プログラミングは独学で身につく?勉強方法や手順、独学のコツも解説
プログラミング技術を身につけたいと考えている人に向けて、プログラミングを独学で身につける方法を解説します。
プログラミングと一口に言っても、使われる言語や職種は多岐にわたります。目標とする仕事を決めて、求められるプログラミング言語を身につけましょう。この記事では、言語の種類や勉強の目安と手順、参考になるアプリやWebサイトについて紹介します。挫折せず勉強を続けるコツも紹介しますので、プログラミングの勉強にお役立てください。
自分に合う方法でプログラミングを勉強しましょう。プログラミングのおもな勉強方法を紹介します。
書籍を使う勉強方法は、もっとも手軽で身近です。書籍で勉強する際のポイントは、どのような本を選ぶかです。初心者が書籍で勉強するなら、基礎的な内容が充実した書籍を選びましょう。
独学では、スクールに通う場合と異なり気軽に質問できません。現役のエンジニアが使っているような書籍を選んでしまうと、専門性が高すぎて理解しにくいと考えられます。イラストや図解、演習が多い書籍なら、初心者でも効率よく勉強できます。
プログラミングを勉強できる学習アプリやWebサイトは、数多くあります。おすすめのアプリやWebサイトは後述しますが、以下がサービスを選ぶポイントです。
それぞれの学習アプリやWebサイトが想定するスキルレベルは、小学生なから現役エンジニアまで幅広く展開されています。また、クイズ形式で学べるもの、演習が充実したものなどサービスの内容はさまざまです。自分にとって取り組みやすいサービスを選びましょう。
プログラミングを勉強できるWebサイトのなかには、動画を通じて勉強できるサービスもあります。
自分のペースに合わせて勉強を進めたい人には、動画講座がおすすめです。動画講座を受講すると、いつでもどこでも、スキマ時間に勉強が進められます。気になる部分を何度も再生できる、スピードを速めて視聴できるといった点も、動画講座ならではのメリットです。
オンラインスクールとは、Web上で講座を受講する勉強方法です。集団で受講するタイプもあれば、マンツーマンで指導してもらうタイプのオンラインスクールもあります。オンラインスクールのメリットは、疑問点をすぐに解消できる点です。
また、住んでいる地域によっては、周囲にプログラミング教室がないかもしれません。オンラインスクールなら、場所を問わずに勉強できるため便利です。
オンラインスクールは手軽に受講できますが、リモートである分モチベーションを保ちにくい場合があります。その点、プログラミング教室や専門学校に通学すると、対面して勉強を進められます。人によっては、仲間と切磋琢磨して勉強するプログラミング教室や専門学校の方が、挫折しにくく勉強を続けやすいかもしれません。
このように勉強しやすい点はメリットといえますが、プログラミング教室や専門学校に通うと費用がかさみがちです。1~3年の受講で、100~130万円ほどかかるケースもあります。
活発に使用されるプログラミング言語を紹介します。実用性の高い言語から勉強を始めましょう。
Javaは、1995年にリリースされたプログラミング言語です。本来、JavaはWebサイトでの使用を想定されていました。しかし、近年は家電や金融機関の基幹システムなど多くのシーンで、Javaが活用されています。
Pythonは、業務系やWeb系などのアプリケーションの開発に加え、人工知能やデータ解析などの用途でも使用されます。Pythonはコードがシンプルで、プログラミング初心者にも勉強しやすいプログラミング言語です。
PHPは、Web系のアプリケーションの開発に役立つプログラミング言語です。PHPは動的なコンテンツの作成に使用されやすく、HTMLと構造が似ているため組み合わせて使用されがちです。
JavaScriptは、Webサイトやシステム開発の現場で重宝されるプログラミング言語です。TwitterやFacebookなどの身近なサービスにも、JavaScriptが使われています。
C言語は長い歴史を持つ、汎用性の高いプログラミング言語です。C言語の特徴として、シンプルな構造と、処理速度の速さが挙げられます。OS・基幹システム・ロボット制御・IoT機器など、多くの分野でC言語が使われています。
プログラミング言語には多くの種類があり、それぞれできる内容は異なります。どのプログラミング言語から勉強するか迷ったときは、勉強後に何をしたいか、将来どのような職種につきたいかを考えて勉強する内容を決めましょう。
将来をイメージしても勉強するプログラミング言語を決められないときは、ニーズが高いとされるJavaから勉強を始めるという手もあります。
準備が整っていないと、勉強がスムーズに進みません。開発環境の整ったパソコンと、インターネット環境を用意しましょう。
プログラミングを勉強する前に、パソコンとインターネット環境を用意しましょう。パソコンは、開発環境を整える必要があります。コードを書くには、テキストエディタが欠かせません。
また、統合開発環境と呼ばれる「プログラミングを書く・実行する・不具合を見つける」ことができるソフトウェアも必要です。統合開発環境は、プログラミング言語に合わせて適切なものを選びましょう。
プログラミングが実用的なレベルに到達するまでには、1,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。文法など基礎的な内容を理解できるレベルでも、200時間程度はかかると考えておきましょう。なお、勉強するプログラミング言語の難易度によっても、知識が身につくまでの時間は変わります。
プログラミングの勉強手順を紹介します。将来作りたいものにより、どのプログラミング言語を選択するかが決まります。
目的なくプログラミングの勉強を始めても、挫折しやすくなってしまいます。作るものによって、必修のプログラミング言語や知識は異なります。まずは作るものを決めて、具体的な勉強のロードマップを作りましょう。
