宅建を取得するメリットは?|群を抜く人気国家資格!
- 更新日:2024/06/26
宅建士は不動産業界のみならず、他職種でのキャリアアップにも役立つことから、非常に人気の高い国家資格となっています。特定の受験資格を必要としないので、だれでも挑戦できることも魅力です。
この記事では、宅建士の資格を持つメリットを詳しく紹介します。これから勉強を始めようと考えている人にもおすすめの内容です。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 宅建士取得のメリットは「宅建士にしか出来ない仕事がある」「収入アップにつながる」「就職・転職などキャリアアップに有利」など。
- 宅建士資格は、結婚や出産などでブランクのある女性の再就職にも役立つ。不動産業界以外でも有効。
- 宅地建物取引業で独立・起業も可能。
- プライベートでも、家を建てたり購入したり、賃貸契約時に、とさまざまな場面で活用できる。
- 宅建士は一度取得してしまえば生涯有効な資格。
宅建士取得のメリット
不動産業界で働いている人は、仕事をきっかけに宅建士の資格取得を目指す人も多いのではないでしょうか。しかし、実際に学習をスタートすると、仕事以外にも人生のさまざまなシーンで役立てられる知識が満載であることに気付くはずです。
ここでは、宅建士の具体的なメリットについて紹介していきます。身近な例も多く挙げているので、資格取得を検討している人は自分のケースでイメージしてみてください。
宅建士にしか出来ない仕事がある
宅建士にしか出来ない仕事がある
- 契約締結前の重要事項の説明
- 重要事項説明書面への記名
- 契約内容書面への記名
不動産の取引は高額な金銭をやり取りするケースも多いので、不正がないようにすることが重要です。宅建士には取引に関する大切な情報をまとめた「重要事項説明書」の内容を説明し、適正な取引が行われていることを伝える役割があります。
こうした独占業務があるという点は、宅建士という資格本来のメリットです。
収入アップにつながる
不動産取引では、売買や賃貸借契約の際に、重要事項の説明が行われます。すでにお伝えした通り、この説明は宅建士の独占業務ですから、宅建士がいなければ不動産会社は成り立ちません。
そのため、会社によっては宅建士を取得した人に資格手当を支給したり、昇進や昇給の要件に加えたりしているところもあります。独占業務を担当できるようになると、結果として収入アップやキャリアアップにもつながる可能性があるのです。
就職や、転職などでのキャリアアップに有利
不動産業界で不動産の売買や仲介を行うには、各事務所の従業員の5人に1人の割合で宅建士を置くことが義務とされています。規模の大きな事業所ほど宅建士の数も必要になるので、宅建士の資格を持っていると就職や転職に有利です。
また、不動産業界での経験年数は同じでも、宅建士の資格を持っているのと持っていないのとでは、従事できる業務の範囲に差が出ます。企業としては資格保有者を優先的に採用したいというのが本音でしょう。
さらには、宅建士の資格があれば、不動産業界以外に金融業界でも活躍できる可能性が出てきます。たとえば、銀行が行っている住宅ローンの貸し出しでは、取り扱う不動産の価値は重要な情報です。このような場面でも、宅建士の知識が活かしやすくなります。
資格取得をきっかけに転職活動をした結果、従来よりも高い年収やポジションを手に入れるケースもあります。将来のキャリアにさまざまなプラスの影響を期待できるのが魅力です。
女性の再就職に役立つ
女性の場合、結婚や出産などのライフイベントによって生活環境が変わりやすい傾向があります。特に、結婚や出産を機に退職し、家事に専念してきた人は、仕事のブランク期間に不安を抱えるケースが少なくありません。
そんなとき、役立つ資格を持っていれば、自信をもって仕事を探せたり、条件のよい仕事に就ける可能性があります。宅建士の資格は不動産業界以外でも活用できるので、業種に関係なく将来的に再就職を目指す人に人気です。
資格を取得するということは、いわゆる「手に職をつける」ということです。再就職するタイミングだけでなく、その後の人生のあらゆる場面で役に立つでしょう。
独立や起業に役立つ
宅建士の資格を保有していれば、宅地建物取引業で独立することも可能です。資格取得を目指している人の中には、起業を考えている人もいるのではないでしょうか。独立して成功した場合、会社員として働くよりも年収がアップしたり、より自由な働き方ができるようになったりすることがメリットです。
また、宅建士の知識は開業する際の事務所選びにも役立ちます。不動産の価値が判断できるので、オフィスを構えるのはどこが有望か、賃料は適正かなど、独立時点で不利な状況に陥ることがないよう見極められるでしょう。
