簿記2級とは?難易度・合格率など試験についてまとめて解説!
日商簿記は級によって平均合格率がかなり異なります。簿記2級の難易度や合格率はどのくらいなのか、ぼき2級試験について詳しく解説していきます。
簿記2級の資格を保有していれば、転職で有利になります。この記事では、なぜ簿記2級取得者の需要が高いのか、転職で具体的にどのように有利になるのかを解説します。また、資格取得後におすすめの職種、転職求人事例、転職におすすめの時期なども紹介していますので、ぜひ資格取得や転職活動の参考にしてください。
簿記2級を持っていれば、転職時に有利に働く可能性があります。その理由は、経理や管理部門などの採用活動で、簿記2級が実力を測る目安の1つになっているからです。具体的な理由については後ほど紹介します。
簿記2級といえば日商簿記2級のことを指すのが一般的です。
試験は年に3回ですが、ネット試験なら指定日を除いてほぼ毎日受験が可能です。また、必要な受験資格は特にありません。
日商簿記の合格率は20%前後、合格するためには、簿記3級の資格を持っている人で200時間~300時間程度必要とされています。
簿記2級は採用選考や面接などで有利に働く資格です。また、将来のキャリアアップや今の仕事にも役立てられます。これらの理由について、詳しく解説します。
企業は簿記2級の有資格者を、「経理に関する知識を一通り身に付けていて、企業の経営状況を正確に算出できる人材」として求めています。これらの能力が必要な仕事であるなら、履歴書の資格欄に記載しておくだけで、採用確率が高まります。
経理職は業種や規模に関係なく会社にとって必要不可欠な存在です。したがって、自分に合った転職先を選びやすくなるメリットがあります。
簿記2級を取得していれば、たとえ実務経験がなくても、即戦力の人材として評価される傾向があります。実際、簿記2級の取得者は、中小規模の企業で経理職をすぐに働き始められるレベルです。また、財務諸表を読み解き、簿記の知識を実際の業務に反映できます。
したがって、未経験者でも経理や管理部門などに採用されやすいわけです。こうした効果は、簿記2級を取得するモチベーションの1つになるでしょう。
簿記2級の資格は経理業務以外でも、他の求人応募者との差別化になります。どのような職種でも、ある程度の経理に関する知識、能力はあったほうが望ましく、ビジネスパーソン共通の能力としてアピールできるからです。
また、簿記2級は決して簡単な資格ではありません。そのため、継続的な努力ができる能力と向上心を評価される傾向もあります。直接的に仕事に役立つかわからない場合でも、取り組むべき価値がある資格といえるでしょう。
簿記2級を取得していれば、経営層、マネジメント層へのキャリアアップへの道が開けます。経理だけでなく、経営管理やマネジメントの仕事に携わるチャンスが広がるからです。実際、企業のなかには経営に関係する役職へ就く際に、簿記2級の資格取得を推奨していることもめずらしくありません。
経理に関する知識があれば仕事に活かせる機会が増えます。今の職場でスキルアップしたい場合にも、簿記2級は無駄になりません。
簿記2級を取得したなら、その知識や技能を仕事に活かしたいものです。ここでは、有資格者に向く転職先として、5つの職種を紹介します。
簿記2級で身に付く「仕訳」の知識は、企業の経理・財務部門でよく使います。経理部門では、伝票や帳簿の作成などで、学んだことを活かせるでしょう。また、財務部門では、資金調達や予算管理などの業務に携わったり、経理部との連携役を任されたりするケースが多くなります。
会計事務所や税理士事務所では、帳簿の付け方や税金の申告などのスキルが役立ちます。公認会計士や税理士の資格がなくても、貴重な人材として優遇されている人も多くいます。
具体的には、記帳代行、税務申告、決算処理、有価証券報告書の整理など経理業務の代行を担当し、事務所の即戦力人材として活躍できます。
証券会社、銀行などの金融部門でも、経営や財務面での簿記2級の知識、技能を使えます。例えば、銀行では預金、融資、為替業務など、証券会社では会計、財務部門の業務のほかM&A関連のサポートなどで活躍するのが一般的です。
簿記と金融はどちらもお金に関連する共通点があるため、簿記2級が役立つ仕事は多く、有力な転職先候補となります。
コンサルタント部門では、クライアントの経営状況を確認するために貸借対照表や損益計算書などの決算書類を分析する必要があります。この業務の一端を担うにあたって、簿記2級の資格が役立ちます。
このようなコンサルタント部門の求人要綱には、簿記の資格が書かれていることが一般的です。したがって、転職先の選択肢を増やすためにも資格取得をおすすめします。
