漢検準2級の難易度は?試験の概要やおすすめの勉強法・問題集などを紹介
- 更新日:2023/06/15
漢検準2級は、取得すると高い評価を得られる、学業や就職に活かせるなど、役立つ場面のある資格です。この記事では、漢検準2級の概要と合格難易度を解説します。またあわせて、漢検準2級の効果的な勉強法や問題集のおすすめの選び方についても触れていきます。漢検準2級の受検を検討している方はぜひ参考にしてください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 漢検準2級の合格率は、おおむね40%前後。
- 漢字検定の試験は例年、年3回行われおり、検定時間は60分間。
- 漢検準2級の効果的な勉強法は、何よりも問題集の問題を解くこと。問題集に出てくる漢字と熟語の意味を理解しながら、たくさん書くことで覚えることができる。
- 漢検準2級におすすめの参考書・講座は、漢検漢字学習ステップ準2級、漢検過去問題集準2級、ユーキャン漢字検定講座。
漢検とは
漢検の正式名称は「日本漢字能力検定」です。名称のとおり、漢字の読み書き、使用に関する知識の幅や深さを問われる検定試験となっています。漢検には1~10級がありますが、2級と1級の間には準1級、3級と2級の間に準2級を設けているため、あわせて12の級で漢字の実力を測定する検定です。
漢検準2級を取得するメリット
漢検準2級を取得するメリットには、入試関連のものや就職関連のものなどがあります。詳しく解説します。
高校・中学入試において有利になる
漢検準2級は、高校入試と中学入試において有利になる可能性があります。実際に資格の取得を評価すると公表している学校が多く、資格を持っているとプラスになると考えられるでしょう。
一方、同じ漢検でも3級以下では評価対象にならないこともあるため、高校入試および中学入試におけるメリットを考えるなら、準2級以上の取得を検討するといいでしょう。
他の科目に活かせる
漢字検定で測定されるのは漢字の読み書きに関連する能力です。そのなかでも準2級は、多少難易度が高くはありますが、使用頻度も比較的高いレベルの漢字が集まっている級となっています。
漢字能力は国語だけではなく、英語、理科や社会などの科目でも活かせます。通常の読書をするにも漢字能力が高いことは非常に役立つため、漢字能力を高めると総じて基礎学力向上につながるでしょう。
就職活動や転職活動に活かせる
漢検準2級は、就職活動や転職活動において、一般常識問題や就職活動のエントリーシートの記入に役立ちます。
漢検準2級を取得しているということは、それだけ多くの熟語を知っているということでもあり、語彙力が高いことを示しています。就職や転職をする際に、豊富な語彙力で書かれたエントリーシートによって教養があると判断される可能性が高くなるでしょう。
漢検準2級の試験概要
漢検準2級の試験概要について解説します。受検の準備に必要なポイントになるため、よく確認しましょう。
2022年の試験日程
漢字検定の試験は、例年通りであれば年3回行われています。以下では、2023年度の漢検準2級の試験日程を記載します。
※個人受検の日程です。団体受検では会場により異なるため必ずご自身でご確認ください。
第1回の検定日程は以下のとおりです。
3月1日(水)頃 | 第1回受付開始日の発表 |
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未定 | 第1回申込期間〜申込締切日 |
6月12日(月)頃 | 受験票の発送 |
6月18日(日) | 第1回検定日 |
7月末〜8月上旬 | 検定結果・標準解答の発送 |
第2回の検定日程は以下のとおりです。
7月1日(土)頃 | 第2回受付開始日の発表 |
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未定 | 第2回申込期間〜申込締切日 |
10月16日(月)頃 | 受験票の発送 |
10月22日(日) | 第2回検定日 |
12月上旬 | 検定結果・標準解答の発送 |
第3回の検定日程は以下のとおりです。
11月1日(水)頃 | 第3回受付開始日の発表 |
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未定 | 第3回申込期間〜申込締切日 |
2月5日(月)頃 | 受験票の発送 |
2月11日(日) | 第3回検定日 |
3月下旬〜4月上旬 | 検定結果・標準解答の発送 |
検定時間と検定料
ここでは漢検準2級の検定時間と検定料を記載します。(2022年現在)
- 個人受検の検定時間:60分間(11:50~12:50)
- 個人受検の検定料:3,500円
- 団体受検の検定時間(平日・土曜日):60分間(開始時刻は問わない)
- 団体受検の検定時間(日曜日):60分間(公開会場の検定時間に準ずる)
- 団体受検の検定料:準会場:2,500円、公開会場:3,500円
配点の目安と出題内容
漢検準2級の配点の目安と出題内容を以下に記載します。
漢検準2級の配点の目安と出題内容(2019年度第1回の検定)
- 漢字の読み:30点
- 同音、同訓異字:20点
- 四字熟語:30点
- 熟語の構成:20点
- 部首・部首名:10点
- 対義語、類義語:20点
- 送り仮名:10点
- 誤字訂正:10点
- 漢字の書き取り:50点
漢検準2級の難易度
漢検準2級の難易度を確認しておきましょう。合格点の基準は70%です。以下では2021年度の漢検準2級の合格率を記載します。
2021年度の漢検準2級の合格率
- 第1回:39.1%
- 第2回:40.9%
- 第3回:38.4%
- 参考:2021年度 受検データ | 調査・データ | 日本漢字能力検定(https://www.kanken.or.jp/kanken/investigation/result/2021.html#anc02)
漢検準2級の効果的な勉強法
