勉強すれば即効果アリ？ FPの知識でできる収入アップ方法

ファイナンシャルプランナーの知識があると、今までと変わらない生活の中で節約や収入アップができるようになるかもしれません。
というのは、同じように生活をしていても、知っていれば利用できるけれども、知らなければ利用せずにそのままになってしまう税控除の制度や、資産を増やす方法があるからです。

たとえば、生命保険や地震保険に加入している人は、所得税の保険料控除を利用することができます。

生命保険料控除は、生命保険、介護・医療保険、個人年金の保険料についてそれぞれ最高４万円までの金額を所得から控除することができる制度。地震保険料控除は、地震保険の保険料について最高５万円までの金額を所得から控除することができる制度です。

保険料控除を利用すると、課税所得が少なくなるため、納付すべき所得税を減らすことができるのです。
生命保険料控除、地震保険料控除ともに、お勤めの方は年末調整の際に「保険料控除証明書」という書類を勤め先に提出することで利用できます。自営業などの方は確定申告で保険料控除証明書を添付して申告をします。保険料控除証明書は、保険会社から毎年送られてきますので、大切に保管して申告時に提出をすれば、節約になります。

医療費控除は、年間に支払った医療費が10万円（その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の５％）を超えるときは、超えた分を所得から差し引くことができる制度です。

対象になる医療費は、納税者本人または生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費です。おもに、診療や治療の対価や、医薬品の代金などが該当します。医療機関に行くための交通費も、原則としてバスや電車など公共交通機関の運賃なら対象になります。
また、医療機関にかかっていなくても、ドラッグストアで購入した胃薬や風邪薬も該当します。領収証をしっかり保管しておけば、対象となる金額が増えるので、知っておくに越したことはありません。

ファイナンシャルプランナー資格では、資産運用の知識も身に付きます。株式や投資信託、債券などの金融商品の特徴や、リターンとリスクの関係を学べば、自分自身の資産を投資するヒントになります。

もちろん、投資にはリスクが付き物ですから、安全・確実というわけではありません。とはいえ、上手に運用をすれば、現金のままで置いておくよりもリターンを得られるので挑戦してみる価値は十分にあります。

また、預金などの積み立てをして貯蓄している人なら、個人年金での積み立てにすれば、所得税の個人年金保険料控除を利用できます。申告をすることで課税所得が低くなり、税金の一部が戻ってきます。同じ金額を積み立てていても、方法を変えるだけで節約できる場合もあるのです。

これらの内容は、すべてファイナンシャルプランナー資格取得のために必要な知識です。特別に何かをしなくても、受検勉強をしているうちに、控除や資産運用の知識が身につき、節約や収入アップのチャンスが見えてくるのです。資格の取得とともに、節約や収入アップも実現できたら、喜びもひとしおですね。