漢字検定のレベルと合格基準|級別の合格率や取得するメリットも解説
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漢検に効率よく合格するには、勉強法のポイントを知ることが重要です。基礎から応用までの勉強をスムーズに進めるには、過去問はもちろん問題集や通信講座などの活用もおすすめします。この記事では、漢検の勉強法や問題集の選び方などを解説します。検定の勉強にぜひ役立ててください。
漢検(正式名称「日本漢字能力検定」)とは、公益社団法人日本漢字能力検定協会が実施する、漢字能力を測定する技能検定です。漢検では、漢字の読み書きに関する知識量だけでなく、文章のなかで適切に漢字を使える能力を測ります。漢字の技能は日常生活だけでなく、進学や就職でも役立つため、近年注目を集めています。
漢検の級は1級・準1級・2級・準2級と、3〜10級までの12段階あります。
それぞれの級のレベルの目安は以下のとおりです。
級 | レベルの目安 | 対象漢字数 |
---|---|---|
4級 | 中学校在学程度 | 1,322字 |
3級 | 中学校卒業程度 | 1,607字 |
準2級 | 高校在学程度 | 1,940字 |
2級 | 高校卒業・大学・一般程度 | 2,136字 |
準1級 | 大学・一般程度 | 約3,000字 |
1級 | 大学・一般程度 | 約6,000字 |
また、それぞれの級の合格得点率の目安は、次のとおりです。
級 | 合格得点率 |
---|---|
7~準2級 | 200点満点中70%以上 |
2~1級 | 200点満点中80%以上 |
効率的に合格するには、勉強法のポイントを押さえることが不可欠です。以下では漢検の効率的な勉強法を解説します。
漢検の受検を決めたらまず、学習計画を立ててから勉強することがポイントです。やみくもに勉強を進めると、理解に時間がかかったり、途中で挫折したりする原因になります。
級のレベルや受検者の漢字能力などによって、確保すべき勉強時間は異なるため、自分に最適な勉強時間を十分とることが重要です。
例えば漢検3級と準2級合格に必要な勉強時間の目安は、約1か月間といわれています。しかし漢字が苦手な方は、この期間プラス1〜2週間の勉強期間が必要です。
学業や仕事に支障がでないよう、漢検の勉強時間と学校の勉強時間は別に確保します。
書店では漢検に関連する、さまざまな問題集が出版されています。効率的な勉強には、自分に合った問題集選びが欠かせません。
例えば「1日1レッスンで計30レッスン」のように、勉強に必要な日数の目安を教えてくれる問題集は、1日に必要な勉強時間や、どのくらいのペースで勉強をすればいいかわかります。1日何ページ進めればいいのかや、問題集を解くのにどれくらいの時間がかかるのかなど、勉強量を可視化しながら勉強を進めたい方に、特におすすめです。
そのほか書きこみ式のワーク形式の問題集は、検定で配点の高い筆記試験の対策を重点的に行いたい方に選ばれています。
漢検の勉強において、過去問演習は大切です。過去問を解くことで、受検のゴールを知れます。
また過去に出題された問題と同じ問題が出題されることも多いため、漢検が求めているレベルを知るためにも、過去問は必ず解きましょう。本番の試験と想定して時間を計りながら取り組むことで、自信をもって本番に臨めるようになります。
過去問を解くと、本番の問題形式に慣れることにもつながります。何度も過去問を繰り返し解けば、解き方の攻略法を実践できるようになります。また頻出の過去問題を把握できるため、出題されやすい問題に的を絞った、効率的な勉強が可能です。
勉強の習慣を身につけられるか心配な方や、勉強にかかるコストを抑えて勉強したい方は、通信講座の活用をおすすめします。通信講座なら自分のペースを作れるため、無理なく勉強を進められます。基本から応用までを、一貫して学ぶことが可能です。
通信講座を選ぶ際には、講座費用と教材・カリキュラム、サービスなどのバランスを考え、優れたものを選択するようにしましょう。