独占業務もあり、将来の選択肢の幅が広がりさまざまなことにチャレンジしやすくなるのは、社会人として働く上で大きな安心材料となります。
マイホームを建てたり、買ったり、借りたりする時に便利
一生のうちにはマイホームを建てたり、購入したりする機会がある人も多いでしょう。しかし、不動産は高額な買い物ですから、失敗すると取り返しのつかない事態となります。そのため、慎重に検討することが必要です。
宅建士の知識があれば、不動産の価値から見て金額は妥当か、住宅ローンの返済計画に無理はないか、建設会社に問題はないかといった判断が自分でできるようになります。これは、宅建士ならではの強みです。
また、賃貸の場合でも、知識を活用して優良な物件を紹介してもらったり、退去時のトラブルを避けられたりするので、自分の身を守ることにもつながります。宅建士は仕事でもプライベートでもさまざまなシーンで役に立つ資格ということです。
一生涯有効なライセンス
宅建士は一度取得してしまえば生涯有効な資格です。合格後は登録実務講習を修了するか、実務経験を2年以上積んでいれば宅建士として登録することができ、「宅地建物取引士証」を申請し交付されることで、宅建士として働くことが可能となります。
ただし、宅地建物取引士証は有効期限が5年間なので、宅建士の仕事を続ける場合は、各都道府県の宅建協会などで更新手続きが必要です。更新の手続きでは運転免許と同じように、法定講習の受講が義務付けられています。
まとめ
宅建士の資格取得で得られる知識は、仕事やプライベートのさまざまな場面で役に立ちます。一度合格してしまえば、生涯有効という点も大きなメリットです。試験に合格するためには独学や資格スクールといった方法もありますが、学習管理や時間の調整を考えると通信講座がおすすめです。
ユーキャンの通信講座では、合格に必要な項目に的を絞った教材で、効率的に実力をつけられます。試験問題は過去の出題との類似点が多いため、過去問題の分析がしっかりされていることもポイントです。活用して、スムーズに宅建士の資格取得を目指しましょう。
- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- 宅建士は何ヵ月で受かる?
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宅建試験の合格に必要な勉強時間は200~300時間といわれています。
全体の勉強時間として300時間を目標にする場合、1日2時間なら150日となり、約5ヵ月かかります。最短でも3ヵ月から5ヵ月ほどの期間が必要です。
初学者の方などが長期的な学習計画を立てるのであれば、1年間程度でスケジュールを組みましょう。 - 宅建士と行政書士では、どちらが難しいですか?
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一般的には、宅建士試験に比べて行政書士試験の方が難しいとされています。近年の合格率では、行政書士が10~15%、宅建士が合格率は15~17%と、宅建士のほうが合格しやすい試験といえます。
- 宅建試験の合格率が低い理由は何ですか?
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宅建の合格率が低い理由の一つに、受験資格に制限がないため、受験者が多いことが挙げられます。
他の国家試験では、一定の受験資格が必要です。たとえば、司法試験の場合は、法科大学院課程の修了、または司法試験予備試験への合格、いずれかが必須となっています。したがって、ある程度知識が蓄積されないと受験できません。
なお、宅建試験の合格率は約15~18%。司法書士など他資格と比較すると難易度は高くなく、国家資格の中では比較的合格の可能性が高いともいえます。 - 宅建の試験日はいつですか?
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宅建試験は例年10月の第3日曜日に実施されます。
2024年度(令和6年)度の試験は、2024年10月20日(日)の13時から15時に実施されます。
講座との相性を確かめよう
不動産関連の仕事に直結するエキスパート資格である宅建。不動産売買や賃貸の仲介に不可欠な国家資格です。宅建資格取得によって、物件の取引条件や手付け金、登記、不動産に関する条件など重要事項の説明や、重要事項説明書への記名、契約後のトラブル防止となる37条書面の記入など、不動産関連の職種での重要な手続きに携わることができます。
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