
【最新版】介護福祉士の合格率・難易度を解説
介護福祉士試験の過去の合格率推移や合格ライン、他資格と比較した難易度について解説します。
高齢化に伴い、介護福祉士の重要性が高まっています。この記事では、介護士としてキャリアアップをしたいと考えている方に向けて、介護福祉士試験の試験日や試験内容、申込み方法などを解説します。あわせて、介護福祉士試験の合格率や対策なども紹介するため、介護福祉士取得を目指している人はぜひ参考にしてください。
ここでは、試験日から申込み手順、受験資格など、介護福祉士の試験概要を紹介します。
介護福祉士の試験は、年に1回行われます。例年は1月に実施されており、受験する年によって具体的な試験日は異なります。第37回(令和6年度)の介護福祉士国家試験は、令和7年1月26日に実施されました。
介護福祉士試験を受験する際には、「受験の手引」を入手する必要があります。受験の手引は、インターネットまたは郵便はがきで請求可能です。受験申込書と必要書類を揃えて、郵送で提出しましょう。申込みをしたら、受験料18,380円(令和6年度)を支払います。
介護福祉士の願書申込み期間の詳細については、例年6月下旬頃に発表されます。第38回(令和7年度)介護福祉士国家試験の受験申し込み手続きの詳細は、令和7年7月上旬頃に案内が出る予定です。令和7年度の申込期間は令和7年8月上旬頃から9月上旬頃の予定です。
介護福祉士試験には受験資格があり、次のいずれかを満たしている必要があります。
・平成21年度以降に、福祉系高校に入学して、必要な科目を履修して卒業した方
・特例高校(高校:平成21~25、28~30年度・専攻科:平成21~25、28~31年度)に入学して、卒業した翌日以降に9ヶ月以上(従業期間9ヶ月以上(273日以上)、従事日数135日以上)介護等の業務に従事した方
・平成20年度以前に、福祉系高校に入学して、必要な科目を履修して卒業した方
※ご注意ください!
介護福祉士国家試験では、令和6年度試験(令和7年1月26日実施)から実技試験が廃止されました。
令和6年度試験(令和7年1月26日実施)の試験概要は下記をご確認ください。
[介護福祉士国家試験]試験概要:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター (sssc.or.jp)
介護などに従事していても、受験資格が認められない場合があります。受験資格が認められないケースは以下のとおりです。
・実務経験に該当する「施設・事業」や「職種」ではない場合
・従事日数(540日以上)もしくは、従業期間3年以上(1,095日以上)を満たしていない場合
・3年以上(従業期間3年以上、従事日数540日以上)介護などの業務に従事しているが、実務者研修を受講していない場合
これらのいずれかに当てはまる場合には、受験資格が認められないため注意しましょう。
介護福祉士の筆記試験は、35都道府県で行われる予定となっています。具体的な実施都道府県は以下のとおりです。
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
このように、多くの都道府県で筆記試験は実施されるため、どの地域に居住していても受験しやすくなっています。
介護福祉士試験はどのような内容なのでしょうか。ここでは、筆記試験・実技試験の内容について解説します。
筆記試験は、4領域12科目と総合問題を合わせた13科目があります。具体的な科目は以下のとおりです。
・人間の尊厳と自立
・介護の基本
・人間関係とコミュニケーション
・コミュニケーション技術
・社会の理解
・社会支援技術
・介護課程
・発達と老化の理解
・認知症の理解
・障害の理解
・こころとからだのしくみ
・医療的ケア
・総合問題
このように、介護の基本的な知識から医療的ケア、人間関係やコミュニケーション、社会情勢などさまざまな科目があることが特徴です。そのため、試験に合格するには幅広い知識が求められます。
介護福祉士の筆記試験の合格率はどうなっているのでしょうか。ここでは、合格率と合格ラインについて紹介します。
介護福祉士の筆記試験合格率は、かつては60%台を推移していました。しかし、2016年度からは実務者研修の修了が義務付けられたため、合格率は上昇傾向にあります。2021年度からの4年連続で70%を超えており、2023年度(令和5年度)の合格率は82.8 %でした。介護福祉士は国家試験の1つですが、国家試験の中では高い合格率を維持しています。
