• 更新日:2024/09/24

就職や職場でのステップアップのためにFP2級を取得したいけれど、忙しい等の理由で独学で合格したい、という方も多いでしょう。

この記事では、FP2級に独学で合格したい方に向けて、FP2級の概要から、独学で合格するために必要な勉強時間や勉強方法までを解説しています。また実技試験の種類など、独学で合格するために知っておきたいことにも触れています。ぜひ参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • FP2級の試験は、学科試験と実技試験の2つの形式に分かれている。
  • FP2級の独学での合格は可能だが、試験勉強慣れしていないと難しい。
  • FP2級の実技試験は5種類あり、自分に合ったものを選ぶことが重要。
  • FP2級に独学で合格するために必要な勉強時間の目安は、150〜300時間。

FP2級はどのような試験?

FP2級とは、ファイナンシャル・プランニング技能検定2級の略で、現在はNPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(通称、日本FP協会)、一般社団法人金融財政事情研究会(通称、きんざい)の、2つの団体が実施しています。

試験は学科試験と実技試験の2つの形式に分かれています。学科試験の問題数は60問で、実技試験の問題数は40問あります。

FP2級の試験は年に3回、5月、9月、翌1月に実施されます。詳しい日程は公式ホームページなどで確認してください。

  • ご注意ください!(2024年8月更新)
    2級FP技能検定は2025年4月1日(火)より全国のテストセンターで随時受検ができるCBT(Computer Based Testing)試験へ移行されます。
    これに伴い一斉方式のペーパー試験は、2025年1月試験(FP協会)または2025年5月試験(きんざい)をもって終了となる予定です。
    なお、出題形式や合格基準に変更はありませんが、CBT試験のお申込みはWeb申請のみとなります。

    試験についての詳細は下記をご確認ください。
    日本FP協会 https://www.jafp.or.jp/
    一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい) https://www.kinzai.or.jp/fp

FP2級試験の詳細は以下の記事をご確認ください。

FP2級は独学で合格できる?

FP2級の合格基準は60%以上の得点を獲得することです。学科試験・実技試験の双方、それぞれについて60%以上の得点率で合格となります。2つの試験を同時に受検し、片方だけに合格した場合、次回以降の試験では合格したほうの受検が免除されます。

先述のとおり、学科試験はマークシート式です。実技試験は記述式になるため、難易度が高いと感じる可能性があります。全体の合格率は35〜50%程度です。独学での合格は可能ですが、試験勉強慣れしていないと難しい場合もあるでしょう。

FP2級を独学で受検する際の注意点

FP2級を独学で受検する際には、いくつか注意点もあります。受検の際の注意点について解説します。

自分に合った実技試験を選ぶ

FP2級の実技試験は、自分に合ったものを選ぶことが重要です。

実技試験の種類は、きんざいで4つ、FP協会で1つの、計5つがあります。自分が希望する試験を選べますが、希望する試験を実施している団体で受検する必要があるため、申込み時には注意しましょう。

実技試験の種類と実施団体について、詳しくは後述します。

過去問題集が実技試験に対応しているか確認する

市販されている過去問題集は、全ての実技科目に対応していない場合があります。したがって過去問題集を購入するときは、自分の受検したい実技試験に対応している問題集かどうか、手にとって中身を確認してから選ぶことが大切です。

法改正の最新情報を確認する

独学でFP2級を受検するにあたっては、法改正の最新情報を自分で確認する必要があります。法改正は順次おこなわれるため、試験に際して常に最新の法律に則した解答をしなければなりません。したがって過去問題集を解くときは、新しい過去問からはじめ、実力がついてから古い問題を解くようにするといいでしょう。

FP2級の実技試験の種類

FP2級の実技試験は、日本FP協会が実施する「資産設計提案業務」の1種類と、きんざいが実施する「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」の4種類の、合計5種類の試験が設けられています。
どちらの団体が実施する試験でも、合格すれば同じように「FP2級技能士」の国家資格を取得できます。受検者は好きな方の試験を選んで受検できます。いずれも試験時間は90分です。

