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医療事務のメリット・やりがいは?デメリット・大変なこともあわせて解説!
- 更新日:2022/07/27
医療事務の人気は近年ますます高まっています。実際、医療事務は「働きやすい」と耳にすることも多いでしょう。しかし、具体的なメリットややりがいについて、イメージが湧かないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では医療事務のメリットややりがいについて、未経験の人にもわかりやすく解説します。また、デメリットや大変なことにも触れているので、あわせて参考にしてください。
医療事務の仕事内容
医療事務の仕事内容は主に3つです。ここでは、医療機関における業務がそれぞれどのような内容なのかを説明します。
レセプト業務
レセプトとは診療報酬明細書のことで、診療報酬(診療に要した費用のこと)の請求に使用します。医療機関が患者から受け取る金額は、診療報酬の一部のみです。そのため各医療機関では、医療事務が作成したレセプトを健康保険組合や市区町村などの保険者に提出し、残りの診療報酬を請求する必要があるのです。
なお、レセプト業務では、傷病に対する処置や使用した薬に基づき、診療報酬点数を算定します。診療行為をもとに正しく作成しなければならないため、医療に対する知識や正確な作業が不可欠となります。
受付・会計業務
受付業務では、来院した患者が診療を受けるために必要な手続きをおこないます。保険証や診察券をあずかり、診療科へ案内することもあります。また、カルテの作成や管理、診察券の発行などもおこないます。
会計業務は、医療費の請求と受け取りが主な業務内容となります。診療報酬点数や患者の健康保険から医療費を計算し、料金を請求します。またその際に、薬局の案内などもおこないます。
受付・会計業務は患者と接することの多い仕事です。患者の気持ちを和らげるため、細やかな気配りや笑顔で応対できる人が望ましいといえるでしょう。
クラーク業務
医療機関の規模によっては、クラーク業務も担当します。クラーク業務とは、患者と医師・看護師との連携を事務的にサポートするのが主な役目です。
クラーク業務は2種類にわけられます。そのひとつは、外来クラークと呼ばれる業務です。外来クラークでは、各診療科での窓口応対、カルテの整理、検査データの準備などをおこないます。
もうひとつは、病棟クラークと呼ばれる業務です。主に入院患者に関する事務手続きなどをおこないます。入退院の手続き、食事に関する伝票の管理といった業務を担い、入院患者を支援するのがその役目です。
医療事務のメリット・やりがい
働くことで多くのメリットややりがいを感じられる医療事務は、人気の高い職業です。働きやすい仕事であるだけでなく、業務を通じて人の役に立つことができます。ここでは、医療事務のメリットや、やりがいについて具体的に紹介します。
患者から感謝される
医療事務のやりがいのひとつは、患者から感謝されることです。病気の不安や悩みが解消されると、患者は接している医療事務員にも感謝の気持ちを伝えてくれることがあります。
小さな医療機関では、患者との距離が近いこともあり、顔なじみになることも少なくありません。また、医療機関の規模に関係なく、患者の元気になった様子にやりがいを感じる人が多いようです。そのため、仕事を通じて人の役に立ちたいと考える人に向いている職業だといえます。
全国どこでも働ける
大きな病院から小さなクリニックまで、医療機関は全国どこにでもあります。引っ越しをしてもすぐに職を探せるため、転職活動にそれほど困らないのがメリットです。
医療事務の仕事の内容は、基本的にどの医療機関でも同じです。たとえば、レセプト業務では、ベースとなる知識さえ身につけてしまえば、勤務先が変わってもレセプトの作成や診療報酬の請求に携わることができます。
受付業務は専門的な知識をそこまで必要としません。患者へ笑顔で接し、細やかな気配りができ、基本的な業務フローへの理解があれば、問題なくやっていけるでしょう。
さまざまな雇用形態があり、自由な働き方ができる
医療事務の雇用形態は、正職員に限りません。パートやアルバイト、派遣職員など、さまざまな雇用形態から選べます。そのため、自身のライフスタイルにあった雇用形態で働けるメリットがあります。時短勤務や特定の曜日だけの勤務を希望する人には働きやすい職種といえます。
正職員で働く場合は、シフト制で勤務時間が変動したり、夜勤が発生したりすることもあります。勤務条件は医療機関や担当業務によって異なるため、応募時にはよく確認しておくようにしましょう。
未経験でも働ける
医療事務には業界未経験でも応募できる求人も多くあります。もちろん、専門的な知識を必要とする場面は少なくありません。それでも、働きながら知識やスキルを身につけていくことは十分に可能です。
また、受付業務では患者への応対が必須となるため、笑顔で気配りのできる、接客業や販売業、営業職の経験者は評価される傾向にあります。そのため、これらの職種からキャリアチェンジしたい方にも向いている仕事といえるでしょう。
子育て中でも働きやすい
医療事務にはさまざまな雇用形態があるため、子育て中でも働きやすいというメリットがあります。また、医療機関は子どもの病気に対して理解のある職場が多いものです。
そのため、子どもの急な発熱で仕事を休みたい場合でも、比較的スムーズに休みを取得できるなどメリットも多いです。医療事務の人数が少ない場合は休みが取りにくいこともありますが、子育て中の人にとっては比較的働きやすい仕事でしょう。
医療事務のデメリット・大変なこと
医療事務にもデメリットや大変なことはあります。特に、事務というイメージから定型的な業務を想像していると、大変な思いをするかもしれません。
カルテやレセプトの作成、医師や看護師との連携が必要なクラーク業務など、医療事務は覚えることがたくさんあります。医療制度が改正されると、その都度覚え直すことも出てくるでしょう。ひとつひとつの業務を覚えながら、制度の変化にも柔軟に対応することが必要となります。
患者に直接応対する能力も、医療事務には必要です。医師や看護師に対する苦情や診療内容への不満が、声をかけやすい医療事務へのクレームとなって飛び出すこともあります。こうしたクレームに対しては、誠実に応じなくてはなりません。
医療機関によっては、残業はゼロではありません。特に、月に1度やってくるレセプトの請求時期は、通常よりも忙しく、帰りが遅くなることもあります。
まとめ
デメリットや大変なことがあるものの、それを上回るメリットややりがいが医療事務にはあります。誰かの役に立ちたい人や、仕事と私生活を両立させたい人にとっては向いている仕事といえるでしょう。
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- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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