営業職でも簿記2級の資格が役立ちます。営業では、顧客の経営状況や予算などに合ったセールスプランが必要です。この際に「原価率」「減価償却」などの用語と考え方がよく使われるからです。
会計知識に基づいた営業ができれば、顧客の信頼感を得やすくなります。また、相手企業に支払い能力があるかどうかを見極められます。
ここでは、具体的な転職イメージを持つために、簿記2級取得者向けの求人事例を紹介します。さまざまな求人がありますので、あくまで参考程度にご覧ください。
一般企業での未経験者歓迎の事例を以下に紹介します。
次に税理士事務所の会計スタッフの求人情報をみてみましょう。
リアアップの観点から、おすすめの資格を5つ紹介します。
企業の経営層のキャリアアップや、公認会計士、税理士への転身を目指している方に向いているのが簿記1級です。会計の専門家として経営管理の経験を積みながら、経営層に加わる道も開けます。
簿記1級は簿記2級より難易度が高く、合格率は10%前後です。学習時間は800~2,000時間が目安となります。
経理・財務業務を極めたいと考えている人に向いているのが、経理・財務スキル検定(FASS)です。簿記2級よりも実践的なスキルを扱っているため、業務のレベルアップにつながるような内容を学べます。
FASSに合否はなく、スコア採点(800点満点)される検定試験です。自分の実務能力を測るためにも活用できるでしょう。
グローバル企業や外資系企業などに転職する際に有利になるのが国際会計検定(BATIC)です。英語ベースの会計処理や国際会計の知識、技能を修得できます。
合否の判定はありませんが、1,000点満点での獲得スコアに応じて修得レベルが認定されています。このうち、アカウンティングマネジャーレベル(700~879点)の認定率は、おおよそ4割程度です。
税理士・公認会計士は会計資格のなかで最も難易度が高い種類です。会計事務所や税理士事務所に勤めている場合は、専門家としてキャリアアップでき、独立開業も検討できます。
税理士の合格率は約15~20%です。公認会計士の1次試験合格率は20~25%、2次試験は35~40%が目安になります。
資産運用や資金計画などの仕事に興味がある人に向いているのが、ファイナンシャルプランナーです。簿記2級と組み合わせる場合は、中小企業の経営層、個人事業主などを対象としたコンサルタントや融資業務などがあります。
キャリアアップに役立つのはファイナンシャルプランナー2級からで、合格率は学科が40~50%、実技は50~60%が目安です。
簿記2級取得者への需要が高まるのは、決算期の1~2カ月前です。経理・財務部門は繁忙期を前に即戦力の人材を雇用したいと考えることも多く、条件のいい求人に採用される可能性が高まります。
日本の年度末は3月が多いため、1~2月はチャンスです。また、株主総会が終わる6~7月も忙しくなるため、4~6月もいい時期です。
簿記2級は実務経験がなくても即戦力として評価してもらえる可能性が高く、転職で有利に働く資格です。希望の仕事に就くためにも、キャリアアップの可能性を広げるためにも、努力して取得する価値のある資格と言えるでしょう。
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日商簿記2級の合格率は20%前後と低く、難易度が高い試験と言えます。商業簿記に加えて、工業簿記も試験科目となり、出題範囲が広まることが難易度が高い理由の一つです。
独学でスムーズに学習が進められない場合は、他の勉強方法を検討した方がよいでしょう。独学では、わからない点を放置しやすく、一度つまずくと勉強が進まなくなってしまいます。
そうした状況への解決策として、簿記の通信講座を検討するのもよいでしょう。
簿記2級は、3級と比べると難易度が高く、数ヵ月から半年程度の学習が必要です。しかし自分に合った勉強方法で効率よく学習していけば、初心者でも合格は可能です。
ただし、簿記2級は、出題区分の改定により年々難易度があがっているといわれており、地道で効率的な学習と戦略が不可欠。適切なテキストと電卓選び、学習スケジュール設定、直前対策も重要です。
経理の仕事には、会計処理や帳簿作成、決算処理があり、経理のできる人材の証明となるのが簿記2級の技能です。企業規模や業種を問わず、経理は必要不可欠。そのため、簿記2級の資格保有者は企業から求められ、重宝されます。
簿記2級は知名度・信頼度ともにバツグンで、時代に左右されない高いニーズがある資格。会社内での評価アップが期待でき、就職・転職にも有利にはたらきます。自営業の方や家計を見直したい主婦の方にも役立つスキルです。
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