• 更新日:2023/08/08

TOEIC(R)は、アメリカ発の160カ国で行われているグローバルスタンダードな英語の試験です。社会的な信頼性も高く、日本では約3,000(2021年度)の企業などで利用されています。

この記事ではTOEICに関心がある人に向けて、TOEICの概要や人気の理由、試験日程や申込み方法、受験するメリットやテストの内容などについて解説します。スコアや受験対策についても解説するので、参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • TOEICには5種類のテストがあり、最も受験者が多いのが「TOEIC(R)  Listening&Reading Test」。
  • TOEICは990点満点のスコアで判定される試験であり、合格・不合格の判定はない。
  • 高スコアを獲得できれば、キャリアアップや希望の就職・転職につながるため人気。
  • 試験は例年2月・8月を除く年10回、全国約80都市で実施され、申込み時に試験日時と受験会場の選択ができる。"

TOEICとは

「Test Of English for International Communication」の略称であるTOEICについて、詳細に解説します。

TOEICは5種類ある

TOEICは一般向けの「TOEIC(R) Tests」と、初心者から中級者向けの「TOEIC Bridge(R)Tests」の、大きく2つにわかれます。

一般向けの「TOEIC(R) Tests」では「TOEIC(R) Listening&Reading Test」「TOEIC(R) Speaking & Writing Tests」「TOEIC(R) Speaking Test」の3つが、初心者から中級者向けの「TOEIC Bridge(R) Tests」では「TOEIC Bridge(R) Listening & Reading Tests」「TOEIC Bridge(R) Speaking & Writing Tests」の2つが用意されています。

この中で、最も受験数が多いのが、リスニングとリーディングで構成されている「TOEIC(R)  Listening&Reading Test」で、この記事ではこれをTOEICと呼びます。

TOEICの特徴

TOEICはアメリカの「ETS」が開発し、日本では一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施・運営する「オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を幅広く測定する」試験です。

TOEICはスコア判定による試験

TOEICは合格・不合格という判定はなく、結果がスコアで判定される試験です。スコアは5点刻みで算出され、リスニングに5~495点、リーディングに5~495点、合計10~990点で判定されます。誤った解答があっても減点されないので、マークシートはもれがないように記入しましょう。

2020年度の平均スコアは620点です。600点以上になると就職などでアピールポイントになります。目標スコアに届かなくても、スコアでその時点の英語レベルを確認し、再挑戦に向けた目安にすることができます。


TOEICを受験するメリット

スコア判定により自分の英語力がどのくらいなのか、客観的に測れます。TOEICの受験対策によって、日常的で実践的なビジネス英語力を身につけられるので、スキルアップにつながるでしょう。

また、高スコアを獲得できれば進路選択や仕事で有利になります。目指すレベルに応じて目標を具体的に立てることで、勉強に対するモチベーションを上げられるでしょう。

TOEICがおすすめされる人気の理由

現代はグローバル化が進んでいるので、実用的な英語の試験であるTOEICは、大学などへの進学の判断基準になったり、企業においては社員の実力診断に使用されたりしています。上場企業が社員に対し求めているスコアは、平均600点といわれています。

高スコアを獲得できれば、キャリアアップや希望の就職・転職につながります。海外赴任や海外出張など、活躍の場を広げるチャンスも増えるでしょう。

また、TOEICはユーキャンが毎年行っている「武器になる資格」調査でも、毎年上位に選出されています。新型コロナウイルスの流行以降、海外赴任や海外出張の機会が減ってもなお、必要性が高いようです。

「英語は海外取引で使う。使えなくてもいいが、使える人がより良い仕事に就くと思う。(19歳男性)」「英語力の指標として多くの企業がTOEICを重視しているから。(24歳男性)」と引き続き就職や転職などビジネス面で武器になると考えている方が多く、コロナ禍で海外へ行くことはなかなか叶わないものの、オンラインによるやり取りが一般化したことで、改めて英語の必要性を感じている方も多いようです。


TOEICの受験方法

  • TOEICの試験日程や受験会場、申込み方法や当日の持ち物、結果の通知について解説します。

TOEICの試験日程と受験会場

例年2月・8月を除く年10回、全国約80都市で実施され、申込み時に試験日時と受験会場の選択ができます。受験会場によって詳細が異なるので、公式サイトで確認してください。


申込み方法と受験料

受験料は7,810円で、TOEIC申込みサイトで会員登録しログインすれば、申込みや受験料の支払いができます。支払い方法はクレジットカードやコンビニ払い・楽天ペイです。申込み後の変更はできません。

スコアアップのための再挑戦もしやすく、TOEIC受験後、1年後の同月から3カ月間は割引価格の7,150円で受験できます。

TOEICの試験当日の持ち物

試験当日の持ち物としては、以下のものが必要です。

  • 受験票(受験日の約2週間前に発送)
  • 証明写真
  • 写真付きの本人確認書類(運転免許証・学生証など原本のみ有効)
  • 筆記用具
  • 腕時計(スマートウォッチやウエアラブル端末は不可)
  • マスク


