MOSとは?これから資格取得したい人が知りたいポイントを一挙解説!
MOSの基本的な知識や取得するメリットなどについて紹介します。
MOS資格は、パソコンソフトのスキルを証明するもので、年齢問わず人気のある資格です。今やパソコンを使用しない企業はほとんどないと言ってもいいでしょう。MOS資格があれば、仕事や就活にも役立ちます。
この記事では、気になるMOS資格の合格率から試験内容、難易度までをまとめました。MOS資格取得を考える際には、ぜひ参考にしてください。
MOS試験は一般的な基本機能が中心の「一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)」と、より高度な機能が身につく「上級レベル(エキスパート)」の2つのレベルが設定されており、自分のレベルに応じてどちらを受験するか選ぶことができます。
一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)は、普段よく利用される基本的な機能が中心です。難易度は一般レベルのため、初心者でも合格を目指せます。業務で使うWord,Excelの機能のほとんどは、一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)と言われています。
上級レベル(エキスパート)は、組織としての文書管理やデータ集計、グループワークを意識した機能や管理を目的とした機能など、ワンランク上の生産性の高い機能が中心です。一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)に比べて難易度は高く、より効率的なアプリケーションの使用を目指すレベルとなります。
MOSの合格点は、科目ごとの合格点については公表されてはおりませんが、合格点の目安は、公式には550点~850点の範囲とされております。合格点は試験問題の更新などにより受験ごとに変動します。近年ではほとんどの試験で700点以上の得点が合格点となっており、一般的な合格基準点は700点以上とされています。合格点は試験終了後のパソコン画面に表示されるほか、試験終了後に受け取る試験結果レポートに記載されています。
MOSとは「Microsoft Office Specialist」の略で、マイクロソフト社が開発したWordやExcelなど、オフィスで使うソフトの操作スキルを示す資格です。日本でも広く知られ、学生や社会人に人気があります。実施基準が世界約200ヶ国において同一のものなので、日本のみならず海外でもスキルを証明できることが強みです。
MOSにはWord、ExcelのほかにPowerPoint、Access、Outlookの合計5つのソフトで試験があります。オフィスでよく使われるWordとExcelには、一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)と上級レベル(エキスパート)の2種類あり、試験の内容が異なります。規定の試験にすべて合格すれば、「MOSマスター」「MOS Associate」等の称号も取得できます。
MOSの合格率は公式に発表されていないため、正確にはわかりませんが、一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)の合格率は約80%、上級レベル(エキスパート)の合格率は約60%といわれています。どちらも、合格率は高めです。各パソコンスクールが内部情報として合格率を計測しており、その数値からみると、全体的なパソコンスクールの合格率は90~95%くらいでしょう。
また、MOSの合格基準点は受験ごとに異なります。合格基準点は、一般的に700点以上とされています。
MOSは、バージョンによって種類があります。MOS 365、MOS 2019、MOS 2016で出題内容に大きな違いはありません。ここでは、MOSの種類による特徴について説明します。
MOS 365は、Word・Excelなど、常に最新のOfficeを利用できるサブスクリプションサービスのMicrosoft 365の使用スキルを証明する資格で、2024年7月時点でのMOS資格の最新バージョンです。
試験は、MOS 2019やMOS 2016と同じマルチプロジェクト形式です。
MOS 365は、MOS 2019と同様、「単科目認定」「「MOS Associa認定」「MOS Expert認定」の3つの認定プログラムで構成され、認定プログラムごとに認定証が発行されます。
なお、MOS 365にはAccessの試験はありません。
MOS 2019の試験は、MOS 2016と同じマルチプロジェクト形式です。
また、MOS 2019から、一般レベルは「アソシエイト」になりました。
さらに、MOS 2019では、複数アプリケーションを効果的に使うことができる総合的なスキルを証明する「Microsoft Office Specialist Associate」の称号が新設されました。一般レベル(アソシエイト)4科目のうち3科目を取得すると「MOS Associate」の認定証が発行されます。
MOS 2016の試験は、シンプルな問題が多いマルチプロジェクト形式です。1回の試験において複数のプロジェクトがあります。その中にいくつかのタスクがあり、設問に答えていく試験です。1つのプロジェクトに対して設問が4~7問出題されます。
たとえば、プロジェクトAのタスクでは、文章の挿入をしたのちに形式を整える指示があります。次に、プロジェクトBのタスクでは、文書に図や画像を入れて体裁を整えるように指示されます。そして、最終的にそれぞれのプロジェクトを完成させるという流れです。
Excelの試験は比較的難易度が高い傾向があります。エクセルエキスパートは、さらに難易度が上がります。Excelでの計算、グラフ作成、各種設定など、基本的な知識がある人は独学でも対応できるでしょう。しかし、全く知識がない人は、一から勉強することが必要です。特に、Excelの計算式を覚えることが合格のカギとなります。
また、Wordの試験でも、各種設定や文字の装飾、表作成、写真や図の挿入などの基礎知識があれば、問題なく受験できます。自身のスキルレベルによって難易度が変わってくるので、事前にある程度の知識がある人はテキストを使って独学し、さらに勉強が必要な場合は通信講座やパソコンスクールなどを利用することをおすすめします。
