保育士試験の受験資格と実務経験をやさしく解説!難易度や勉強法も紹介
保育士試験の試験内容や受験のために満たす必要がある受験資格、受験資格を得るために必要な実務経験について解説します。
国家資格のひとつである保育士は、一生ものの資格として人気があります。もともと子どもが好きな人はもちろん、自身が親になって子育てをするなかで、保育士という仕事に興味を持つ人も多いでしょう。近年たびたび話題となる保育士の不足や待機児童問題もあり、保育士の需要はますます高まる傾向にあります。
この記事では、保育士になるにはどうしたらいいのか。ステップ毎に分かりやすく解説します。
保育士とは、「子どもの保育」ならびに「保護者に対して子育てに関する指導を行う」ことを目的とした国家資格です。乳幼児期の保育は子どもの人格形成に大きく影響するため、たんに子ども好きというだけでは保育士にはなれません。
子どもを預かり、ケガや事故のないよう見守りながら長い時間を共に過ごすのは、とても責任の重い仕事です。また、子どもたちが無事に成長できるように、ときには保護者に厳しいことを言わなくてはならないこともあるかもしれません。そのためには保育についてきちんと学び、保育士の資格を取る必要があるのです。
保育士試験の受験には年齢の上限がないため、保育士を目指すのは何歳からでも構いません。社会に出て別の仕事をしながら、通信教育などを利用して保育士を目指す人もいます。
ただし、保育士試験の受験資格は、高校を卒業した年度などによって違いがありますので注意が必要です。詳しくはあとの項目を参照してください。
保育士の試験を受けるには、基本的に大学や短大などへの進学が必要です。では、最終学歴が高卒あるいは中卒の場合はどうしたらいいでしょうか。以下では、高卒・中卒からどのようなルートで保育士を目指すべきかを説明します。
ひとつは、保育士養成学校に入学する方法です。保育士養成学校とは、厚生労働省が指定する大学、短期大学、専門学校のことで、保育に関する指定科目を履修しして卒業すると保育士資格が取得できます。養成学校の受験資格は学校により異なりますが、多くは高校卒業以上の学歴が必要です。
高校を卒業していない場合は、文部科学省が行う高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)に合格する必要があります。
もうひとつは保育士試験を受験して、資格の取得を目指す方法です。保育士試験の受験資格を得るには、いくつかの条件があります。まず、1991(平成3)年3月31日までに高校を卒業している場合、または1996(平成8)年3月31日までに高校の保育科を卒業している場合は受験可能です。また、保育所や児童養護施設など、児童福祉法第7条に基づく施設での一定の勤務経験も受験資格として認められています。(2021年12月現在)
保育士の仕事内容が具体的に分かると、保育士として働く自分の姿をイメージしやすくなりますよね。それでは、保育士になるためのステップを確認しましょう。
①保育士資格の情報収集
②(受験資格がない場合は)
受験資格の獲得
③保育士資格のための勉強
④保育士試験の受験申込
⑤試験受験
⑥試験合格後、
保育士登録手続き
⑦保育士証取得
保育士資格は保育士試験に合格することで取得できますが、合格すればすぐに保育士になれるわけではなく、保育士登録手続きをして保育士証を取得する必要があります。
試験合格後は忘れずに保育士登録手続きを行い、保育士生活をスタートさせましょう。
保育士試験の受験には年齢の上限がなく、何歳からでも目指せます。社会に出て別の仕事をしながら、通信教育などを利用して保育士を目指す人も。ただし、保育士試験の受験資格は、高校を卒業した年度などによって違いがありますので注意が必要です。高卒・大卒・社会人から保育士を目指す場合のそれぞれの受験資格などについてご紹介いたします。
保育士を目指す場合には、2つの方法があります。
ひとつは、保育士養成学校に入学する方法です。保育士養成学校とは、厚生労働省が指定する大学、短期大学、専門学校のことで、指定科目を履修しして卒業すると保育士資格が取得できます。養成学校の受験資格は学校により異なりますが、多くは高校卒業以上の学歴があれば受験可能です。
もうひとつは保育士試験を受験する方法です。1991(平成3)年3月31日までに高校を卒業している場合、または1996(平成8)年3月31日までに高校の保育科を卒業している場合は受験可能です。また、保育所や児童養護施設など、児童福祉法第7条に基づく施設での一定の勤務経験も受験資格として認められています。(2019年記事作成時点)
保育士試験を受験する場合、受験資格には「大学、短大、専門学校などを卒業した人(条件を満たせば在学中の受験も可能)」という項目があり、保育とは関係のない大学や短大を卒業した人でも受験は可能です。