試験の詳細は以下の記事をご確認ください。

FP2級を独学で勉強するメリット・デメリット

FP2級を独学で勉強することには、メリットも、デメリットもあります。それぞれについて解説します。

メリット

自分のペースで勉強できることは、何の試験かに関わらず、独学で受検することの大きなメリットです。予備校などに通えば時間的にも拘束され、また進度を授業に合わせなければなりませんが、独学ならば忙しい合間にも、自分のペースで勉強できます。

さらに、費用を抑えられるのも魅力的です。市販のテキストや問題集の購入費のみで受検の準備ができるため、転職を控えて出費を抑えたいというような場合にも適しています。

デメリット

FP2級を独学で受検することのデメリットは、たった一人で頑張らなくてはならないということです。独学での勉強は仲間や教えてくれる人がいないため、挫折しやすいことが難点でしょう。

また、独学の場合は、法改正を見逃す恐れがあります。受検にあたっては常に最新の法律に基づいて解答する必要があり、法改正の見逃しは大きな失点となる可能性があるため注意しなければいけません。

FP2級の独学合格するための勉強方法・時間

FP2級の独学合格するための勉強方法

FP2級に独学で合格するためは学科試験・実技試験いずれも過去問題を繰り返して解き、ミスをなくすことが重要です。その際、「インプットとアウトプットをバランス良くおこなう」「間違えた問題をそのままにしない」「完璧主義に陥らない」ことを意識しましょう。FP2級試験は試験範囲は広いですが、6割得点できれば合格が可能です。合格ラインを意識し、効率的な学習をすることが合格の秘訣です。

FP2級の独学合格に必要な勉強時間

FP2級に独学で合格するために必要な勉強時間の目安は、150〜300時間です。この時間を、1日あたりの勉強時間で割ることで、合格に必要な期間を算出できるでしょう。100日か、それ以上の時間をかけている方もいます。試験の日程を考えながら、それまでに勉強が終わるように開始時期を見極めて、独学での勉強を始めましょう。

しかし、必ずしも毎日、同じだけの勉強ができるとは限りません。体調不良、急な予定変更などに備えて、余裕を持ったスケジュールを立てておくことがおすすめです。

まとめ

FP2級は、独学で受検することも可能ですが、独学での受検にはメリットとデメリットのどちらも存在しています。とりわけ自分一人で問題集や参考書を選び、頑張って勉強したり、忙しい合間をぬって法改正について情報収集をおこなうのは難しいかもしれません。

独学でのFP2級受検に不安がある場合、通信講座の利用も検討してみてはいかがでしょうか。ユーキャンのFP講座なら、常に最新の内容が掲載されたテキストや、法改正に関連する情報が届きます。苦手の克服を助けてくれるデジタルサポートツールも充実しており、安心してFP2級の試験を受けることができるでしょう。まずはお気軽に、資料をご請求ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

FP試験の申込み方法は?

個人の方がファイナンシャル・プランナー資格試験を受検するには、「受検申請」という手続きを行います。受検申請は、書面の受検申請書を郵送する方法と、インターネットで手続きをする方法の2種類があります。

FP2級と3級の違いは?

FP2級は、3級の出題範囲に加えて、法人のファイナンシャル・プランニングが追加されています。3級は個人資産に関連する相談業務に必要な技能を身につけるのに対し、2級はさらに中小企業の資産相談業務の内容が加わるため、より専門的な知識が必要です。

FPの年収は?

FPの年収は、1,000万円を超える人もいれば、一般的な会社員と同程度の人もいるなど、働き方によって大きく異なります。

講座との相性を確かめよう

講座との相性を確かめよう

ファイナンシャルプランナー(FP)講座があなたに向いているのか相性診断でチェック!
80%以上の相性なら今すぐ申し込みして、人気の専門資格を手に入れよう!

合格のチャンスはいっぱい!

ファイナンシャルプランナー(FP)は税金、保険、年金などの幅広い知識と視野を持ち、ライフプランの設計を行うお金の専門家。 有資格者は、金融・保険・不動産など、さまざまな業界で求められるため、就・転職が有利に!独立・開業も可能なほか、身につけた知識は日常生活でも役立ちます。
ユーキャンの「ファイナンシャルプランナー(FP)」講座は、受講生の9割は初学者。わかりやすいテキストと充実のサポート態勢が魅力の講座です。