ユーキャンの漢字検定講座は、クイズ感覚の楽しいテキストや、実力アップが期待できる問題集、添削などが用意されており、無理なく着実に勉強を進められます。質問サービス、サポート延長サービスなど、フォロー体制が充実している点が魅力です。
漢検は級によって、最適な勉強法が異なります。以下で各級の勉強法を解説します。
漢検4級では「知らない漢字の読み・書きを覚える」暗記が、勉強法の中心になります。漢字を知っているだけでなく、実際に漢字を読んで書けるようになるまで、基礎の徹底が必要です。
漢字の読みは声に出して覚えると、覚えやすくなります。また四字熟語も声に出してリズムで覚えると、記憶に定着しやすくなります。
漢字の書きは、書き順・トメ・ハネ・ハライを守りながら、繰り返し手を動かして練習することがポイントです。誤字訂正の問題は、意味を意識して勉強すると、知らない漢字が出題された際に文脈で推測して解答できます。
漢検3級の勉強法は、前述の漢検4級とほぼ同じです。実際に漢字を書きながら覚えるといいでしょう。漢検3級の対象漢字数は、漢検4級よりも285字多くなります。漢検4級に合格できた方や、義務教育をすでに終えている方は、新しい出題内容を重点的に覚えると、効率的に勉強できます。
漢検4級レベルの知識がまったくない方は、漢検4級で出題される範囲もあわせて勉強が必要です。読み・書きだけでなく、四字熟語や対義語・類義語なども、漢検3級のレベルに即した対策が求められます。
漢検準2級では、実際に手を動かして読み・書きするのはもちろん、得意な分野で確実に点数を確保することが重要です。配点の高い分野を優先的に勉強し、得意分野に仕上げるといいでしょう。
配点が高い分野の順序とその配点は、以下のとおりです。
分野 | 配点 |
---|---|
書き取り | 50点 |
読み | 30点 |
四字熟語 | 30点 |
熟語の構成 | 20点 |
対義語・類義語 | 20点 |
同音・同訓異字 | 20点 |
配点が高い分野以外は、日常のなかで勉強時間を確保します。通勤・通学中、休憩時間などのスキマ時間を活用し、勉強を進めます。漢字の暗記には時間と根気が必要になるため、試験本番1か月〜2か月前には対策を始めましょう。
漢検2級は漢検準2級よりも200字程度しか対象漢字が増えません。しかし、2級からは合格基準が厳しくなり、80%以上点数を取らないと合格にはならない点に注意が必要です。
1つの漢字を見る際には、漢字を分解して部首を意識し、知識を定着させると新しい漢字を覚える際の定着がよくなります。例えば、「謎」という漢字は、部首が「言(ゴンベン)」で、右側に「迷(メイ)」がついているイメージで覚えます。
漢検2級は難易度が高いため、出題される全ジャンルを満遍なく対策することが重要です。過去問演習を中心に勉強を進め、出題傾向に慣れることを意識しましょう。
まず問題集の目次を確認し、試験までの期間から逆算して勉強時間配分を行います。勉強量の把握ができたら、次は1週間あたりどのくらい単元数をこなすか決めます。
例えば問題集が全部で30単元あり、試験まで10週間ある場合は、1週間に3単元ずつのペースで勉強計画を立てましょう。1日あたりの勉強時間は、1〜2時間程度確保します。
計画は自由に調整できるようにしておくと、途中で計画どおりにいかなくなっても、柔軟に対応しやすくなります。
効率的な勉強法の実践には、質の高い問題集が欠かせません。以下では、漢検の問題集の選び方を解説します。
検定を主催する、日本漢字検定協会は公式本を発行しています。この公式本は、級ごとに対策ができる構成になっています。どの級を受検するか決めている場合や、級ごとのレベル感を掴みたい場合におすすめの問題集です。
漢検の受検を検討している方や、どの問題集にすればいいか悩んでいる方も、まずはこの公式本からチェックすれば間違いありません。
受検者のライフスタイルや漢字能力のレベルなどによって、最適な勉強法は異なります。効率的に勉強を進めるには、自分の勉強スタイルに合った問題集の選択が重要です。
