TOEIC(R)L&R TEST(以下、TOEIC(R)は、英語レベルを示す基準として用いられている試験です。この記事では、TOEIC(R)700点を取ることを目指す人に向けて、TOEIC(R)700点の英語レベルについて解説します。必要な勉強時間、TOEIC(R)700点を取るために必要な正答数の目安も紹介します。参考にしてください。

TOEIC(R)700点の英語レベルは?

TOEIC(R)700点の英語レベルは全体の平均点以上で、英語でビジネス上のコミュニケーションができるとみなされます。仕事のメールで英語を使う程度の人であれば、スコア700点をゴールにしてもいいでしょう。

TOEIC(R)700点は、全体の平均点以上

「TOEIC(R) Program DAA2021(和文)2021年7月版」によると、2,020年度の公開テスト受検者全体のTOEIC(R)テスト平均スコアは、620点と示されています。この結果から、TOEIC(R)700点は、全体の平均点以上であることがわかります。


実用英語技能検定なら2級~準1級レベル

文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」では、TOEIC(R)700点はB1~B2間のレベルに相当すると示されています。B1~B2レベルは実用英語技能検定の2級〜準1級に該当することから、TOEIC(R)700点は2級~準1級レベルであることがわかります。


大学生・社会人の目標に適している

大学の単位認定・進級・卒業要件や大学院受験の際に、TOEIC(R)のスコアが設定されているケースがあります。また、就職活動や転職活動の際に採用担当者がTOEIC(R)のスコアを参考にする場合もあることから、社会人の目標にも適しているといえるでしょう。

TOEIC(R)700点に必要な目安の勉強時間

TOEIC(R) Asia.inddのデータをもとに概算すると、TOEIC(R)700点を目指すためには、以下の勉強時間が必要であることがわかります。

現在600点の場合 225時間
現在500点の場合 450時間
現在400点の場合 700時間
現在300点の場合 950時間
現在200点の場合 1,150時間

TOEIC(R)700点を取る3つのメリット

TOEIC(R)700点を取ると、就職活動や転職活動はもちろん、昇給・昇進にもつなげられやすくなります。メリットは、主に3つあります。

  • 就職活動・転職活動でアピールできる
  • 昇給・昇進につながりやすい
  • 仕事の幅を広げやすい

就職活動・転職活動でアピールできる

TOEIC(R)700点を取得するメリットとしては、就職活動・転職活動でアピールできる点です。昨今、大企業だけではなく、中小企業でも国際化が進んでおり、英語力のある人材が重要視され始めています。

昇給・昇進につながりやすい

昇給・昇進につながりやすい点も、TOEIC(R)700点を取得するメリットの1つです。企業によっては、昇給・昇進の条件として、TOEIC(R)のスコアを設定していたり、取得を義務付けていたりする場合があるためです。

仕事の幅を広げやすい

TOEIC(R)700点を取得するメリットとして、仕事の幅を広げやすい点もあげられます。TOEIC(R)700点前後のスコアがあれば、英語講師や海外営業、貿易事務などの職種も選択肢になります。

TOEIC(R)700点を突破するための課題

TOEIC(R)700点を突破するためには、超えなければいけない壁があります。突破するための課題は、主に3つあります。

  • 頻出単語の対策が足りていない
  • 長文を読むスピードが遅い
  • リスニングの対策が足りていない

頻出単語の対策が足りていない

TOEIC(R)700点を突破するための課題として、頻出単語の対策が足りていないことがあげられます。頻出単語が定着していないと、問題文や放送文の理解に支障がでるためです。

長文を読むスピードが遅い

長文を読むスピードが遅いことも、TOEIC(R)700点を突破するための課題の1つです。TOEIC(R)700点を突破するためには、必要な情報のみを抽出し、素早く内容を理解する力が必要です。

リスニングの対策が足りていない

TOEIC(R)700点を突破するための課題として、リスニングの対策が足りていないこともあげられます。TOEIC(R)のリスニングは休むことなく進むため、テストのスピードに慣れるための対策をとる必要があります。

TOEIC(R)700点以上が求められる仕事

英語を日常的に使用するビジネスの場合、TOEIC(R)700点以上を採用基準とするケースがあります。TOEIC(R)700点以上が求められる代表的な仕事は、以下の通りです。

ファンドマネジャー 金融資産を運用する仕事
パイロット 航空機を操縦し、人や貨物を目的地に安全に運ぶ仕事
秘書 企業の重役である上司をサポートする仕事
貿易事務 輸出入に関わる者に伝達・調整をする仕事
バイヤー 生産者から商品を買い付ける仕事
外資系企業 海外企業の100%小会社、日本企業が買収され外資系企業などの外資系企業で働く仕事

TOEIC(R)700点取得に向けた勉強方法

TOEIC(R)700点取得に向けた3つの勉強方法について、解説します。それぞれの勉強方法について、以下で詳しく解説します。

リスニングの勉強方法

リスニングの問題の正答率を上げるためには、設問の先読みをする対策が必要です。英単語を覚え、英文法や構文を理解したうえで、耳のトレーニングをしましょう。音に慣れるためには、シャドーイングがおすすめです。

リーディングの勉強方法

リーディングの勉強を進める際には、まずは英単語・熟語・文法などの基礎知識をインプットをすることが大切です。基礎知識をインプットできたら、読解力を身につけましょう。読解のスピードアップには音読する方法がおすすめです。