テスト結果の通知

テストの結果は、公式認定証(Official Score Certificate)として、受験日から30日以内に発送されます。インターネットで申込んだ場合は、試験日から17日後に登録E-mailアドレスに案内メールが届くので、申込み時のIDでログインすれば、スコアを確認できます。

TOEICの試験内容と構成

TOEICは英文のみで構成されている、マークシート方式の約2時間・200問の一斉客観テストです。7つのパートに分かれ、リスニング問題のPart1~4は約45分間・100問、リーディング問題のPart5~7は75分間・100問となっています。TOEIC攻略を目指す方のために、詳細に解説します。

Part1

Part1はリスニングの写真描写問題が6問あります。1枚の写真について、4つの印刷されていない説明文が流れます。その中で写真を正しく表している1つを選択します。迷っている時間はなく、動作や状態を正しく理解できるリスニング力や単語力が必要です。 .

Part2

Part2はリスニングの応答問題が25問で、印刷されていない質問あるいは文章が1つ流れます。それに対し、3つの解答が放送されるので、適切なものを1つ選びます。迷っている時間はなく、質問や報告などの理解力、応答力、リスニング力と単語力が必要です。

Part3

Part3はリスニングの会話問題が39問で、印刷されていない複数人の会話を聞き、設問に対し印刷された解答4つの中1つをから選択します。あらかじめ問題用紙に目を通しておき、固有名詞が聞き取れなくても焦らないようにしましょう。

Part4

Part4はリスニングの説明文問題が30問で、印刷されていないアナウンスなどを聞き、印刷された設問と解答を読み、4つの答えから1つを選択します。長い英文のリスニング力が必要です。

Part5

Part5はリーディングの短文穴埋め問題が30問で、短文を読み、空欄に入る語句を4つの中から選択します。文法力と文脈から判断する単語力が必要です。わからない場合でも、時間をかけずに解答していきましょう。

Part6

Part6はリーディングの長文穴埋め問題が16問で、長文1問につき、4つの空欄があり単語や語句または一文をそれぞれ1つ選択します。意味を理解する読解力や、長文すべてを正確に早く読む力が必要です。

Part7

Part7は1つの文書の問題29問、複数の文書の問題25問で構成されています。印刷された長文と設問を読み、4つの答えから1つを選択します。高度な長文理解力が必要なので、高スコアレベルの人以外は、全てを読みこなすことは難しいでしょう。

TOEICの勉強スケジュール

TOEICのスコアアップを確実にするためには、効率的に勉強を進めることが必要です。まず自分の英語力の確認とスコア目標を決めます。次に勉強時間がどのくらい必要か見きわめ、受験日までの無理のない勉強スケジュールを決めます。

短期的に勉強の効果を発揮するには、教材選びは重要なポイントです。自分にとって必要な教材を選びましょう。

TOEICの効率的な勉強方法

勉強時間を確保し、日々継続することが最も重要です。初心者の場合は英語を無理なく楽しんで勉強できるような、忙しい社会人の場合は短時間でスコアアップを狙えるような、自分のスコアレベルやペースに合った勉強法や教材を決めましょう。

独学ではなかなか難しいかもしれません。TOEIC攻略には、時間の配分がカギとなります。本番を想定し、練習しましょう。

TOEICの目指すべきスコアと対策

TOEICのスコアを上げるには、自分のスコアレベルに合った勉強と対策をすることが重要です。TOEICを初めて受験する場合、自分のスコアレベルがわからない人もいるでしょう。効率的な勉強法であるユーキャンの講座について解説します。

はじめてから500点コース

TOEIC(R) L&R TESTのスコアが300点~450点未満、または受験経験のない方、基本的な文法用語など中学英語に自信がない方(英検3級以下)・続けて聞き取れる英語は1文以下といった方におすすめです。基礎からやさしく学べます。


650点攻略コース

TOEIC(R) L&R TESTのスコアが450点以上の方、高校英語にまあまあ自信あり(英検準2級~2級)の方、就職、転職のアピール材料にしたい方は650点を一つの目標にするといいでしょう。


まとめ

TOEICはスコア判定の試験で、主流はリスニングとリーディングがあるマーク方式の英語のテストです。効率的に勉強し、目標スコアが取れるまで何度か挑戦することをおすすめします。

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この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

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近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

TOEICで目標スコアに到達するために必要な勉強時間は?

TOEICで目標スコアへと到達するための勉強時間には、オックスフォード大学出版局が提示している目安があります。おおむね、100点上昇させるには200~300時間が必須とされています。

TOEICの受験料はどのくらい?

TOEICの受験料は7,810円(税込)です。2021年10月実施回(第278回・第279回)から値上げされました。

TOEICを始めて受験するときやるべきことは?

TOEICをはじめて受験する場合は、「TOEICに出題される内容などを確認する」「自分の英語力を把握する」「目標スコアを設定する」ことを心がけましょう。

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