TOEIC(R)L&R TEST(以下、TOEIC(R)は英語のコミュニケーション能力を測るもので、990点満点です。この記事では、TOEIC(R)で900点に達するレベルや難易度、必要な英語力、メリット・デメリット、勉強法などを解説しています。TOEIC(R)で900点取得を目指している人は、参考にしてください。

TOEIC(R)900点のレベルは?

TOEIC(R)では、取得したスコアごとにA~Eの5段階でコミュニケーションスキルを測定し、900点は最上位のAに該当します。ネイティブとは違いがありますが、語彙・文法・構文のすべてを把握し、流暢に駆使できるだけの力を有しています。

TOEIC(R)は700~800点あれば就職や転職でアピールできるスコアのため、900点を取得できる人はさらに有利となり、海外でも仕事ができるレベルです。

TOEIC(R)900点の難易度は?

TOEIC900点の難易度は、ネイティブと同等の英語力であるため、非常に高いといえます。難易度が高いといわれる理由としては以下が挙げられます。

  • 英検に換算すると、英検準1級レベル
  • 全体で約92~95%の正答率が必要
  • 900点の取得者は上位3.5%と割合が著しく低い

英検に換算すると?

文部科学省が公表する資料によると、TOEIC(R)900点は英検準1級レベルといわれてれます。ただし、TOEIC(R)と英検は出題形式が異なります。英検にはTOEIC(R)にない、ライティングとスピーキングの試験があるため、一概には換算できません。あくまでも、1つの目安として考えましょう。


必要な正答率は?

TOEIC(R)は990点満点であるため、900点以上取得するには90%以上の得点を取らなければなりません。また、1問何点という採点方式ではなく、スコアレンジ換算表から割り出すため、900点を超えるには、200問中約181〜184問の正解が目安といわれています。ミスは200問中17~19問に抑える必要があり、全体で約92~95%の正答率が必要です。

800点との違いとは?

TOEIC(R)頻出単語への理解度を比較すると、800点では大半を知っている、または聞いたことがある理解度です。900点であれば、TOEIC(R)頻出単語の大半を知っていることに加えて、瞬時に意味が分かるといわれています。

また、英語の理解度を比較すると、800点はおおよその英語スキルを持つ状態です。900点はネイティブと同等の英語スキルを持ちます。受験者の取得割合をみると、800点は13.6%の人が取得しています。900点では3.5%の人が取得と割合が著しく下がるため、就職や転職時はもちろん、さまざまな場面で大きな強みとなるでしょう。


TOEIC(R)900点に必要な英語力は?

TOEIC(R)900点を取得するには、高い英語力を身につけなければなりません。高い英語力を身につけるためには、覚えるべき単語数や勉強時間を意識していきましょう。以下で、2つのポイントに絞り解説します。

  • 必要な単語数は1万語以上
  • 勉強時間の目安は1,550時間以上

必要な単語数や文法レベルは?

TOEIC(R)で900点を取得するには、1万語を超える単語数を知る必要があります。1万語は多く感じられますが、TOEIC(R)で800点を取得するには8,500語ほどが必要とされるため、さらに覚えるべき単語は1,500語ほどです。文法は高校英語までの内容を完璧に理解できていれば、対応できるでしょう。

勉強時間の目安は?

TOEIC(R)で900点を取得するには、1,550時間以上の勉強時間が必要といわれています。1,550時間とは現在350点前後の人が900点取るための勉強時間であり、現在550点前後であれば約1,050時間、750点前後であれば約600時間、850点前後であれば約325時間が目安とされています。


TOEIC(R)900点のメリット

TOEIC(R)900点のメリットは、以下のとおりです。

  • 就職や転職で有利になる
  • 昇進や昇給に繋がりやすい
  • 英会話が上達しやすくなる
  • 仕事の選択肢が広がる

就職や転職で有利になる

TOEIC(R)で900点を取得すると、就職や転職で有利になります。TOEIC(R)スコアを英語力の指標として活用し、グローバル化に適応できる人材を求める企業が多いためです。

900点を超えると「英語力がある人材」として高く評価されるため、書類通過率が高まります。英語が堪能な人材は「年収帯」も高く、就職や転職において年収を上げやすくなります。

