ファイナンシャルプランナー資格取得に必要な受験資格とは?認定研修を受ければ実務経験は不要
- 更新日:2023/07/10
ファイナンシャルプランナー資格に興味があってとりあえず勉強を始めてはみたものの、いざ受検しようとしたら受検資格がなかった!なんてことになったら、せっかくの勉強も無駄になりかねません。
ファイナンシャルプランナー資格試験の受検資格には何があるのか、受検資格はどうすれば得られるのか。
資格取得までの流れを確認しておきましょう。
このページを簡潔にまとめると・・・
- ファイナンシャルプランナーのうち、2級FP技能検定には受検資格がある。
- FP試験が初めての人も、認定講座の受講で2級受検資格を得ることができる。
- 級によって受験資格は異なる。
ファイナンシャルプランナー資格試験の受検資格には何があるのか?
ファイナンシャルプランナーのうち、2級FP技能検定には受検資格があります。
ファイナンシャルプランナーのうち、2級FP技能検定には受検資格があります。以下のいずれかに該当していれば受検できます。
1.日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
2.3級FP技能検定、または厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
3.FP業務に関して2年以上の実務経験を有する者
2.のように、3級FP技能検定などの合格が要件になっているのをみると、初めてファイナンシャルプランナーに挑戦する人は、「先に3級に合格しなければ、いきなり2級にチャレンジすることはできないの?」と思うかもしれません。
また、3.のように「実務経験」と記載されていると、「ファイナンシャルプランナーとして実際に仕事をしたことがなければ受検できないの?」と心配になる人もいるかもしれません。
でも、心配は無用です。
1.にあるように、認定された講座を受講修了すれば、3級の資格や実務経験がなくても誰でも受検することができるのです。
例えば、通信で勉強できるファイナンシャルプランナー(FP)講座は日本FP協会の認定講座になっているものもあります。講座を修了(必要な課題を提出しクリア)することで、上記受検資格1.に該当することになるので、保有資格や実務経験がなくても試験を受けることができます。
受検資格はどうすれば得られるのか?
ファイナンシャルプランナー試験が初めての人も、認定講座で受検資格を得ることができます。
ファイナンシャルプランナー資格試験は、初めての人でも認定講座を利用して受検勉強を進めれば、受講修了とともに2級FP技能検定の受検資格を得ることができます。3級FP技能士に先に合格する、実務経験を積むなどの手間や時間を取らなくても、無理なく2級FP技能士を目指すことができるのです。
では、同じファイナンシャルプランナーの資格でも、AFPはどのようにすれば取得できるのでしょうか。(FP技能士とAFPの違いを詳しく見る)
AFPは、「2級FP技能検定の合格」と「AFP認定研修の修了」の両方を満たしたうえで、所定の期間内に日本FP協会に登録することで取得できます。ただし、どの受検資格を使用して2級FP技能士を取得したかによって、AFP取得の流れが少し変わってくるのです。
1.「認定講座の修了」によって2級FP技能検定を受検し合格した場合、AFPの取得要件を両方満たしたことになります。つまり、FP協会へ登録するだけでAFPの資格も取得することができるのです。
一方、2.「3級FP技能士等の資格」や、3.「実務経験」を利用して2級FP技能士を取得した場合、AFP取得のためには別途AFP認定研修修了が必要になります。
以上が、ファイナンシャルプランナー資格試験と取得の流れです。
どのような方法で2級FP技能士やAFPを取得すればよいかは、ご自身の状況や希望にもよりますが、もし「3級FP技能士等の資格」や「実務経験」をお持ちでない場合は、認定講座で2級FP技能検定の学習を進めながら、受検資格も同時に取得する方法が効率的と言えるでしょう。
資格区分別に受験資格を確認する
FP3級に必要な受検資格
FP3級は、FP資格の中でもっとも難易度が低い資格であり、受検資格は「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」です。仕事でFP業務に従事していたり、今後FP業務に携わりたいと考えていたりする人は、すぐに挑戦できます。
詳細は以下の記事で解説しています。
FP2級に必要な受検資格
FP2級の受検資格は以下の通りです。
- 2年以上の実務経験者
- 3級ファイナンシャルプランニング技能検定(FP3級)合格者
- AFP認定研修の受講修了者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
詳細は以下の記事で解説しています。
FP1級の学科試験に必要な受検資格
FP1級の受検では学科と実技に分かれており、受検資格もそれぞれ異なります。学科試験に必要な受検資格は以下の通りです。
- FP業務に関して5年以上の実務経験を有する者
- FP2級技能検定に合格しており、なおかつFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
詳細は以下の記事で解説しています。
FP1級の実技試験に必要な受検資格
FP1級実技試験の受検資格は以下の通りです。
- FP1級学科試験合格者
- 日本FP協会の「CFP®認定者」
- 日本FP協会の「CFP®資格審査試験に合格したが認定されていない者」
- きんざいの「FP養成コース」修了者+実務経験1年以上
- きんざい実施の1級FP技能検定 学科試験の一部合格者
まとめ
ファイナンシャルプランナーの資格取得に必要な受検資格と、その取得方法について説明しました。
ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座は、「2級FP技能士」と「AFP」に対応。1つの試験に合格すれば、2つの資格が取得できます。
また、日本FP協会の認定講座なので、講座を修了することで、保有資格や実務経験がなくても受検資格が得られます。
講座に関する詳しい情報はこちらよりご確認ください。
- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- FP2級と3級の違いは?
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FP2級は、3級の出題範囲に加えて、法人のファイナンシャル・プランニングが追加されています。3級は個人資産に関連する相談業務に必要な技能を身につけるのに対し、2級はさらに中小企業の資産相談業務の内容が加わるため、より専門的な知識が必要です。
- FPは独学で合格できる?
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独学での合格は可能ですが、教材選びに手間がかかる、法改正情報の収集に時間がかかる、受検資格の要件を満たすのが難しいといったデメリットがあります。手堅く合格を目指すなら通信講座がおすすめです。
- FPの年収は?
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FPの年収は、1,000万円を超える人もいれば、一般的な会社員と同程度の人もいるなど、働き方によって大きく異なります。
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ファイナンシャルプランナー(FP)は税金、保険、年金などの幅広い知識と視野を持ち、ライフプランの設計を行うお金の専門家。 有資格者は、金融・保険・不動産など、さまざまな業界で求められるため、就・転職が有利に!独立・開業も可能なほか、身につけた知識は日常生活でも役立ちます。
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