登録販売者の独学合格に向けた勉強法!
勉強時間の目安も紹介!
- 更新日:2023/07/19
登録販売者とは、医薬品販売の専門資格です。2006年に改正、2009年6月に施行された薬事法によって資格が誕生、受験者数が年々増加し、社会でのニーズも日増しに高まっています。年齢や性別を問わずに受験できるため、主婦にも人気の資格です。この記事では、登録販売者の受験について、独学でも勉強できるのか、どのようなポイントがあるのかなどを解説します。勉強法に迷っている方は、ぜひ参考してください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 登録販売者は誰でも受験でき、勉強方法次第で独学でも合格可能。
- 登録販売者試験の合格に必要な勉強時間は約400時間。勉強時間を少なくしたい方は工夫が必要。
- おすすめ勉強法は「テキストを繰り返し学習する」「過去問題を解く」「最新版のテキストを揃える」。
- 独学にはメリットも多いが、デメリットも多いため、一人で学習を続けられるか、自分に合っている検討が必要。
登録販売者は独学でも合格可能!
登録販売者には受験資格がありません。実務経験も必要なく、大学や専門学校で所定の学科を卒業するなどの条件も不要です。このため、文系でも学習さえすれば合格できます。やり方次第では独学で合格することも不可能ではありません。
登録販売者試験の合格に必要な勉強時間
登録販売者試験の合格に必要な勉強時間は約400時間と言われています。
ただし、これは独学の場合で、また個人差があり、中にはもっと少ない学習時間で合格する人もいます。
1日1時間の勉強で約1年と1ヵ月
400時間という勉強時間をもう少しイメージしやすくすると、1日1時間勉強する場合、約1年と1ヵ月必要となります。1日2時間勉強する方であれば、約7ヵ月ほどとなります。毎日2時間勉強時間を確保することが難しい場合は、平日は1時間、休日は5時間と工夫してすることで、約9か月ほどとなります。
効率的な学習
少しでも勉強時間を少なくしたい方は、通信講座などの学習方法を活用することも検討しましょう。効率化された教材や、不明点はすぐに講師に質問し解消することで、無駄な学習時間を少なくすることが可能です。
いずれにしても、登録販売者試験に合格するには一定の勉強時間が必要です。普段の生活を見直しながら、勉強時間を確保できるよう計画を立てて学習に望みましょう。
関連情報
登録販売者試験の独学合格におすすめの勉強法
おすすめ勉強法
1.テキストを繰り返し学習する
2.過去問題を解く
3.最新版のテキストを揃える
1.テキストを繰り返し学習する
登録販売者の試験は、薬の成分や効果など、暗記をする必要が多くあります。そのため、テキストを繰り返し学習し、内容を十分に定着させることが重要です。1冊のテキストに絞るか、複数のテキストを使うかは、人によって向き不向きがあるでしょう。
2.過去問題を解く
過去問題を解くことは、どんな資格の勉強でも重要です。それは登録販売者の場合も変わりません。出題傾向をつかむうえでも、過去問題を解くことが合格への近道となります。過去問題は受験前に必ずチェックしておきましょう。
3.最新版のテキストを揃える
薬機法も、他の多くの法律と同様に改正される場合があります。改正された部分は、周知の意味も込めて出題される可能性が高くなる場合があります。このような理由からも、受験する年度における最新版のテキストを最低1冊は持っておくべきです。改定があった場合は、春頃に改訂版が発売され事が多いので、チェックするようにしましよう。
複数のテキストを揃えるべきかどうかは、人によって判断が分かれます。同じテキストでも人によって読みやすいと感じることもあれば、読みにくいと感じることもあるでしょう。相性がいいテキストに出会うまで複数のテキストを試すことも1つの選択肢といえます。
独学で勉強するメリット
登録販売者の勉強を独学で行うべきか、通信講座やスクールなどを利用すべきか迷うこともあるでしょう。ここでは、独学のメリットを紹介するので、迷ったときの参考にしてください。
費用が抑えられる
通信講座やスクールと比較して、独学は費用が安くなります。テキストや問題集を数冊購入した場合、書籍代は約3,000~5,000円です。通信講座の費用は約3~5万円であるため、独学は10分の1程度に費用を抑えられます。スクールに通学する場合の費用は、受講料のみで7万円前後で、さらに交通費もかかります。これと比較すると、15~20分の1の費用です。
テキストを自分の目で見て選ぶことができる
独学の場合、テキストを自分で確認してから購入できます。一方、通信講座やスクールではテキストが最初から決まっており、自由に選ぶことはできません。このため、テキストのタイプにこだわりがある人は、独学を選ぶメリットもあるといえます。たとえば、「カラーを使っていて見やすい」「図解が豊富でわかりやすい」など、自分に適したテキストの特徴がわかっている人は、自らテキストを選ぶのが良いでしょう。