語彙力の増やし方

リスニング・リーディングでスコアを取得するためには、語彙力を増やす必要があります。語彙力を高めるためには、TOEIC(R)テスト対策用の単語帳を活用することをおすすめします。

【リスニング】TOEIC(R)700点を取るために必要な正答数の目安

TOEIC(R)700点を取るためには、リスニングを対策する必要があります。TOEIC(R)のリスニング問題は、4つのパートで出題され、それぞれの正答数の目安は以下です。

  • パート1は全問正解が望ましい
  • パート2では25問中20問に正解するのが目安
  • パート3は39問中20問正解が望ましい
  • パート4は30問中24問正解が目安

パート1の正答数

パート1は、全問正解を目指すのが望ましいです。1枚の写真に対して、4つの短い説明文が1度放送され、写真の状況に合っている答えを選ぶ問題です。英文自体は短いので、出題傾向に慣れさえすれば、スコアが取りやすくなります。

パート2の正答数

パート2は、25問中20問正解を目指すのがよいとされています。1つの質問や文章と、設問に対する3つの答えが1度放送され、設問に合った答えを選ぶ問題です。ひねられた問題が出題される場合もあるため、過去問題を解き、問題の傾向に慣れることが大切です。

パート3の正答数

パート3は、39問中20問正解を目指すのが望ましいです。2人または3人による会話が1度放送され、問題用紙に記載された4つの答えのなかから、適した答えを選ぶ問題です。限られた時間のなかで、設問を先読みする必要があるため、ディクテーションでリスニング力を鍛えておきましょう。

パート4の正答数

パート4は、30問中24問正解を目指すのがよいとされています。短い会話が1度放送された後、設問が出され、4つの解答のなかから適した答えを選びます。パート3と同様に、設問を的確に聞き取り、スピーディーに解答することが大切です。

【リーディング】TOEIC(R)700点を取るために必要な正答数の目安

TOEIC(R)700点を目指すのではあれば、リーディング対策も重要です。TOEIC(R)のリーディングでは、3つのパートで出題され、それぞれの正答数の目安は以下です。

  • パート5の必要な正答数の目安は30問中21問
  • パート6は16問中12問に正解するのがよい
  • パート7は54問中30問に正解するのが望ましい

パート5の正答数

パート5は、30問中21問正解を目指すのが望ましいです。短文の穴埋め問題で、4つの答えのなかから適切なものを選び、文章を完成させます。正答数を増やすためには、スピードを重視することが大切です。1問につき1分で解くことを意識し、演習問題に取り組みましょう。

パート6の正答数

パート6は、16問中12問正解を目指すのがよいとされています。長文の穴埋め問題で、4つの答えのなかから適切なものを選び、文章を完成させます。1つの問題に時間をかけすぎてしまうと、最後まで解けない可能性があるため、解けない問題は、後回しにすることも考えましょう。

パート7の正答数

パート7は、54問中30問正解を目指すのが望ましいです。長文読解問題で、各文書につき複数の設問が用意されています。苦手な問題を無理に解こうとせずに、自信のある問題から解答することが大切です。

TOEIC(R)700点突破するためのポイント

TOEIC(R)700点突破するためには、本番同様の時間で問題を解く、長文読解力を上げるなどの対策が必要です。押さえるべきポイントは、以下の4つです。

  • 本番の時間配分で問題を解く
  • 長文読解力を上げる
  • ディクテーションでリスニング力を高める
  • TOEIC(R)用の試験対策をする

本番の時間配分で問題を解く

TOEIC(R)700点突破するために、本番の時間配分で問題を解く練習をしましょう。本番に近いレベルで作成されている公式の問題集を活用して、リスニング45分、リーディング75分で問題を解くことに慣れておきましょう。

長文読解力を上げる

TOEIC(R)700点突破するためには、長文読解力を上げることも大切です。TOEIC(R)の試験は時間が限られているため、英文を読むスピードを上げる必要があります。英語の構文を理解し、語彙力を身につけることが大切です。日頃から英文を読む習慣をつけて、慣れ親しむようにしましょう。

ディクテーションでリスニング力を高める

ディクテーションでリスニング力を高める方法もおすすめです。ディクテーションとは、英語を聞き取りながら文字に起こす方法です。ディクテーションをすることで、自分では聞き取れていない英語の発音に気づけます。弱点を明確にし克服しましょう。

TOEIC(R)用の試験対策をする

TOEIC(R)700点突破するためには、TOEIC(R)用の試験対策をする必要があります。TOEIC(R)は、実用英語技能検定や大学受験などとは出題形式や内容が異なるため、TOEIC(R)に合った対策をしておく必要があります。

まとめ

TOEIC(R)700点は、全体の平均点以上であり、実用英語技能検定なら2級~準1級レベルであるとされています。TOEIC(R)700点突破するためには、長文読解力を上げたり、ディクテーションでリスニング力を高めたりして、TOEIC(R)用の試験対策をすることが大切です。

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この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

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よくある質問

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TOEICをはじめて受験する場合は、「TOEICに出題される内容などを確認する」「自分の英語力を把握する」「目標スコアを設定する」ことを心がけましょう。

講座との相性を確かめよう

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