漢検準2級の効果的な勉強法は、何よりも問題集の問題を解くことです。問題集に出てくる漢字と熟語の意味を理解しながら、たくさん書くことで覚えることができます。
漢検の勉強はスキマ時間にも可能です。通学・通勤電車のなかなど、少しの時間を上手に使うことをおすすめします。また漢字の数が多いと感じる場合は、部首やパーツの意味で覚えることも重視するといいでしょう。
漢検準2級問題集のおすすめの選び方
漢字検定を受検する方法は、3つあります。以下では、それぞれの受検方法について解説します。
公式テキスト
まずは漢字検定の公式テキストをチェックしましょう。漢検を主催する日本漢字能力検定協会から公式テキストが販売されています。最新の公式テキストなら試験範囲も間違いなく網羅されており、級ごとに対策が可能です。
漢検の公式テキストは書店などでも販売されています。漢検の勉強を始めようと思ったときは、まず書店で準2級の内容を確かめてみるのもおすすめです。
最新の問題集
漢検に関する最新の問題集も有用です。人によっては公式テキストよりも、レイアウトや色合いの関係で「使いやすい」と感じることもあるかもしれません。問題集も書店に置いてあることが多いため、足を運んでみるといいでしょう。
時折、出題内容や級ごとの漢字の割り振りが変わることがあるため、最新の問題集を使うと安心です。
勉強法に合った問題集
自分が勉強するやり方に合った問題集を選ぶこともポイントです。
例えば、通学・通勤途中など外出先で勉強する予定があるなら、ポケット版の問題集がおすすめです。このほか、出る順に並べられたものや、暗記用シートがついたものなど、さまざまな問題集があります。
特定の分野に特化した問題集
自分の漢字に関する苦手分野が克服できる問題集を選ぶこともおすすめです。漢検の問題集は、それぞれの分野に特化した問題集が販売されています。
漢字を書く、読み方を書くだけではなく、対義語や類義語、漢字の部首など、得点のポイントとなる問題を多く扱ったものがあるので、苦手分野の問題が多いものを選ぶといいでしょう。
書き込み式の問題集
書き込み式の問題集は、問題集に直接書き込んで学べることが特徴です。
専用のノートを用意しなくても、解答欄が用意されているため利用が簡単で、難しい漢字を覚えやすいのがメリットといえます。しかし特定の漢字をたくさん書いて覚えようと思ったら、漢字練習用のノートは必要になるでしょう。
出題傾向の高い問題が集まった頻出度別問題集
これまでの漢検のデータをもとに出題される傾向の高い問題が記載されている、頻出度別問題集もあります。このタイプの問題集は、過去に出題された問題のうち、頻度が高いものを前半に集めて掲載しているため、試験直前に勉強を始める人におすすめです。
漢検準2級におすすめの参考書・講座
ここでは、特に漢検準2級におすすめの参考書や講座を紹介します。効率的な勉強の参考にしてください。
漢検漢字学習ステップ準2級
『漢検漢字学習ステップ準2級』は、書き込み式の公式テキストです。試験範囲の漢字を、書き順、部首なども含めて一文字ずつ確認できるほか、確認テストで覚えたかどうかのチェックも可能で、1冊あればオールマイティーに使えます。
漢検過去問題集準2級
『漢検過去問題集準2級』は、公式の過去問題集です。過去の試験問題が掲載されているため、本番の予行演習ができるのが大きなメリットといえます。時間を測って解いてみることで本番の緊張を和らげることも可能です。
ユーキャン漢字検定講座
ユーキャン漢字検定講座は、忙しいスケジュールのなかで漢字検定を受検するならぜひおすすめできる講座です。過去の試験問題を徹底分析しており、効率よく学べるほか、副教材も充実しています。
添削課題もあって弱点をプロに指摘してもらうことができるため、弱点の補強にも最適です。時間がないからこそ厳選された問題と副教材、ピンポイントのアドバイスが役立ちます。
まとめ
漢検準2級は、中学・高校入試や就職に役立つレベルの検定試験です。漢字の能力だけではなく、語彙力、文章力も高められるため、学生と社会人どちらにもおすすめできます。
漢検準2級を目指す場合、スキマ時間を活用できる効率のよい勉強が不可欠です。ユーキャンの漢字検定講座は1日30分のレッスンで忙しい方も学びやすく、また出題傾向をよく把握した教材で効率的にスキルアップできます。デジタル学習サイトを使えばスキマ時間を有効活用できます。
漢字が苦手でも、「講話」からスタートするユーキャンのレッスンなら着実に合格を目指せるでしょう。まずは下のリンクから、ユーキャンの漢字検定講座についてぜひ詳細をご覧ください。
- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
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よくある質問
- 各級のレベルは?
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各級のレベルは、1級/準1級は大学・一般レベル、2級は高校卒業・大学・一般レベル、準2級は高校在学レベル、3級は中学校卒業レベル、4級は中学校在学レベルです。
- 各級の合格率は?
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漢検の各級の合格率はおおよそ、1級10%、準1級15%、2級30%、準2級35%、3級/4級50%、5級70%、6級80%、7級/8級85%、9級90%、10級95%程度です。
- 各級の合格基準点は?
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1級/準1級/2級の合格基準点は、200点満点80%程度です。準2級/3級/4級/5級/6級/7級は、200点満点70%程度、8級/9級/10級は、150点満点80%程度が合格基準です。
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