TOEIC(R)L&R TEST(以下、TOEIC(R))とは、自身の英語力を数字で把握できる世界共通の英語試験です。この記事では、TOEIC(R)で800点を超えるための対策法を解説します。TOEIC(R)で800点を取得したい社会人や学生向けです。目指すべきレベルや、取得した場合のメリットについても解説するので、実際に受検する際の参考にしてください。

TOEIC(R)で800点を超えるための英語力

TOEIC(R)で800点を超えるための英語力の目安としては、単語数と文法のレベルとして以下が挙げられます。

  • TOEIC(R)800点に必要な「単語数」:約8,500語
  • TOEIC(R)800点に必要な「文法のレベル」:高校生レベル

それぞれについて解説します。

TOEIC(R)800点に必要な「単語数」

TOEIC(R)で800点を超えるために必要な単語数は、約8,500語程度といわれています。必要な単語数は公式で発表されていないため、この数字はあくまで目安ですが、多くのビジネスシーンで、スムーズに業務ができる単語力です。8,500語を目安に覚えることで、TOEIC(R)800点以上をより確実に目指せます。

TOEIC(R)800点に必要な「文法のレベル」

TOEIC(R)で800点を超えるために必要な文法は、高校生レベルです。高校までの英語を完璧にマスターできれば、リーディングとリスニング、どちらのテストにも対応できます。文法の基本的な知識を押さえ、語彙力や表現力を高めておきましょう。公式問題集を解き、問題形式に慣れておくこともポイントです。

TOEIC(R)で800点を超えるためのレベルと難易度

TOEIC(R)800点のレベルを、英検と大学入試で表すと以下のようになります。

  • 英検でレベルを表すなら「準1級」
  • 大学入試でレベルを換算するなら「MARCH」
  • TOEIC(R)800点を超えられるのは上位11%程度

以下で解説します。

英検で表すなら「準1級」レベル

TOEIC(R)800点を英検で表すと準1級レベルです。準1級は、TOEIC(R)780点程度といわれています。英検で2番目に高い級である準1級は、英語でも困ることなくコミュニケーションがとれるレベルです。

大学入試なら「MARCH」レベル

TOEIC(R)800点を大学入試に換算すると「MARCH」レベルです。TOEIC(R)800点の偏差値は63程度といわれています。偏差値60前後の代表的な大学は、青山学院大学や明治大学、中央大学や法政大学などがあります。

TOEIC(R)で800点を超えられるのは上位11%程度

TOEIC(R)で800点以上を取得できるのは、上位11%程度で受験者の約10人に1人にあたります。実施回によりパーセンテージは異なりますが、TOEIC(R)で820点を超えれば、ほぼ上位10%に入れます。

TOEIC(R)で800点を超えるための正答率

TOEIC(R)800点を超えるには、約85%の正答率が必要になります。スコアが独特の配点方式で算出されるため断言できませんが、最低でも、リスニング・リーディングで約80問、合計160問正解しましょう。各100問のうち、約85問程度正解すれば800点超えの可能性が高まります。

TOEIC(R)で800点を習得すると企業の評価は変わるのか

TOEIC(R)のスコアを要件、もしくは参考としている企業が多いため、800点以上のスコアは高評価につながります。ビジネスを円滑に進めるスキルの1つとして、就職活動や転職、年収UPに有利に働きます。地頭のよさや学習を継続できる力、高い英語力による将来性の高さが評価されるポイントです。

TOEIC(R)で800点を超えるための対策法

TOEIC(R)で800点を超えるための対策法は以下のとおりです。

  • 単語帳で単語力を高める
  • 苦手分野を把握して克服する
  • 読解力を高めリーディングに備える
  • 公式問題集でTOEIC(R)の問題形式に慣れる
  • 無理のないスケジュールを立てる

それぞれについて解説します。

TOEIC(R)800点レベルの単語帳で単語力を高める

TOEIC(R)で800点を超えるには、単語の意味が分かり、知っているだけの状態でなく、完璧に覚えていることが重要です。単語は、音声で発音を確認し、自身でも発声しながら覚えましょう。TOEIC(R)800点に必要とされる約8,500語を完璧に覚えれば、試験中に知らない単語がでる可能性は低くなります。

苦手分野を把握して克服する

TOEIC(R)で高得点を目指すには、苦手な分野を減らす必要があります。公式問題集を活用し、本番同様の時間と方法で模試問題を解いてみましょう。間違いや、自信がなかった問題が多いPartが苦手分野になります。失点を得点に変えるには、苦手分野をしっかりと把握し、克服することが効果的です。

読解力を高めリーディングに備える

TOEIC(R)で800点を目指すには、リーディングテストで80%以上の正答が必要となり、限られた時間内で解くにはスピード感が重要です。解答時間を多く作るには、英語の知識だけでなく、集中力や読解力も必要になります。読解力を向上させるには、多くの英文に触れることが効果的です。一度で意味が理解できるように多読で対策しましょう。

公式問題集でTOEIC(R)の問題形式に慣れる

TOEIC(R)は時間との勝負なので、問題形式に慣れ、スピーディーに解答できることがポイントです。TOEIC(R)の公式から出版されている問題集なら、本番と同様のレベルやクオリティの練習問題で勉強できます。公式問題集で文法の基本的な知識を身につけながら、語彙力・表現力を高め、問題形式に慣れておくと安心です。

