• 更新日:2025/03/28

国家公務員とは、国の機関で働く公務員です。府省庁の職員から専門職まで、幅広い職種があります。この記事では、国家公務員に興味がある人に向けて、国家公務員について解説します。総合職・一般職・専門職それぞれの試験概要や、職種の特徴、給料・年収も解説しているので、参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 国家公務員とは、政府の根幹を支える立法、司法、行政の3つの機関で、国の公務を担う公務員。
  • 立法職は国会の各機関で働く職員、司法職とは裁判所で働く職員、行政職とは、内閣府・財務省・厚生労働省・文部科学省といった府省庁等で働く職員。
  • 国家公務員になるには1次2次試験に合格した後、官庁訪問で志望府省の面接を受け、内々定を得ることが必要。
  • なるための難易度は高いが、平均年収は650万円と高く、国のために働くやりがいの多い仕事として人気。

国家公務員とは

国家公務員とは、日本に採用される公務員です。採用先は政府の根幹を支える立法、司法、行政の3つの機関で、国の公務を担います。ここでは、立法職・司法職・行政職の特徴について解説します。

立法職

立法職とは、国会の各機関で働く職員です。衆議院事務局、参議院事務局、衆議院法制局、参議院法制局、国立国会図書館に国家総合職・国家一般職などとして採用されます。事務局では選挙で選ばれた国会議員のために調べ物をしたり、会議のサポートをしたりします。国立国会図書館では、本の管理や貸出対応などを行います。

司法職

司法職とは、裁判所で働く職員です。裁判所事務官、裁判所書記官、家庭裁判所調査官などは特別職の国家公務員です。裁判官は司法試験に合格した人ですが、裁判官のサポートをするのが国家公務員の仕事です。裁判所にある事務局において、裁判に関する事務や人事、会計などを担当します。

行政職

行政職とは、内閣府・財務省・厚生労働省・文部科学省といった府省庁や、税関・労務局などの地方機関で働く職員です。総合職、一般職、専門職があり、それぞれの担当業務を行います。総合職は全国転勤、一般職は関東甲信越や近畿などの行政区分別の採用です。

地方公務員との違い

国家公務員は、中央官庁やその出先機関で勤務する公務員です。一方で地方公務員は県庁や市役所などに勤務するため、働く場所に違いがあります。 また国家公務員は国家の運営に携わり、地方公務員は、地域住民や地域に密着した行政サービスを担います。

国家公務員 地方公務員
本質 国に勤務する公務員。国民の幸福を目的とし、国の運営に関わる仕事に従事する。 地方自治体(都道府県や市町村など)に勤務する公務員。各都道府県や市区町村の運営従事を行う。
働く場所 中央官庁やその出先機関など 県庁や市役所など
仕事内容 国の公式行事や国民全体にかかわる政策の企画立案など 治安、消防、水道、交通、教育、文化事業など、広く地域の生活全般にかかわる仕事
職種例 財務省や厚生労働省などの省庁や、裁判所などの職員 都道府県庁や市役所の職員、消防官や警察官など
区分 国家総合職、国家一般職 地方上級、地方中級、地方初級

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まとめ

国家公務員は、国の機関で働く公務員です。さまざまな職種があり、専門知識を身につけたスペシャリストとして、活躍できます。国家公務員になるには、まずは試験への合格が必要です。

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よくある質問

国家公務員試験の難易度は?

一概には言い切れないが、国家公務員試験の難易度は高いと言えます。国家公務員の倍率をみると、国家総合職の倍率は10.8倍と高く、国家一般職(行政職)では3.8倍と比較的低いことが分かります。 また、同じ国家一般職でも行政職以外は2.1倍とさらに低い倍率となっています。

国家公務員試験は併願できる?

日程が重ならなければ国家公務員試験を併願が可能です。。たとえば、国家総合職と裁判所事務官一般職(大卒程度)の併願などが考えられます。国家公務員の試験は、たとえ職種が違っていても出題傾向が似ていることが特徴です。また、国家公務員一般職と地方上級公務員試験を併願する人もいます。

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