• 更新日:2024/08/26

保育士試験は、毎年6~7万人が受験する人気の資格です。資格の取得を目指して、独学で勉強する人も増えていますが、保育士の資格は独学でも取得できるのでしょうか。

この記事では、保育士試験の概要、独学のメリットとデメリット、合格に向けての勉強法などを紹介します。勉強を始めるにあたり、ぜひ参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 独学の勉強のポイントは、しっかりテキストを読み込むこと、過去問や予想問題を解くことなどが大事。
  • 独学のメリットは、マイペースで勉強できること、資格取得費用を節約できることなど。
  • 独学のデメリットは、実技試験の対策が立てづらいこと、最新情報等を自分で調べる必要があること、モチベーションの維持が難しいことなど。
  • 独学の注意点として、テキスト選びに気をつける、実技試験で自分の得意分野を選択すること、最新情報を確認することなどが挙げられる。

保育士試験の独学のメリットとは?

学校に通う時間がなかったり、経済的な事情から、独学で保育士試験に挑戦する人は少なくありません。ここでは独学のメリットを説明します。

自分のペースで勉強できる

独学の場合、マイペースで勉強をすることができます。早朝や深夜、通勤途中、家事の合い間など、自分の好きな時間に勉強できます。また、自宅や図書館、カフェなど、自分の好きな場所で勉強できるのも独学のメリットといえるでしょう。仕事や子育てで忙しい人でも、独学ならすぐに始められます。

資格取得費用を節約できる

独学での受験対策に必要なものは、テキスト、過去問題集、筆記用具などで、すべて揃えても5,000円~1万円ほどで抑えられます。資格取得にかかる費用を節約したい場合には、独学での受験対策が最適です。ただし、テキストや過去問題集選びは合格のための重要ポイントなので、内容を確認してじっくり選びましょう。解説がわかりやすいものがおすすめです。

保育士試験の独学のデメリットとは?

独学での受験対策にはメリットがある反面、デメリットもあります。ここでは独学のデメリットを説明します。

実技試験の対策が立てづらい

保育士試験には筆記試験だけでなく、実技試験があります。実技試験は筆記試験と違って、「これが正解」といえるものがなく、合格基準に達しているのか自分で判断するのが難しいのです。身近に実技試験に合格した人がいれば、実際の様子を教えてもらうこともできるでしょう。しかし、そういった人がいなければ、手探り状態で試験に臨まなくてはなりません。

最新情報等を自分で調べる必要がある

独学の場合は、試験内容に関する最新情報や変更点などを、すべて自分で調べなくてはなりません。さらに法改正が行われた場合には、改正された内容を理解する必要があります。保育士の筆記試験は全9科目あり、広範囲から出題されます。試験勉強に加えて、こまめに最新情報等をチェックするのは骨の折れる作業です。

モチベーションの維持が難しい

独学には強い意志が必要です。マイペースで勉強を進められる分、モチベーションの維持や自己管理が欠かせません。指導者や励まし合う仲間がいないため、つい勉強をさぼってしまったり、挫折してしまうことも珍しくありません。継続的に勉強を進めるには、モチベーションを維持するための工夫が必要です。

保育士試験の独学の効率的な勉強法とは?

独学を選択した場合、どのように勉強を進めていったらいいのでしょうか。ここでは、独学の効率的な勉強法を紹介します。

テキストを読み込む

まずはテキストをしっかり読み込みましょう。途中でわからない箇所があっても最後までひと通り読み進め、概要をつかみます。次に、わからなかった箇所を重点的にもう一度テキストを読み込んでいきます。9科目分のテキストを読むだけでも大変な作業です。試験日までの日数を意識して、読み進めていきましょう。

過去問や予想問題を解く

テキストをしっかり読み込んだら、過去問や予想問題にチャレンジします。何度も繰り返して問題を解いているうちに、毎回必ず間違える問題や、正解率が安定しない問題が出てくるはずです。

その部分がきちんと理解できていないということなので、テキストを読み返して復習するようにしましょう。マークシート方式に慣れておくためには、実際の解答用紙を使って解答するのも有効です。

保育士試験に合格するためのポイントは?

