TOEICの受験料はどのくらい？値上げへの対処法や申し込み方法まで解説

TOEICの受験料は、2021年10月実施回（第278回・第279回）から値上げされました。値上げ後のTOEICの受験料は7,810円（税込）です。値上げ前の受験料6,490円（税込）と比較すると、1,320円値上がりしています。

TOEICには受験料の割引制度があります。個人がインターネットで申し込むと、試験日の半年から3か月間の公開テストのうち、1回を割引価格で受験することが可能です。この割引制度を利用すれば、通常の受験料より700円ほど安く受験できます。複数回のTOEIC受験を考えている人に、おすすめの制度です。

TOEICの値上げにともない、英検をはじめとするTOEIC以外の英語資格試験の受験を検討する人もいるでしょう。しかし、TOEIC同様、他の英語関連の資格試験も、新型コロナウィルスの流行によるコスト増加を理由として、受験料が値上げされています。

例えば英検1級は、20年度の10,300円（税込）から、21年度は12,600円（税込）に値上げされています。22年度は11,800円（税込）に値下げされましたが、20年度と比べると1,500円の値上げです。

CASEC（キャセック）とは、インターネット上で自分の都合にあわせて24時間いつでも受験できる、次世代型の英語能力判定テストです。CASECのスコアは、TOEICのスコアと相関関係にあるため、TOEICの受験の一部をCASECに替えると、学習状況を確認するとTOEICのスコアの目安が把握できます。

CASECの受験料は1回あたり3,667円（税込）です。TOEICを何度も受験し直すよりも、受験費用を抑えられます。

所属する会社や学校などによっては、賛助会員制度やIPテスト（団体特別受験制度）を利用して受験することが可能です。例えば賛助会員制度を利用すれば、TOEICの公開テストを6,710円（税込）で受験できるため、通常の受験料より1,100円安くなります。

また、IPテストは団体によって費用が変わりますが、通常より安く受験できる点が特徴です。ただし、IPテストのスコアは公式認定証が発行されません。履歴書にスコアを記載したい場合や履歴書の提出先で認定証の提示が必要な場合は、個人や賛助会員制度での受験をおすすめします。

TOEICは開催日が決まっており、申込み期間も決まっています。したがって、申込み期間内に申し込まなければ希望する開催日に受験できない点に注意が必要です。申込み期間は開催日のおよそ40日前までとなっています。その期間を逃すと、次の申込み期間まで受験を申し込めません。

TOEICの公開テストは通常、年に10回以上開催されています。しかし、どの受験地でも毎回試験を実施しているわけではありません。地域によって開催日が異なるだけでなく、実施回数にも差があります。自分の住む地域でいつ試験が実施されるか、事前によく確認しましょう。

TOEICの受験地は、居住地の近くだけでなく、居住地と異なる場所も選択可能です。しかし、受験地の選択と異なり、受験会場は選べません。希望の会場と同地域にある、別会場を割り振られる可能性があると理解しておきましょう。

まずTOEIC受験の明確な動機と目標を設定しましょう。なぜTOEICの勉強をするのか、どのくらいの点数を目指すのかを明らかにすることは、モチベーション維持の意味でも大切です。

受験の動機と目標が決まったら、次は勉強計画の作成です。勉強計画を立てる際には、受験日から逆算して決めましょう。受験日を決めないままでいると、気が緩む原因になります。早ければ3か月先、遅くても1年以内に受験日を設定し、その受験日に向けて勉強しましょう。