• 更新日:2023/07/14

司法書士として働いた場合、どれくらい稼げるのか年収が気になる方もいるのではないでしょうか。司法書士になるには超難関の試験に合格する必要があり、非常に狭き門となっています。この記事では、司法書士の平均年収や年代別の年収、将来性などを詳しく解説します。これから司法書士を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 司法書士の平均年収は約681万円。ただし、実績や勤務先、地方か都心部かによって幅がある。
  • 独立・開業した司法書士の中には1,000万円以上の年収を稼ぐ人もいる。
  • 司法書士が収入を増やすためには営業力も大切。案件獲得のために、営業力やコミュニケーション能力を高める努力も必要。

司法書士の平均年収は約681万円

日本司法書士会連合会の「司法書士実態調査」から集計した結果では、司法書士の平均年収は約681万円です。
司法書士の平均年収は実績や勤務先、地方か都心部かによって幅があることが特徴です。また、独立・開業か企業勤めか、小規模な事務所か大規模な事務所かでも、年収は変わります。

企業勤務の司法書士の平均年収は?

企業勤務の司法書士の場合、平均年収は250万~400万円程度になります。士業であることや超難関試験を突破することのイメージからすれば、低い金額に思えるかもしれません。しかし、司法書士として経験を積んでいけば、給料も徐々に上がっていく傾向にあります。また、大型事務所や有名事務所で経験を積めば、平均年収が500万~700万円程度になることもあります。

司法書士になったからといってすぐに好年収が得られるわけではなく、他の職種と同様にキャリアアップすることで年収もアップします。

独立・開業した司法書士の平均年収は?

独立・開業した司法書士の平均年収は500万円程度となっており、中には1,000万円以上の年収を稼ぐ人もいます。独立すると自分で仕事を獲得しなければならず、本人の営業力や力量で差が出てきます。独立・開業で好収入を得るには、司法書士の専門知識だけでなく、集客のノウハウや営業力も身につける必要があります。

すべては自分次第というプレッシャーはあるものの、努力次第で大きく稼ぐチャンスがあるでしょう。

司法書士の年代別の平均年収とは?

ここでは、司法書士の平均年収について、年代別に金額を解説していきます。

20代の場合

20代の司法書士の場合は、290万~480万円程度となっています。20代は経験が少ないことから、年収は低い傾向にあります。

30代の場合

30代の場合は、450万~560万円程度になります。30代になると経験もあるので、年収は少しずつ高くなっていくようです。

40代の場合

40代の場合は、510万~710万円程度です。40代になるとベテランの領域となり、年収額もそれに付随した金額になります。

50代の場合

50代の場合は、650万~760万円程度になります。50代ともなると、好収入と呼ばれる年収になることがわかります。

  • 参考:司法書士の平均年収|平均年収.jp(https://heikinnenshu.jp/shi/shihou.html)

女性の司法書士の年収は?

司法書士は男性だけでなく、女性も多い職種です。女性の司法書士の年収は男性の司法書士と同じくらいの年収となっています。努力次第では好年収を得ることも可能です。

女性の方が司法書士に向いている?

男性よりも、女性の方が司法書士に向いている面もあります。司法書士に相談しにやってくる顧客の中には、女性に相談したいという人もいます。離婚や借金といったデリケートな問題では、男性には話しづらい内容もあるでしょう。そんなとき、女性の司法書士がいることで安心する人は少なくありません。

また、女性ならではの細やかな心配りや相手の立場に立ったコミュニケーションは、営業に活かすこともできます。

司法書士にボーナスはある?

好収入を得るには、ボーナスも気になるところです。司法書士のボーナスの有無は勤務先によって異なります。個人事務所であれば、自分の采配によってボーナスの有無や金額も変わります。

司法書士になるまでにかかるコストはどのくらいの期間で回収できる?

司法書士の試験は超難関といわれ、資格取得までにテキストや参考資料などの教材費がかかります。司法書士試験に合格後、どのくらいの期間でコストを回収できるかは、本人の力量次第といえるでしょう。

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司法書士の将来性とは?