無理のないスケジュールを立てる

TOEIC(R)800点を超えるには、勉強のモチベーションを保つことが重要になります。約2~3か月といった短期のスケジュールを組み、可能な限り短時間でいい結果を残せることが理想です。

スケジュールを立てるときのポイントは、「過去問題を100問解く」という大きすぎる目標ではなく、「単語の勉強を10分する」という短時間でも達成できる目標を作ることです。無理のない、計画的なスケジュールにしましょう。

TOEIC(R)で800点を超えるために必要な勉強時間の目安

TOEIC(R)800点取得に必要な勉強時間は英語初心者であれば、必要な勉強時間は950〜1,225時間、TOEIC(R)700点を取得している場合、必要な勉強時間は200~300時間程度が必要です。TOEIC(R)で100点上げるには、200〜300時間が必須といわれています。

TOEIC(R)で800点を超えるための勉強法

TOEIC(R)で800点を取得するための勉強法は以下のとおりです。

  • シャドーイングでリスニング力を鍛える
  • アプリでスキマ時間も有効活用する
  • 英語コーチングスクールを利用する

それぞれについて解説します。

シャドーイングでリスニング力を鍛える

シャドーイングとは、聞こえてきた英語を0.5秒後に自分で発音して真似する方法です。シャドーイングすることで、英語の音が聴き取りやすくなり、理解力が向上します。本場の音声を聞きながら、自身の発音の練習をすることで、ネイティブに近い発音に近づきます。リスニング力の向上も期待できる勉強法です。

アプリでスキマ時間も有効活用する

TOEIC(R)で800点超えを目指すなら、アプリを活用し、スキマ時間を勉強時間として有効活用すると効果的です。英語を勉強するうえで大事なことは継続です。アプリであれば少しの時間でも勉強できるので、無理なく続けられます。間違えた問題だけを出題する機能や、分野別に勉強できるアプリもあるので、効率的な勉強が可能です。

英語コーチングスクールを利用する

TOEIC(R)のスコアを短期間で伸ばしたい場合、英語コーチングスクールを利用するのも効果的です。専任のコーチがカリキュラムを組み立て、英語の勉強をサポートしてくれます。独学や通常の英会話スクールよりも効率的に英語力が身につくため、短期での取得を目指している人におすすめの方法です。ただし高額のため、利用するには覚悟が必要です。

TOEIC(R)で800点を習得するメリットとは

TOEIC(R)800点を取得することで得られるメリットは以下の3点です。

  • 就職や転職に有利に働く
  • 仕事の幅が広がる
  • 好待遇のポジションに就ける可能性がある

それぞれについて解説します。

就職や転職に有利に働く

TOEIC(R)800点を取得している場合、高い英語力を持つ人材とみなされ、就職や転職に有利です。英語力だけでなく、継続して努力できる人物像もアピールできるので、書類選考の通過率も高まります。800点以上のスコアは、国内の大企業だけでなく、外資系企業や国外の大手企業も目指せるレベルなので、就職や転職の選択肢が広がります。

仕事の幅が広がる

TOEIC(R)のスコアは、高ければ高いほど応募できるポジションは多くなります。TOEIC(R)800点以上の取得者を求めている企業や職業のなかには、海外出張や駐在派遣の機会がある可能性も期待できます。今までは、目指すことができなかったポジションにも挑戦できるので、仕事の幅が一気に広がります。

好待遇のポジションに就ける可能性がある

TOEIC(R)で800点を取得していると、一定レベル以上の英語力があると企業に評価され、好待遇のポジションに就ける可能性が高まります。企業によっては、スコアの点数別に特別手当を設けている場合もあります。スコアが昇格に影響する企業も増えているため、TOEIC(R)で高スコアを取得しておくと有利です。

TOEIC(R)で800点を取得する際の注意点

TOEIC(R)で800点を取得した場合の注意点は以下2つです。

  • 履歴書にスコアを記載するなら2年以内
  • 面接時にTOEIC(R)のスコアをアピールしない

それぞれについて解説します。

履歴書にスコアを記載するなら2年以内

TOEIC(R)には有効期限が設定されていないため、数年前に獲得したスコアでも履歴書に記載できます。しかし、企業が知りたいのは直近の英語力です。企業によっては、取得期間が指定されている場合もあります。現在の英語力をアピールするには、TOEIC(R)認定書の再発行期限内に取得したスコアを書きましょう。

面接時にTOEIC(R)のスコアをアピールしない

面接時は、あえてTOEIC(R)のスコアをアピールしないことも戦略の1つです。面接官は、履歴書でTOEIC(R)800点を取得していることを事前に把握しています。

他のスキルや経験について話した方が、面接内容が充実します。自分自身をアピールして、限られた面接時間を存分に利用できます。英語力をアピールしたい場合も、スコア自体をアピールするのではなく、英語力を活かした経験をアピールするといいでしょう。

まとめ

TOEIC(R)800点は、就職や転職だけでなくキャリアアップにも役立つスコアです。採用や昇進要件としている企業もあるため、取得すると多くのメリットが得られます。

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  • TOEIC(R)はETSの登録商標です。この製品はETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。L&RはLISTENING AND READINGを意味しています。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

TOEICを始めて受験するときやるべきことは?

TOEICをはじめて受験する場合は、「TOEICに出題される内容などを確認する」「自分の英語力を把握する」「目標スコアを設定する」ことを心がけましょう。

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