介護福祉士の筆記試験は、合格ラインが毎年異なります。総得点の60%を基準に、試験の難易度(受験者の平均点)によって決定されます。問題数は全125問となっているため、合格するには最低でも60%の75問を正解しなければいけません。
また、筆記試験には13の科目がありますが、それぞれの科目で最低でも1点はとる必要があるため注意しましょう。苦手科目を捨てて、得意科目で点数を稼ぐといったことはできません。
介護福祉士の筆記試験に臨む際には、どのような対策を取ればいいのでしょうか。以下で、筆記試験対策について詳しく解説します。
まずは、筆記試験の過去問を解いてみましょう。最新のものだけではなく、数年分の過去問を用意して解いてみることがポイントです。その上で、間違えた問題を復習します。これにより、苦手科目の把握や解消に役立ちます。
点数を上げるためには、出題数の多い科目を重点的に勉強するといいでしょう。何度も繰り返して解くことで、点数を取りやすくなります。出題数の多い科目や大事な部分の勉強が終わった後は、全般的に勉強していきましょう。すべての科目で1点以上とる必要があるため、全科目をある程度網羅しておくことがポイントです。
筆記試験は全125問と問題数が多くなっています。そのため、まずはわかる問題から優先的に解いていきましょう。その後、わからなかった問題に戻ります。筆記試験は5肢択一のマークシート方式のため、明らかに違うものを省いて選択肢を絞り解答します。また、どうしてもわからない問題であっても空欄にせず、必ず解答しておきましょう。
介護福祉士の試験は、例年1月に実施されます。願書の提出期限が設けられているため、しっかりと確認して忘れずに申込みましょう。また、介護福祉士の筆記試験は科目数が多いため、効率的な学習スケジュールが必要です。
ユーキャンの介護福祉士講座は、近10年間で約14,500人を超える合格者を出しており(2014年度~2023年度介護福祉士試験を受験し、合格の報告をしてくださった当社受講生の人数より)、信頼感の高い講座です。学習開始から6ヵ月で合格に必要な知識を身につけることを目指しており、効率的にキャリアアップしたい人にもいいでしょう。介護福祉士の取得をお考えなら、ぜひご受講ください。
1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
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介護福祉士になるための国家試験を受験するまでには、「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高等学校ルート」「経済連携協定(EPA)ルート」の4つのルートがあります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選びましょう。
介護職の給料は、雇用形態や地域によって異なり、正職員の給与額の幅はかなり広く、経験やスキルによっても変わってきます。また、資格の有無や事業所の種類によっても異なり、有資格の介護福祉士の平均月収は31万円程度で、平均年収は330万円~410万円ほどになります。
介護福祉士の仕事は主に「身体の介護」「生活の援助」「メンタルケア」「相談や助言」「マネジメント」の5つに分けられます。具体的には、入浴や食事、着替えの補助等、食事の用意や買い物の代行、身の回りの整理整頓など利用者の生活のサポートを行います。また、施設の場合レクリエーションを行ったり、利用者の家族と介護の方針について相談したりもします。その他、チームのマネジメントを行う場合もあります。
介護福祉士国家試験の合格までのトータル勉強時間は、250時間程度を見ておくといいでしょう。働きながら勉強するのは簡単ではありませんが、仮に1日1時間~1時間半程度の勉強時間を確保できる場合、勉強期間は約半年の見込みです。なるべく生活リズムを崩すことなく効率的に知識を身につけることが大切。
介護福祉士とは、お年寄りや身体の不自由な方の介護をする専門職。食事や入浴、車いすでの移動補助などの身体介護や、利用者への相談・助言を行います。介護サービスの中心となる重要な存在として、介護関係の仕事に就いている方には広く認知された国家資格です。介護のプロとしての「証明」になるため、信頼や評価が大きくアップ! 資格手当などの待遇アップや昇給なども期待できます。介護の現場でさらに活躍したい方はもちろん、介護福祉関係の就職・転職を目指す方におすすめの資格です。
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