次に、独学の注意点を説明します。勉強時間のロスを防ぐために、しっかりとポイントを押さえておきましょう。

テキストや問題集選びに気をつける

テキストや問題集は必ず最新版を選びましょう。9科目の中には、法改正の関係で出題範囲が変わりやすい科目があります。特に「社会福祉」「子ども家庭福祉」「保育原理」「教育原理」「社会的養護」の5つは、出題範囲が変わりやすい科目です。テキスト・問題集選びに注意すると同時に、ニュースや新聞などをチェックして最新情報を集めるようにしましょう。

実技試験での選択分野について

実技試験では、次の3分野の中から2分野を選択します。楽器を弾きながら童謡を歌う「音楽に関する技術」、絵画による「造形に関する技術」、子どもたちにお話をすることをイメージした「言語に関する技術」の3つです。

実技試験では、なるべく自分が得意とする分野を選択するといいでしょう。「音楽に関する技術」と「言語に関する技術」は、受験申請時に配布される「受験申請の手引き」に課題が記載されています。そのため、課題に沿った練習が可能です。

古い情報には要注意

保育士試験の出題範囲の中には、頻繁に改正される法律に関する問題も含まれています。たとえば、児童福祉法は、一部改正を含めて何度も法改正が行われているのが実情です。法律に関する問題に対応するためには、最新情報を確認する必要があります。また、過去問題には改正前の法律に則った問題もあるため注意が必要です。

保育士試験に確実に合格するためには

独学を選択した場合、どのように勉強を進めていったらいいのでしょうか。ここでは、独学の効率的な勉強法を紹介します。

保育士試験は出題範囲が広く、合格率が低い難関試験です。合格した科目についてはその年を含めて3年間の有効期間が認められているため、はじめから3年以内の合格を目標にして独学を選ぶ人もいます。

独学はマイペースで勉強を進めることができ費用が抑えられるというメリットがありますが、受験のたびに受験費用が必要です。また法改正があるたびに新しいテキストを購入し、勉強しなおさなければなりません。

そのため、独学で勉強するよりも、最新情報が取り入れられた通信講座で勉強したほうが、効率的に合格を目指せるでしょう。

まとめ

独学で保育士の資格を取得することは可能です。ただし、効率的に勉強が進むとは限りません。特に、頻繁に改正される法律関係の問題に対応するには、通信講座で勉強したほうが安心です。

短期間で保育士試験の合格を狙うなら、ユーキャンの保育士講座がおすすめです。オリジナル教材で効率的に筆記試験対策ができます。また、実技試験対策もその年の課題を反映した教材でしっかり学べるので安心です。
法改正や受験内容に変更があった場合にも迅速に知らせてくれるため、最新情報にも対応できます。ユーキャンの講座でしっかり勉強し、合格を目指しましょう。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

保育士試験の合格率・難易度は?

保育士試験の合格率は約23%と、難易度は高いといえます。ただ、保育士試験は年2回開催されていたり、筆記試験は合格した年を含めて3年間有効であるなど、合格のチャンスが多い試験なので、コツコツ勉強して準備すれば、合格できる可能性は十分あります。

社会人や主婦でも保育士を目指せる?

社会人や主婦でも、保育士になるのは不可能ではありません。保育士になるには複数のルートがあり、勉強して資格を取得することで保育士を目指せます。忙しい社会人や主婦の多くは通学するのが困難ですが、通信教育を活用した勉強や独学なら資格取得が可能です。

保育士試験の概要は?

保育士試験は、筆記試験9科目と実技試験2分野(3分野のうち2分野を選ぶ選択制)で構成されています。毎年2回おこなわれ、前期と後期の日程があります。

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