今後の社会における司法書士にはどのようなニーズがあり、どのような位置づけになるのでしょう。ここでは、司法書士の将来性について解説します。

高齢化への対応ニーズ

高齢化が進んでいる日本では、相続や成年後見に関する案件が増えてきています。例えば家族が亡くなり相続が発生した場合、相続登記のための書類は司法書士が作ります。需要が増えると見込まれる分野を積極的に開拓していくことで、ビジネスチャンスにつながる可能性も高いでしょう。

国際化社会への対応ニーズ

今後、日本には、多くの外国人が移住してくると予想されます。それにともない、帰化許可申請が増えるとも考えられます。申請の手続きには司法書士が携わります。国際化社会になるにつれて、司法書士が求められるケースも増える可能性があります。

ダブルライセンスで仕事をすると有利

司法書士の資格を取得する人の中には、行政書士や宅地建物取引士などの資格も取得し、ダブルライセンスで活躍する人もいます。他の資格を取得することは、対応できる業務の範囲を広げます。司法書士の仕事だけでキャリアプランを立てるのではなく、他の資格を取得するのも一つの方法です。

司法書士が収入を増やすためには?

晴れて司法書士となり、収入を増やしていきたいとなったら、まずは営業力を磨きましょう。司法書士は法律に関わる専門職ですが、昔のように何もしなくても問い合わせがくる時代ではありません。人口の減少にともない、案件も少なくなります。司法書士が好収入を稼ぐためには、知識だけでなく営業力やコミュニケーション能力を高める努力も必要でしょう。

また、不動産や商業の登記はもちろん、中小企業を中心とした事業継承のための手続きも司法書士の仕事になります。信託の一つである民事信託の業務を手掛ける司法書士もいます。司法書士としてのキャリアを積みながら、自分が得意な分野や業界を見つけ、アプローチしていくことも年収アップにつながるでしょう。

司法書士になるにはどうすればいい?

司法書士になるには、まず、司法書士試験に合格する必要があります。合格した後に、全国にあるいずれかの司法書士会に入会し司法書士名簿に登録して、研修を受けることでようやく業務を始められます。

試験に合格する以外の方法に、裁判所事務官や検察事務官などとして10年以上勤務し、法務大臣の認可を得ることで、司法書士になることも可能です。しかし、この場合は最低でも10年はかかる長い道のりになります。

超難関の司法書士試験に合格するには?

司法書士試験は、国家試験の中でも難易度が高いといわれています。超難関の司法書士試験に合格するには、通信講座を活用した勉強方法がおすすめです。通信講座は、場所を選ばず勉強できるだけでなく、仕事や家事のスキマ時間を利用することが可能です。

通信講座オリジナルのカリキュラムで体系的に学べるので、効率よく勉強を進められるでしょう。勉強の中でわからないことがあった場合、プロの講師に気軽に質問できるメリットもあります。

まとめ

司法書士の年収は、実績や経験のないうちは他の職種と変わらない年収となりますが、経験を積むにつれて年収は上がっていく傾向にあります。独立開業して多くの顧客を獲得できれば、1,000万円以上稼げる可能性もあります。まずは、しっかりと知識を身につけ、難関試験の合格を目指しましょう。

ユーキャンの司法書士講座では、紙のテキストとデジタルテキストの組み合わせで効率よく学べます。ユーキャンを利用して司法書士試験に合格した人には、学費の全額キャッシュバックの制度もあります。質問や添削を受けられるなどサポートも充実しているので、ぜひご活用ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

司法書士になるには?

司法書士になるためには、司法書士試験に合格し、司法書士名簿に登録し、司法書士会に入会する必要があります。年齢制限はなく、高校生などの未成年者でも受験できます。

司法書士試験の合格に必要な勉強時間は?

一般的に、司法書士試験の合格までにかかる勉強時間は3,000時間前後。1日8時間勉強できる方であれば約1年間、1日4時間であれば約2年間かかる計算になります。ただし、知識がまったくない状態で勉強し始める場合と予備知識があって勉強を始める場合では、勉強時間が変わってきます。

司法書士は独学でも合格できる?

司法書士試験に独学で合格する人は多くありませんが、不可能ではありません。ただし、難易度が高い国家試験なので、相当の努力が必要になります。実際に、短期間学習してみて、独学が自分に合っているか、合格する見込みはありそうかなどを検討してみてもいいでしょう。

司法書士試験の合格率は?

年度によっても変化しますが、司法書士試験の合格率は3~4%台となっています。他の国家資格試験と比較しても合格率は低く、難易度が高い試験です。合格者数は例年500人~600人台となっており、狭き門と言えるでしょう。

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