主婦の方や社会人として別の仕事で働いている方が保育士になる場合も、保育士試験に合格するのが一般的です。
学歴による受験資格を満たさない場合には、実務経験により受験資格を得ることも可能です。「高校卒業後に児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で、2年以上かつ2,880時間の実務経験がある人」、または「中学卒業後に児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で、5年以上かつ7,200時間の実務経験がある人」という実務経験を満たせば、保育士試験の受験ができます。
次に、保育士の資格試験に合格するための勉強方法や費用、勉強時間について、独学・通信教育・通学に分けてそれぞれご紹介します。
独学の場合、多くの参考書の中から自分に合ったものを選別することが大切。法改正情報なども自分で収集しなくてはなりません。必要なものは、テキスト、過去問題集、筆記用具などで、すべて揃えても5,000円~1万円ほど。資格取得にかかる費用を節約したい場合には独学での受験対策が最適です。
まずは概要をつかむようにテキストを一通り読み、次にわからなかった箇所を重点的にもう一度読みましょう。しっかり読み込んだら、過去問や予想問題にチャレンジします。繰り返し解き、毎回間違える問題や正解率が安定しない問題を復習しましょう。
実技試験は、「受験申請の手引き」に課題が記載されていますので、自分が得意とする分野を選択し課題に沿った練習をしましょう。
保育士試験は出題範囲が広く、合格率が低い難関試験。合格した科目については3年間の有効期間が認められているため、はじめから3年以内の合格を目標にして独学を選ぶ人もいます。
通信教育の場合、テキストは通信教育で制作されたオリジナルのものが届き、添削指導が受けられる他、疑問点も質問できます。また、急な法改正にも迅速に対応してくれるものもあります。法改正の情報を見逃すことがない点は、通信教育の強みの1つといえるでしょう。 実技試験対策だけのコースを設けている通信教育もあるため、筆記試験は独学で対策し、実技のみ通信講座を受けるという選択肢もあります。
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専門学校に通学する場合、厚生労働大臣が指定する保育士養成学校で2~3年かけて必要な課程を修了し、卒業することで保育士の資格を得ることができます。保育士養成学校には通信制もあり、通学する場合と同様、必要な科目を履修すれば卒業と同時に保育士資格が取得可能です。従って、保育士試験の受験が不要という点が大きなメリットです。ただし、保育士試験を受験し、合格しなければ資格を取得できない専門学校もあるため注意が必要です。
また、専門学校は仕事をしている方や主婦の方にとっては時間の都合をつけるのが難しい、四年制大学より安いとはいえ通信教育や独学に比べると費用がかかるなどのデメリットがあります。時間も費用もかけて良いという場合は専門学校に通うのがおすすめです。
保育士の仕事をするには、必ず保育士の資格が必要となります。資格を取る方法のひとつは、厚生労働大臣が指定する保育士養成学校で学び、卒業する方法です。また、資格試験に合格して資格を取得する方法もあります。どちらの場合も年齢制限はありませんが、受験するには条件があるため注意が必要です。
ここでは、保育士の資格を取得するための方法について説明します。
前述したとおり、保育士資格を取るには、2つの方法があります。1つ目は、厚生労働大臣が指定する保育士養成学校で資格取得に必要な科目を履修することで、卒業と同時に資格を取得できます。保育士養成学校には通信制もあり、通学する場合と同様、必要な科目を履修すれば卒業と同時に保育士資格が取得可能です。
もう1つは、保育士試験の受験資格を満たしたうえで受験し、合格する方法です。働きながら、あるいは子育てをしながらなど、限られた時間での受験対策には通信教育がおすすめです。
ユーキャンの保育士講座なら、ポイントを絞ったオリジナル教材で効率よく学ぶことができます。そのため、忙しい人にピッタリの受験対策といえるでしょう。
保育士試験は、毎年6~7万人が受験する人気の資格です。試験は、筆記試験と実技試験があり、毎年2回おこなわれます。それぞれ6割以上の得点で合格となります。
保育士試験は、合格率が約2割といわれる難関です。ただし、筆記試験では合格した科目については、その年を含めて3年間の有効期間が認められています。合格率を見ると難易度が高く感じがちですが、上手く活用すれば合格を十分目指せるでしょう。
