【最新版】介護福祉士の合格率・難易度を解説
介護福祉士試験の過去の合格率推移や合格ライン、他資格と比較した難易度について解説します。
高齢化に伴い、介護福祉士の重要性が高まっています。この記事では、介護士としてキャリアアップをしたいと考えている方に向けて、介護福祉士試験の試験日や試験内容、申込み方法などを解説します。あわせて、介護福祉士試験の合格率や対策なども紹介するため、介護福祉士取得を目指している人はぜひ参考にしてください。
ここでは、試験日から申込み手順、受験資格など、介護福祉士の試験概要を紹介します。
介護福祉士の試験は、年に1回行われます。例年は1月に実施されており、受験する年によって具体的な試験日は異なります。令和5年度に実施される介護福祉士の筆記試験は、令和5年1月29日に実施される予定です。実技試験は、令和5年3月5日に実施予定となっています。
介護福祉士試験を受験する際には、「受験の手引」を入手する必要があります。受験の手引は、インターネットまたは郵便はがきで請求可能です。受験申込書と必要書類を揃えて、郵送で提出しましょう。申し込みをしたら、受験料(18,380円)を支払う必要があるため、払込用紙やクレジットカードなど、選択した支払い方法で払い込みます。
介護福祉士の願書申込み期間の詳細については、例年6月下旬頃に発表されます。令和4年の申込期間は8月10日から9月9日まで(消印有効)です。
介護福祉士試験には受験資格があり、次のいずれかを満たしている必要があります。
介護などに従事していても、受験資格が認められない場合があります。受験資格が認められないケースは以下のとおりです。
これらのいずれかに当てはまる場合には、受験資格が認められないため注意しましょう。
介護福祉士の筆記試験は、35都道府県で行われる予定となっています。具体的な実施都道府県は以下のとおりです。
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、新潟県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
このように、多くの都道府県で筆記試験は実施されるため、どの地域に居住していても受験しやすくなっています。
介護福祉士試験では、実技試験を受けなければいけないケースもあります。具体的には、以下のいずれかに当てはまっている人の場合、実技試験を受けなければいけません。
実技試験が実施される場所は、東京都と大阪府の2カ所のみです。
介護福祉士試験はどのような内容なのでしょうか。ここでは、筆記試験・実技試験の内容について解説します。
筆記試験には、全部で11の科目があります。具体的な科目は以下のとおりです。
このように、介護の基本的な知識から医療的ケア、人間関係やコミュニケーション、社会情勢などさまざまな科目があることが特徴です。そのため、試験に合格するには幅広い知識が求められます。
実技試験の内容は、介護などに関する専門技能です。基本的には、実際の介護現場を想定したシミュレーション試験となっています。当日に課題が発表され、その内容に沿った介護を実践するという形になります。
介護福祉士の筆記試験の合格率はどうなっているのでしょうか。ここでは、合格率と合格ラインについて紹介します。
介護福祉士の筆記試験合格率は、かつては60%台を推移していました。しかし、2016年度からは実務者研修の修了が義務付けられたため、合格率は上昇傾向にあります。現在では、70%を超えており、2022年の合格率は72.3%でした。介護福祉士は国家試験の1つですが、国家試験の中では高い合格率を維持しています。
介護福祉士の筆記試験は、合格ラインが毎年異なります。総得点の60%を基準に、試験の難易度(受験者の平均点)によって決定されます。筆記試験の問題数は全125問となっているため、合格するには最低でも60%の75問を正解しなければいけません。
また、筆記試験には11の科目がありますが、それぞれの科目で最低でも1点はとる必要があるため注意しましょう。苦手科目を捨てて、得意科目で点数を稼ぐといったことはできません。
介護福祉士の筆記試験に臨む際には、どのような対策を取ればいいのでしょうか。以下で、筆記試験対策について詳しく解説します。
まずは、筆記試験の過去問を解いてみましょう。最新のものだけではなく、数年分の過去問を用意して解いてみることがポイントです。その上で、間違えた問題を復習します。これにより、苦手科目の把握や解消に役立ちます。
点数を上げるためには、出題数の多い科目を重点的に勉強するといいでしょう。何度も繰り返して解くことで、点数を取りやすくなります。出題数の多い科目や大事な部分の勉強が終わった後は、全般的に勉強していきましょう。すべての科目で1点以上とる必要があるため、全科目をある程度網羅しておくことがポイントです。
筆記試験は全125問と問題数が多くなっています。そのため、まずはわかる問題から優先的に解いていきましょう。その後、わからなかった問題に戻ります。筆記試験は5肢択一のマークシート方式のため、明らかに違うものを省いて選択肢を絞り解答します。また、どうしてもわからない問題であっても空欄にせず、必ず解答しておきましょう。
介護福祉士の試験は、例年1月に実施されます。願書の提出期限が設けられているため、しっかりと確認して忘れずに申込みましょう。また、介護福祉士の筆記試験は科目数が多いため、効率的な学習スケジュールが必要です。
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介護福祉士になるための国家試験を受験するまでには、「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高等学校ルート」「経済連携協定(EPA)ルート」の4つのルートがあります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選びましょう。
介護職の給料は、雇用形態や地域によって異なり、正職員の給与額の幅はかなり広く、経験やスキルによっても変わってきます。また、資格の有無や事業所の種類によっても異なり、有資格の介護福祉士の平均月収は31万円程度で、平均年収は330万円~410万円ほどになります。
介護福祉士の仕事は主に「身体の介護」「生活の援助」「メンタルケア」「相談や助言」「マネジメント」の5つに分けられます。具体的には、入浴や食事、着替えの補助等、食事の用意や買い物の代行、身の回りの整理整頓など利用者の生活のサポートを行います。また、施設の場合レクリエーションを行ったり、利用者の家族と介護の方針について相談したりもします。その他、チームのマネジメントを行う場合もあります。
介護福祉士国家試験の合格までのトータル勉強時間は、250時間程度を見ておくといいでしょう。たとえば、3カ月の勉強期間ならば、1日当たり2~3時間の勉強が必要です。働きながら無理なく勉強するには、半年は勉強期間として確保しておけば、1日1時間~1時間半程度の勉強で済むため、生活リズムを崩すことなく知識を身につけることができます。
介護福祉士とは、お年寄りや身体の不自由な方の介護をする専門職。食事や入浴、車いすでの移動補助などの身体介護や、利用者への相談・助言を行います。介護サービスの中心となる重要な存在として、介護関係の仕事に就いている方には広く認知された国家資格です。介護のプロとしての「証明」になるため、信頼や評価が大きくアップ! 資格手当などの待遇アップや昇給なども期待できます。介護の現場でさらに活躍したい方はもちろん、介護福祉関係の就職・転職を目指す方におすすめの資格です。
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