MOSのレベルは2つ。一般的な基本機能が中心の「一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)」と、より高度な機能が身につく「上級レベル(エキスパート)」
WordやExcelを一般的な業務で使う場合に必要なのは、「MOS一般レベル」です。一般レベルでは、基本的な操作方法が問われます。初心者からでも合格を目指せるレベルです。
Word一般レベルでは、「文書の表示の変更」「インデントの設定」「表の作成」「テキストボックスの挿入」など、最もよく知られている機能が出題されます。また、Excel一般レベル場合、出題される項目は「テーブル」「関数」「グラフ」についての機能です。
MOS上級レベル(エキスパート)は、一般レベルよりも上級クラスの試験です。上級レベル(エキスパート)は、組織内での文書管理、データ集計などグループで行う作業や管理を前提にした機能について出題されます。高度な機能を使えることで、より高い生産性も実現できます。
一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)より難易度が高く、効率的にアプリケーションを使えることを目標とするハイレベルな試験です。一般レベルが業務をスムーズに行うためのテクニックだとすると、上級レベル(エキスパート)は業務そのものを改善できるテクニックだといえます。
どのバージョンを取得すべきか迷ったら、最新版がいいでしょう。年数が経過すると古いバージョンは使われなくなるからです。資格のバージョンの年数よりも会社で使用しているバージョンの年数のほうが新しいと、せっかくの資格も活かせません。
ただし、合格が最優先ならば、所持しているパソコンのバージョンと合わせてもいいでしょう。2024年7月時点では、MOS 365が最新バージョンとなっていますが、会社のソフトが2019であればMOS 2019のほうが役立つかもしれません。
MOS 365は初心者も中級レベルの人も取得しやすい試験だといえます。自分のスキルや知識、使用する環境に合うバージョンを選び、受験しましょう。
MOSはパソコンスクールに通わなくても、独学で資格を取得できるのでしょうか。独学の勉強方法を紹介します。
独学に必要なものは、パソコン、テキスト、ソフトです。これら3つがそろっていれば、自宅でも好きな時間に勉強できます。先ほど述べたように、MOSは一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)と上級レベル(エキスパート)の2つのレベルから選択可能です。そして、WordやExcelなど、ソフトの種類によっても難易度が大きく変わってきます。
初心者は1日2~3時間、1カ月半程度勉強を続けられるように時間を確保しておくといいでしょう。テキストの模擬問題で90%以上の正答率なら、MOS試験の本番でも合格する確率が高くなります。独学では不安という方は、通信講座の受講を検討してもいいかもしれません。
どのMOSの試験を受けるべきかを決めたら、試験に関する詳細な情報を把握しておく必要があります。ここでは、試験日や受験資格、受験料や試験時間について説明します。
MOSの試験には、全国一斉試験と随時試験の2つの受験形式があります。全国一斉試験は、試験日が決められている試験で、毎月1~2回、日曜日に行われます。会場はパソコン教室が多いです。
一方の随時試験は、受験者が試験日を選ぶことができる試験です。1週間に1〜2日程度実施する教室が多く、なかには、毎日試験を実施している教室もあります。試験日は教室によって異なるため、それぞれの教室で確認しましょう。
全国一斉試験と随時試験は、試験内容が同じで難易度も変わらないので、自分の都合に合わせて選択するといいでしょう。
MOSの受験資格は、特にありません。年齢や国籍に関係なく、だれでも受験できます。ただし、未成年者の場合は保護者の同意が求められるので、同意を得たうえで申し込んでください。
また、複数回受験する場合、2回目以降は「再受験に関するルール」があります。2回目のときは1回目の受験から24時間経っていなければ受験できないルールです。さらに、3回目以降では、前回の受験から48時間経過していることが再受験の条件になります。
MOSの受験料には、一般価格と学割価格があります。学割が適用されると、若干安くなります。
MOS 365、MOS 2019、MOS 2016のWord、Excelの一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)の受験料は、一般価格10,780円(税込)で、学割価格8,580円(税込)になります。
上級レベル(エキスパート)の受験料は、一般価格12,980円(税込)、学割価格で10,780円(税込)です。
試験時間はいずれも50分間です。
MOSは、バージョンやレベルによって難易度や合格率が異なります。自分のスキルや状況に合わせて受験すべき試験を選択しましょう。
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PCはできて当たり前な昨今、MOSはPCスキルを客観的に証明することができるから、就職に有利な資格といわれています。
おすすめのパソコンスキルに関する資格について代表的なものは、MOS、PowerPoint、ITパスポート、日商PC検定、Accessビジネスデータベース技能認定試験、VBAエキスパート、CAD利用技術者試験などがあります。
勉強方法のポイントは、理解しやすく読み進めやすいテキスト選ぶことと、短期集中型の学習スケジュールをたてることが大切です。
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マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)とは、PCスキルを証明する資格です。MOS資格の難易度は、「一般レベル」と「上級レベル」に分かれています。一般レベルは、普段よく利用される基本的な機能が中心です。難易度は一般レベルのため、エクセルやワードに不慣れな方でも合格を目指せます。上級レベルは、組織としての文書管理やデータ集計、グループワークを意識した機能や管理を目的とした機能など、ワンランク上の生産性の高い機能が中心です。難易度は一般レベルに比べて高く、より効率的なアプリケーションの使用を目指すレベルとなります。
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