保育士は毎年多くの人が受験する人気の資格です。大学や短大などで保育を学ぶ人を合わせると、さらに多くの人が保育士を目指していることになります。保育士の資格は、なぜこんなに人気があるのでしょうか。
ここでは、保育士資格を取得するメリットについて説明します。
保育士は受験資格さえ満たしていれば、年齢や性別に関係なく取得を目指せる資格です。仕事や家事、育児をしながら、空いた時間で勉強して資格を取得する人も大勢います。また、定年後や子育てが終わってから、第二の人生の目標として保育士受験を志すことも可能です。受験対策には通信教育もあり、自宅で勉強できます。自分のライフプランに合わせて資格取得が目指せるのは、保育士資格のメリットといえるでしょう。
慢性的な人材不足や待機児童問題など、保育士の求人は増加傾向にあるといえます。自身の子育ての経験を活かすことができるため、年齢を重ねた人でも歓迎される職業です。活躍の場が広いことや将来性があることなども、保育士資格を取得するメリットといえます。
保育士の就労先としてまず挙げられるのは「保育園」です。保育園には公立・私立以外に、認可・認可外の区分があります。保育士資格と幼稚園教諭の免許の両方を持っている場合には、幼稚園と保育園を一体化した「認定こども園」でも就業が可能です。どの職場でも女性が多い傾向がありますが、近年では男性の保育士も増えてきています。
保育士が働ける場所は、保育園以外にもあります。託児所、乳児院、児童館、児童養護施設、母子生活支援施設など、子どもの福祉に関わるさまざまな施設で、保育士が求められているのです。また、商業施設内のキッズルームや企業内の託児施設などで働く保育士もいます。そのほか、小児病棟での院内保育、産婦人科や助産施所で新生児のケアや子育てサポートを行うこともできます。
働き方もさまざまで、正規職員のほか派遣やパートなど、ライフスタイルに合わせて選択することが可能です。また、顧客の自宅を訪問して子どもの世話をするベビーシッター、自宅で子どもを預かる保育ママなど、保育施設以外で独立した立場でフリーランスとして働く保育士もいます。
保育士の平均年収は約340万円となっています。就業場所やキャリアによっては、平均より少ない人もいれば多い人もいます。しかし、共通しているのは、子どもの成長に関わることで「やりがい」を感じている人が多いということです。
また、保育士は一生ものの国家資格なので、長期的に安定して働くことができます。また、就業できる場所が多様で、求人も多いため、就職には困らない資格だといえます。
保育士の人材不足を解消するために、2017年度から「キャリアアップ研修」という制度が導入されました。保育士の昇格・処遇改善のための制度で、保育士経験が約3年以上の人を対象にしています。 研修の目的は、「幼児保育や食育、保護者支援など各分野でのリーダー的職員の育成」です。研修に参加することで、保育士としてのキャリアアップが目指せます。
キャリアアップ研修は全国の自治体で実施されています。修了証は全国で有効なため、転職や復職時に活かすことが可能です。
保育士を志すことは何歳からでも可能なので、仕事や家事と両立しながら資格の取得を目指せます。ただし、保育士として働くには、合格率2割程度といわれる国家試験に合格することが必要です。受験対策には、自宅にいながらマイペースで学べる通信講座を利用してみてはいかがでしょうか。
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
保育士試験の合格率は約23%と、難易度は高いといえます。ただ、保育士試験は年2回開催されていたり、筆記試験は合格した年を含めて3年間有効であるなど、合格のチャンスが多い試験なので、コツコツ勉強して準備すれば、合格できる可能性は十分あります。
幼稚園には「学びの場」、保育園には「生活の場」という特徴があります。また、保育士は国家資格で0歳児から保育を受け持つ一方、幼稚園教諭は教員免許で満3歳以上の子どもが対象、という違いもあります。給与面では大きな差は見られません。
保育士資格の取得のために養成学校へ通学する場合、専門学校で200万円以上、短期大学で250万円以上、4年制大学は400万円以上の学費が必要です。それに対して通信講座の受講費用は、およそ5~10万円程度で済みます。独学で勉強する場合は、教材費として5,000円から1万円程度です。
子どもたちの成長を見守る保育士は、楽しくてやりがいのあふれる仕事。「保育のプロ」として、生涯役立つ国家資格です。
子どもが好きな方には天職ともいえる仕事で、出産や子育ての経験も活かせます。共働き世帯の増加や待機児童の増加により社会的ニーズも高く、保育所をはじめとした児童福祉施設など、活躍の場も多彩です。
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