簿記3級って難しい?合格率や試験概要を解説【2024年最新】
試験に合格するためには、資格の概要を知って、受験対策を立てることが大切です。簿記3級の取得を目指す人のために、資格の概要や試験の合格率、勉強の進め方などを詳しく説明します。
簿記資格は汎用性が高く、持っていれば企業からの評価が上がる資格として知られています。この簿記資格が独学でも取得できるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、独学で簿記検定3級・2級に合格するためのスケジュールやコツなどについて解説します。自分に合った方法で簿記の勉強を進めることで、検定に合格できる確率も高くなるでしょう。
簿記検定には1~3級がありますが、まずは3級の合格率や独学で合格するコツ、スケジュールなどをご紹介します。
簿記3級の合格率は、近年では50%前後で推移しています。簿記3級の受検者は、簿記検定を初めて受ける人が多いです。その中で2人に1人は受かる傾向にあるため、難易度はあまり高いとはいえないでしょう。
簿記3級に合格するには、目安として50~150時間程度の勉強が必要となります。学生のように時間を確保しやすい環境なら短期間での取得が目指せますが、社会人の場合はスキマ時間を見つけながらコツコツと勉強を進めることが大切です。
簿記3級取得のために必要な勉強時間は50~150時間程度ですから、最低でも試験の3カ月ほど前から勉強を始めるのが賢明といえます。前半の1カ月半で基礎を固め、後半の1カ月半で問題演習をやり込むという形で勉強を進めるといいでしょう。
具体的には、まずテキストと問題集を併用しながら基礎を固めていきます。次に、過去問題集で出題傾向や自分の苦手なポイントを把握し、最後に予想問題集などで自分の弱点をなくしていく、という流れがおすすめです。
続いて、2級の合格率や独学で合格するコツ、スケジュールなどをご紹介します。
簿記2級の合格率は、近年は20%前後で推移しています。多くの場合、簿記3級の合格を経て2級に挑戦します。簿記の基礎知識が備わった人が受検しても5人に1人程度しか受からないため、3級に比べて難易度は飛躍的に高まるといえます。独学で合格できるケースもありますが、簡単とは言えないでしょう。
簿記2級に合格するためには、目安として200~400時間程度の勉強が必要となります。新たに工業簿記が加わり、商業簿記の試験範囲も拡大することで、3級よりも長い時間を勉強に費やさなくてはなりません。
難易度が高い2級は、200~400時間程度の勉強時間が必要です。遅くとも試験の半年前からは勉強を始める必要があります。半年前から始めれば、1日1~2時間の勉強で資格の取得が目指せるでしょう。
まずは商業簿記から始めて、次に工業簿記、最後に問題演習、という流れで勉強を進めるのがおすすめです。工業簿記を勉強しているうちに商業簿記の内容を忘れる可能性があるため、両者をバランスよく勉強するようにしましょう。
ここからは、独学で簿記資格を取得する2つのメリットについて紹介します。
簿記資格取得のためにスクールに通ったり、通信講座を利用したりすることもできますが、ある程度の費用がかかります。特に、講師に直接指導してもらうスクールの場合は費用が高くつく傾向にあります。一方、独学ならテキストや問題集をそろえるだけで費用が済むため、受検にかかる出費を低く抑えられるでしょう。
時間にしばられず、好きなタイミングで簿記の勉強ができる点も独学のメリットの一つです。独学であれば、自分の都合に合わせてペース配分しながら勉強を進められます。ただし、どうしてもメリハリが失われやすいため、事前に立てた勉強計画に沿って勉強を進めることが大切です。
ここからは、独学で簿記資格を取得する2つのデメリットについて紹介します。
独学で簿記の勉強を進める場合、効率の面に注意する必要があります。スクールや通信講座ではわからないところも丁寧に解説してもらえますが、独学ではすべて自力で解決しなくてはなりません。そもそも勉強方法が間違っていたり、あまり出題されない分野に時間をかけてしまったりする場合もあります。自分で考えながら効率良く勉強を進める工夫が必要です。
3級も2級も、資格を取得するためには100時間単位の勉強をする必要があります。特に、社会人が2級の取得を目指す場合は半年以上のスケジュールを立てて勉強に取り組むことになるでしょう。しかし、独学だとモチベーションが保ちにくく、勉強を先のばしにした挙句、やめてしまうことも多いです。
ここからは、独学で簿記の勉強をするのが向いている人の特徴を2つ紹介します。
自分で勉強法を確立し、スケジュール通りに進めていける人は独学向きだといえます。もともと勉強が得意で、スクールなどに頼らなくても合格できる自信がある人は独学で資格取得を目指すのもいいでしょう。ただし、勉強法を間違えていたり、効率の悪い勉強をしたりするリスクがあるため注意が必要です。
短期間で簿記資格を取る必要がなく、ゆとりをもって簿記検定を受けることができる人も独学が向いているでしょう。時間的な制約がなければ、マイペースに勉強を進められる独学でも問題はありません。ただし、動機が薄いとモチベーションが保ちにくく、勉強し続けることも難しくなります。
最後に、簿記の資格を独学で取得するための2つのコツを紹介します。
簿記の資格を独学で取得するには、複数のテキストを使うのではなく、1冊のテキストをじっくり読み込むのがポイントです。なるべく新しい、自分に合ったテキストを1冊選び、それをとことん読み込んでください。テキスト間の表現の違いに惑わされる心配もなく、自分の中で勉強の軸がしっかりと固まるはずです。
問題演習を繰り返すことは、試験の形式に慣れるという意味でも重要です。間違えた問題がある場合は解き直し、試験までに少しでも自分の弱点を減らしておくことを心がけましょう。
企業からの需要が高く、就職で役立つ簿記資格は独学でも取得することができます。ただし、難易度の高い2級を目指す場合は半年以上の勉強が必要になり、モチベーション維持が難しいでしょう。独学で合格まで乗り切る自信がない人は、通信講座を利用するのも1つの方法です。
ユーキャンの簿記講座では、合格のポイントを押さえたテキストが利用でき、問題の解き方も動画でチェックできます。効率的に簿記の資格を取得したい場合は、30年以上の開講実績があるユーキャンの簿記講座をぜひご利用ください。
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簿記取得で身につけた知識は、主に企業の経理部門や税理士事務所、会計事務所などでダイレクトに活かせます。簿記の知識があると、取引先の財務状況が把握できるため、営業職などでも役立ちます。お金の流れは企業のすべての活動に関わることから、簿記資格は幅広い職種で活用できます。
日商簿記3級の合格率は40~50%と高く、比較的、難易度は低いといえます。簿記3級の受験者は簿記検定を初めて受ける人が多く、しっかりスケジュールを立て、きちんと勉強すれば合格を目指せます。
簿記2級は、3級と比べると難易度が高く、数ヵ月から半年程度の学習が必要です。しかし自分に合った勉強方法で効率よく学習していけば、初心者でも合格は可能です。
ただし、 2級には3級の知識が必要なため、まったく初めてで不安な方は3級からの着実なステップアップがおすすめです。簿記3級は経理の入門的資格で難易度は低めですし、履歴書にも記載が可能です。
簿記とは、帳簿をつけるために必要な技能のこと。実務で役立つ経理、会計の基礎知識が習得できるので、会計や財務の知識を得ようというときの、はじめの一歩にぴったりの資格。将来的に、簿記2級へとステップアップも見込めるため、経理・会計のスペシャリストへの第一歩になる資格です。
簿記の有資格者はニーズが安定しているので、職・転職が有利に!資格は生涯有効なので、出産・子育て後の再就職にも役立ちます。
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