費用を抑えられるのも魅力的です。市販のテキストや問題集の購入費のみで受検の準備ができるため、転職を控えて出費を抑えたいというような場合にも適しています。
FP2級を独学で受検することのデメリットは、たった一人で頑張らなくてはならないということです。独学での勉強は仲間や教えてくれる人がいないため、挫折しやすいことが難点でしょう。
また、独学の場合は、法改正を見逃す恐れがあります。受検にあたっては常に最新の法律に基づいて解答する必要があり、法改正の見逃しは大きな失点となる可能性があるため注意しなければいけません。
FP2級に独学で合格するためは学科試験・実技試験いずれも過去問題を繰り返して解き、ミスをなくすことが重要です。その際、「インプットとアウトプットをバランス良くおこなう」「間違えた問題をそのままにしない」「完璧主義に陥らない」ことを意識しましょう。FP2級試験は試験範囲は広いですが、6割得点できれば合格が可能です。合格ラインを意識し、効率的な学習をすることが合格の秘訣です。
FP2級に独学で合格するために必要な勉強時間の目安は、150〜300時間です。この時間を、1日あたりの勉強時間で割ることで、合格に必要な期間を算出できるでしょう。100日か、それ以上の時間をかけている方もいます。試験の日程を考えながら、それまでに勉強が終わるように開始時期を見極めて、独学での勉強を始めましょう。
しかし、必ずしも毎日、同じだけの勉強ができるとは限りません。体調不良、急な予定変更などに備えて、余裕を持ったスケジュールを立てておくことがおすすめです。
FP2級は、独学で受検することも可能ですが、独学での受検にはメリットとデメリットのどちらも存在しています。とりわけ自分一人で問題集や参考書を選び、頑張って勉強したり、忙しい合間をぬって法改正について情報収集をおこなうのは難しいかもしれません。
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個人の方がファイナンシャル・プランナー資格試験を受検するには、「受検申請」という手続きを行います。受検申請は、書面の受検申請書を郵送する方法と、インターネットで手続きをする方法の2種類があります。
FP2級は、3級の出題範囲に加えて、法人のファイナンシャル・プランニングが追加されています。3級は個人資産に関連する相談業務に必要な技能を身につけるのに対し、2級はさらに中小企業の資産相談業務の内容が加わるため、より専門的な知識が必要です。
FPの年収は、1,000万円を超える人もいれば、一般的な会社員と同程度の人もいるなど、働き方によって大きく異なります。
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