自身のペースで勉強を進めることができる
通信講座やスクールは、受講スケジュールが決められていることがほとんどです。通信講座の場合はある程度柔軟に進められるものもありますが、独学と比べると自由度が制限されます。そのため、「自分のペースで勉強したい」と考えている人にも、独学が向いていると言えるでしょう。特に、その年度の試験を受けるかどうか迷っている人にとっては、このメリットは大きいです。
独学で勉強するデメリット
どのようなことでも、メリットがあればデメリットもあります。それは登録販売者の試験勉強の独学でも同じです。ここでは、独学で勉強するデメリットを解説します。
テキスト選びが難しい
「自分でテキストを選べる」というメリットを紹介しましたが、逆にいえば「自分でテキストを選ばなければいけない」ということです。独学に慣れている人でなければ、テキストの選択は難しいものです。その点、通信講座やスクールでは、最初から良質なテキストが用意されています。
問題解決が難しい
独学では、わからない問題に直面したときに自力で解決しなければなりません。これで時間をロスする、ストレスを感じるということがしばしばあります。通信講座では、一定回数であればメールで質問できるなどのサービスがあり、スムーズに問題を解決できます。スクールでは、直接講師に質問することが可能です。わからない問題を解決する手段がないことは、独学のデメリットと言えるでしょう。
勉強のスケジュールを立てる必要がある
「自分のペースで勉強できる」という独学のメリットは、裏を返せば「スケジュールを自分で立てなければいけない」というデメリットになります。決まったスケジュールがないため、思ったように勉強が進まないこともあるかもしれません。過去の受験勉強などでスケジュールを自分で立てて、こなした経験がある人なら特に問題はないでしょう。しかし、スケジュールを立てるのが苦手な人にとっては、この点がデメリットとなります。
まとめ
登録販売者試験は、独学でも合格を目指すことが可能です。独学には「費用が抑えられる」というメリットがある一方、テキスト選びやスケジューリングなど、手間と時間がかかることも多くなりがちです。通信講座であれば、これらの負担がなく、スムーズに勉強をすすめることができます。また、費用に関しても、スクールほどはかからずに受講をすることができます。
登録販売者試験の通信講座は多くありますが、ユーキャンの「登録販売者合格指導講座」がおすすめです。メールや郵送によって講師陣に質問でき、自分のペースで課題を提出し、添削を受けられます。受講開始から4ヵ月までしっかり指導を受けられるため、本業などが忙しくなって勉強時間をとれなくなっても安心です。まずは、お気軽にユーキャンの公式ページをチェックしてみてください。
- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- 登録販売者試験の合格率や難易度は?
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登録販売者の合格率は、全国平均で約40~50%。合格基準点は、全体で総得点の70%以上、かつ各試験項目の正答率が35~40%以上の正解が目安です。しっかり対策すれば、登録販売者試験の難易度はそれほど高くないといえます。
- 登録販売者になるには?
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登録販売者になるには、まずは試験に合格する必要がある。試験合格後は販売従事登録が必要で、さらに登録販売者として一人で売り場に立てるようになるには、過去5年以内に2年以上の実務経験が必要です。
登録販売者とは、ドラッグストアや薬局などで一般用医薬品の販売ができる医薬品販売の専門資格です。資格保有者がいれば、一般用医薬品の多数を占める第二類・第三類医薬品の販売が可能になるため、企業にとって大きな戦力に。国による医療費抑制の施策によりセルフメディケーションが推進されるなか、地域医療のサポート役として、ニーズも高く、医療関係の事務職のほか、小売業やドラッグストア、薬局などへの就職・転職を考えている方に人気の資格です。
登録販売者の仕事内容は医薬品の販売のほかにも、お客様への情報提供やご相談に対する対応・アドバイスも重要な仕事の1つ。購入者の視点に立って、医薬品の適切な選択を行えるように手助けすることも求められます。
登録販売者になるには、例年8~12月頃に行われる各都道府県で実施される登録販売者試験に合格する必要があります。全国どこで受験してもOK、受験資格もありませんので、どなたでもチャレンジできます。