990点満点のTOEIC(R)で500点を取るには、高校卒業程度の英語力が必要とされています。この記事では、TOEIC(R)500点の目安や評価、勉強方法などを解説します。パートごとの対策も記載しているので、500点を超えられず悩んでいる人や500点を超えるポイントを知りたい人は、参考にしてください。

TOEIC(R)500点の目安は?

TOEIC(R)500点は、英検2級レベルとされています。CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)だと、初級から中級レベルです。CEFRとは外国語学習者の習熟度レベルを示すガイドラインで、A1~C2の6段階で評価されます。TOEIC(R)500点はA2~B1程度の、日常英会話のコミュニケーションは問題ないとされるレベルです。

TOEIC(R)500点の評価

TOEIC(R)500点の評価について、以下の3つを解説します。

  • 高校生の評価
  • 大学生の評価
  • 社会人の評価

高校生の評価

TOEIC(R)500点は、高校卒業程度とされています。大学の出願や優遇措置のボーダーラインと見なされるケースが多く、目標にする価値があります。形式に慣れ、対策をすればそれほど難しくはないでしょう。

大学生の評価

大学生がもっともTOEIC(R)のスコアを使用するのは、就職活動の際です。TOEIC(R)500点は、履歴書に書ける英語力です。500点以上、理想は600点あれば、就職活動が有利になります。

社会人の評価

社会人になると、転職や昇進・昇格などの際に、TOEIC(R)500点台が求められるケースがあります。企業や部署によって違いはあるものの、昇進や昇格の要件としては550点以上のスコアはほしいところです。

TOEIC(R)500点に必要な単語数

TOEIC(R)500点を目指すには、目安は約4,000語とされています。中学で1,600~1,800語、高校で1,800~2,500語を学習するため、中学・高校で習う英単語を覚えておけば対応できるでしょう。

TOEIC(R)500点に必要な勉強時間

元のスコアにもよりますが、TOEIC(R)500点に到達するための勉強時間の目安は約200時間とされています。一般的に、100点アップするには200時間~300時間ほどが求められます。元の点数が低いほど、容易にアップできるでしょう。

TOEIC(R)500点を取れない場合の課題

TOEIC(R)500点を取れない場合の課題は、おもに以下の3つが考えられます。

  • 単語を覚えていない
  • 文法の理解が足りていない
  • 時間配分を考慮していない

単語を覚えていない

TOEIC(R)500点に達するには、約4,000語が必要とされています。中学・高校で学習する単語が基礎になるため、英語から離れている時期がある場合、中学レベルの基礎単語から覚え直す必要があります。また、TOEIC(R)ではビジネス単語が頻出するため、TOEIC(R)用の単語帳を使用して単語を覚えましょう。

文法の理解が足りていない

TOEIC(R)500点には、中学レベルの英文法を固めることが欠かせません。500点以下の人は、高校基礎レベルの文法の理解が足りていないことが考えられます。中学レベルの文法を固めたのちに高校レベルの学習を繰り返し、自分の意思を伝えたり表現力を高めたりできるよう理解を深めましょう。

時間配分を考慮していない

TOEIC(R)での点数を上げるには、単純な英語力以外に、情報処理能力や速読力などが求められます。TOEIC(R)ではリスニングで45分間で100問を、リーディングで75分間で100問を解かなければなりません。単純計算では1問あたり45秒で解く必要があるため、1問あたりの時間配分を見直しましょう。

TOEIC(R)500点を取るための勉強方法

TOEIC(R)500点のために、以下の方法で勉強しましょう。

  • 頻出の単語を覚える
  • 基礎文法を覚える
  • TOEIC(R)公式問題集に取り組む

頻出の単語を覚える

単語数を効率よく増やすには、頻出の単語から優先的に覚えましょう。TOEIC(R)頻出単語と書かれたような、特化した単語集で覚えることがおすすめです。過去の問題を分析しており、頻繁に出題される単語が掲載されています。また、ダウンロードを通して音声を聞くことのできる単語集もあります。

基礎文法を覚える

TOEIC(R)500点は、文法や構文の基礎が身についているレベルです。高レベルの文法というよりも、中学・高校レベルの基礎文法をしっかりと理解しておく必要があります。文法は独学よりも、講師から学ぶと効率よく覚えられる傾向があります。また、ユーキャンのような通信講座もおすすめです。

TOEIC(R)公式問題集に取り組む

本番での点数を向上させるには、試験と同じ形式のテストに慣れておくことが大切です。TOEIC(R)には公式問題集があるため、事前に解いておきましょう。リスニングやリーディングの音声も収録されているため、音読の向上も期待できます。問題を解く際には、本番と同じ試験時間で実施することが大事です。

【パートごと】TOEIC(R)500点を目指すコツ

パートごとに、コツを解説します。

PART1の対策

PART1では、人や物の写真を見て、適切に描写した解答を選ぶ形式です。1枚の写真を見たのちに内容を正確に描写した文章を聞き、4つの選択肢から選びます。写真を見る際には、人が1人か複数か、物や風景かなどに注目することが重要です。点数を向上させるには、日常会話で使われる単語や表現を覚えておきましょう。

PART2の対策

PART2は、英文だけの設問に対する応答問題です。25問出題され、設問と3つの応答が放送されます。設問や選択肢が問題用紙に記載されておらず、音声を聞きながら判断しなければなりません。冒頭と動詞に集中して聴き取ることが大事です。理解できない部分があった場合は、消去法を活用して解きましょう。

PART3の対策

PART3は、日常やビジネスにおける会話問題です。2人もしくは3人の会話を聞き、もっとも適切なものを4つの選択肢から選びます。39問出題され、1つの会話に3つの設問があるため13の会話を聞くことになります。1つの会話が終わり、マークシートへの記入が終わるごとに次の設問を先読みしておき、内容を予測しましょう。

PART4の対策

PART4は、アナウンスやナレーションのような説明文が放送される問題です。1人の人が1人もしくは複数人に情報を伝えるために話し、内容に対する答えを4つの選択肢から選びます。1つの放送ごとに3問あり、30問出題されます。頻出する表現や展開などを覚えておくと共に、設問を先読みしておきましょう。

PART5の対策

PART5は、短文穴埋め問題です。英文の空欄に入る語句を、4つの選択肢から選びます。30問あり、文法問題と語彙問題、品詞問題が出題されます。先に選択肢を確認し、素早く問題のパターンを特定し、解き方のヒントにしましょう。時間配分が重要で、長くても1問あたり30秒以内の解答が目安です。

PART6の対策

PART6は、長文穴埋め問題です。大問が4つあり、大問1つにつき4つの小問があるため、計16問出題されます。PART5同様に、1問あたり30秒以内で解くのが理想です。PART7に使用できる時間を確保するために、難しいと感じた問題で悩むことなく、簡単な問題から優先的に解くことが大事です。

PART7の対策

PART7は、Emailや社内回覧文、テキストメッセージなどの読解問題です。54問出題され、1問につき長くても1分以内で解く必要があります。時間が限られるため、特定の部分を読めば分かる比較的容易な問題から順に解くことが大事です。先に冒頭と設問を読み、文書の種類と概要を把握しておきましょう。

まとめ

TOEIC(R)500点は英検2級レベルで、習熟度レベルを示すガイドラインであるCEFRだと初級から中級レベルです。500点以上あれば履歴書に書け、転職や昇進・昇格にも役立つでしょう。

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この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
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