問題集と一括りにいっても、分野別の問題集や書き込み式など、問題集ごとにその特徴は異なります。可能ならば実際に書店で問題集を実際に手に取り、自身の勉強法に合った、適切な問題集を選ぶようにしましょう。
頻出度別問題集は、できるだけ時間をかけず要点を絞って勉強したい方におすすめです。
勉強時間が十分に取れない方は、余計な内容をできるだけ削ぎ落とし、試験の合格に特化した勉強法を選択することが重要です。数年分の過去問題を分析し、頻出度をランク付けしてあるこの問題集を選べば、効率的に勉強を進められます。
漢検はテスト会場だけでなく、漢検CBTでの受検も可能です。以下では漢検CBTとは何かや、対策方法、メリット・注意点を解説します。
漢検CBTとはコンピューターのキーボード入力と、ペンタブレットによる書き込みを使って、漢検(2〜7級)を近くの検定会場で受検するシステムです。
通常、テスト会場での受検チャンスは年3回に限定されていました。しかし漢検CBTなら、受検者の都合のいい日程を選んで何回でも受検できます。資格のレベルや認定は、テスト会場で行う紙での受検と変わりません。
書き取りの問題の方が、読みを答える問題や記号問題などよりも配点が高いため、できるだけ早く入力し、書き取りの問題に時間を割くことがポイントです。
書き取りの問題に時間を使うためには、キーボード入力の速度を高める必要があります。また、タブレットでの入力は、文字を書いて画面に反映されるまでに、1秒弱のタイムラグがあるので注意しましょう。
漢検CBTは10日前後で試験結果と合格証書が遅れてくるため、通常のテスト会場での受検よりも早く結果を知れます。
また漢検CBTを受検できるシステムは47都道府県に150以上設定されているため、住んでいる地域から近い場所を選択可能です。
ただし、タブレット入力やキーボード入力に慣れていないと、試験に集中しにくくなる点には注意しましょう。
漢字の奥深い世界を味わいながら、検定対策も行いたい方には、ユーキャンの漢字検定講座がおすすめです。
出題傾向に沿ったカリキュラムをとおして、効率的に楽しく漢字を学べます。受講生限定で視聴できるデジタルサイトでは、Webテストをとおした試験対策も可能です。スマートフォンやパソコンからも使用できるため、スキマ時間を活用しながら勉強を進められます。
また、質問サービスや添削も充実しており、勉強へのモチベーションを落とすことなく、合格を目指せます。
漢検は漢字に関する知性や教養の証明になるため、小学生からご高齢の方まで幅広い年代に人気があります。効率的に合格を目指すには、試験の出題傾向を理解し、ポイントを押さえた勉強法の実践が重要です。最後までモチベーションを保って、計画的に勉強を進められるか不安な方は、通信講座の活用をおすすめします。
ユーキャンの漢字検定講座は、1日30分のレッスンで忙しい方でも学びやすく、継続しやすい講座です。やさしい4級から始めて、6か月で2級合格レベルを目指せます。出題傾向に沿ったカリキュラムで効率的に勉強でき、嬉しいサポートも充実しています。漢字が苦手な方も、安心してユーキャンにお任せください。
1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
漢字検定を受検する方法は、個人受検、団体受検、インターネット受検(漢検CBT受検)の3つがあります。インターネット受検は、システムを導入している最寄りの検定会場で受検でき、受検日は年3回に限定されず都合のいい日を選べます。
漢字検定に合格することで、高校入試や大学入試などに有利に働くケースがあります。また、漢字検定は就職や転職活動にも役立ちますし、基礎学力の向上などにもメリットがあります。
漢字の奥深い世界を味わいながら、検定対策もできる、ユーキャンの「漢字検定」講座。1日30分のレッスンは、新しい発見と知る喜びの連続! 検定のレベルに応じたカリキュラムで、着実に力がつけられる充実の内容です。
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