昇進や昇給に繋がりやすい

グローバル化が進むなか、どの業界でも英語を使って仕事ができる人材は貴重です。TOEIC(R)で900点を取得すると、海外出張や海外赴任に挑戦できる可能性が高くなります。重要な人材として、昇進や昇給の機会が得られやすくなるでしょう。

英会話が上達しやすくなる

TOEIC(R)で900点を取得すると、英語を使う環境に身を置けて、英語を話す・聞くといった実践的な英語力が身につきやすくなります。TOEIC(R)はリスニングとリーディングのみで構成されるため実践的で、英会話の土台を高いレベルで習得できます。

TOEIC(R)を勉強することで英語を使う仕事を任せてもらえる機会も増えるため、スコアだけでなく実践的なメリットを得られるでしょう。

仕事の選択肢が広がる

TOEIC(R)で900点を取得すると、前述のように英語力の土台が高いレベルで身につきます。そのため、海外へ就職や移住をしたり、世界を旅したりするなど、仕事やプライベートでの選択肢が広がります。すでに仕事に就いている場合は、海外出張や転勤などの機会を与えられることもあるでしょう。

TOEIC(R)900点の注意点

TOEIC(R)900点を目指すうえでの注意点としては以下の2つが挙げられます。

  • 取得に大きな時間がかかる
  • 英語を自由に話せるわけではない

取得に大きな時間がかかる

TOEIC(R)に限らず、目指すスコアが高いほど点数は伸びにくくなります。特に、800点台からスコアが伸び悩む人は多くみられます。TOEIC(R)900点を取得するには、多くの時間が必要です。しかし、それだけTOEIC(R)900点の取得が難しいことが理解できるでしょう。

英語を自由に話せるわけではない

TOEIC(R)の点数が高いと、英語がペラペラだと思われがちです。しかし、TOEIC(R)ではスピーキング能力は問われないため、話せるとは限りません。英語力の下地はできているため、経験を積めば話せるようになるでしょう。

TOEIC(R)900点を取得するための勉強法

TOEIC(R)900点を取得するための勉強法としては以下の4つが挙げられます。

  • 毎日勉強を続ける
  • 多くの問題に触れる
  • 音読を繰り返す
  • 苦手分野に絞って勉強する

毎日勉強を続ける

TOEIC(R)で900点を取得するには、毎日勉強を続けることが欠かせません。学生や社会人など、多忙であっても、日々のスケジュールにTOEIC(R)の勉強時間を入れ、勉強を継続することが重要です。朝少し早く起きたり、通勤・通学時間を活用したりするなど、確保できる時間を見つけて勉強を進めましょう。

多くの問題に触れる

TOEIC(R)で900点を取得するには、可能な限り多くの問題に触れることが大切です。問題の形式や癖に慣れることで、得点を伸ばしやすくなります。900点を目指す人は、高得点を目指す人向けの問題集を活用して、内容を完璧に理解できるまで何度も復習しましょう。

音読を繰り返す

リスニング・リーディングともに、解いた問題を何度も音読し会話に慣れると点数が伸びやすくなります。リスニングでは音源と合わせて発音する「オーバーラッピング」や、少し遅れて発音する「シャドウイング」などを繰り返すことで、ネイティブな発音に慣れます。リーディングでは解いた問題を音読すると、記憶に定着しやすくなるでしょう。

苦手分野に絞って勉強する

TOEIC(R)で900点を取得するには、ミスの数を減らすことが欠かせません。TOEIC(R)の試験はパート1~7に分かれているため本番同様の時間で解き、自身の苦手分野を認識して克服しましょう。

過去に受験した際のスコアシートを確認したり、予想問題を解いたりするなどして、パートごとの正答率を認識しましょう。他より正答率の低いパートに特化した問題集を解くことで、苦手分野を克服して、効率的に点数を伸ばせます。

まとめ

TOEIC(R)は、990点満点で英語のコミュニケーション能力を測るものです。900点を取得している割合は受験者のうち3.5%と少なく、取得できれば就職や転職をはじめとした、さまざまな機会で大きな強みとなるでしょう。

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  • TOEIC(R)はETSの登録商標です。この製品はETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。L&RはLISTENING AND READINGを意味しています。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

TOEICを始めて受験するときやるべきことは?

TOEICをはじめて受験する場合は、「TOEICに出題される内容などを確認する」「自分の英語力を把握する」「目標スコアを設定する」ことを心がけましょう。

講座との相性を確かめよう

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