Pythonのように、初心者が学びやすい言語は勉強しやすいと考えられます。作るものに応じたプログラミング言語を選べているかもポイントです。
作るものが漠然としていると、勉強するプログラミング言語を選びにくいかもしれません。大まかな目的を決めて、需要や汎用性の高さからプログラミング言語を絞り込むという手もあります。
プログラミングを勉強する前に、開発環境を構築しツールを準備してください。例えば、スタンダードなWebアプリケーション開発なら、一般的にRuby on Railsのインストールが推奨されます。
ただテキストや動画を見るだけでは、プログラミングは身につきません。実践形式の演習を取り入れたのちに、プログラミングができるようになります。インプットとアウトプットを繰り返して、効率よく勉強しましょう。
プログラミングを勉強する際の注意点を解説します。アウトプットを重視し、スキマ時間で地道に勉強しましょう。
上述したように、プログラミングはテキストや動画を見るだけでは身につきません。座学に集中するよりも、1つでもコードを書く方が効率よく学べます。座学を手厚くした結果、技術習得が遅くならないよう気をつけてください。
週末にまとめて勉強するやり方は、プログラミングの勉強には不向きです。オンラインスクールなどを利用している場合でも、スキマ時間を活用して毎日コツコツ勉強する方が知識は身につきます。
プログラミングの勉強に役立つ、学習サイト・アプリを紹介します。それぞれの特徴を知り、自分に合うサービスを導入しましょう。
Progateは、オンラインでプログラミングを勉強できるWebサービスです。勉強できるプログラミング言語が豊富で、HTML&CSS・Java・PHP・Python・JavaScript・RubyとフレームワークのRuby on Railsなどに対応しています。
ドットインストールは、短い動画を視聴して勉強できる学習サイトです。1動画は3分で構成されており、スマートフォンからの視聴も可能です。ドットインストールは無料でも利用できますが、講義によっては有料のものもあります。
Stack Overflowは、プログラミングの疑問解決に役立つサービスです。Stack Overflowは、Q&A形式のサイトです。いつもの勉強のサポートツールとして、Stack Overflowを使用する人もいます。
ブログ形式で記事を共有できるQiitaは、プログラミングに関する知識や記録を共有できるサービスです。勉強記録を大勢と共有したい、エラー対応方法のようなお役立ち情報をまとめたい、といったときにはQiitaを使ってみましょう。
Udemy Online Coursesは、6万以上ある分野の学習動画を配信しています。配信内容は多岐にわたり、プログラミングやWeb開発に関するコンテンツも多数見られます。
プログラミングを勉強する際、独学かスクールかで迷う人は多いはずです。独学とスクールのメリット・デメリットを解説します。
独学の大きなメリットは、経済的な負担が少なくて済む点です。自分のペースで勉強を進められる点も独学のメリットです。勉強の順番を自分の裁量で決められるため、興味ある内容から勉強を始められます。
自由度の高い独学ですが、何から取り組めばいいか分からないときもあります。初心者は特に、疑問点の解消に時間がかかります。疑問を相談できる手段がなければ、勉強に挫折する人も少なくありません。
スクールで勉強すると、プロのサポートを受けられるため挫折のリスクを抑えられます。一緒に勉強する仲間がいると意欲を保ちやすくなり、疑問点をすぐに解決できるためです。スクールで学ぶと、カリキュラムに沿って勉強を効率的に進められます。また、スクールの受講歴は、就職活動でアピール材料となります。
スクールで勉強すると受講費用がかかります。また、通学に時間を取られるため、働きながら勉強する人はスケジュール管理が課題になる場合もあります。なお、スクールを卒業したからといって、必ず就職できるわけではありません。就職をサポートしてもらいたい人は、キャリアの相談や案件紹介が受けられるスクールを検討しましょう。
挫折せずにプログラミングを勉強するコツを解説します。分からない部分をどのように解消するかが、勉強を続けるポイントです。
思うようにコードを書けないときは、真似をすることから始めましょう。真似するときは、コピペではなく書き写しをおすすめします。変数だけ変えるなどして、オリジナルの部分を作るようにすると理解が深まります。
また、ある程度は割り切りも大切です。仕組みが理解できなくてもまずは動作ができればいい、などと柔軟に勉強を進めましょう。
1人で勉強を進めていると、モチベーションが続かない日も出てくるものです。行き詰まった際は、SNSなどで勉強仲間を探したり、Q&Aサイトを利用したりして勉強を継続しましょう。また、独学では限界があると感じたときは、スクールなどの専門機関の利用も検討してください。
近年はプログラミングの需要が高く、プログラマー不足も深刻化しています。AIやIoT分野では、特に技術者が足りていません。
経済産業省の資料によると、2030年には100万人以上の技術者が不足すると予測されています。このような時代において、プログラミングを勉強することはチャンスと言えます。
プログラミング言語は数多くあります。作りたいものを決めてから、必要なプログラミング言語を勉強しましょう。プログラミングの勉強には、ユーキャンのプログラミング・Web制作入門講座がおすすめです。
ユーキャンのプログラミング・Web制作入門講座は、初心者でも時代に応じたITスキルが身につきます。プログラミング/webデザイン教育の専門会社と提携し、未経験者に最適化したカリキュラムを提供します。また、オンライン個人レッスンも利用可能です。
プログラミングを勉強したい人は、ぜひプログラミング・Web制作入門講座をご検討ください。
1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
HTMLとは、HyperText Markup Languageの略で、マークアップ言語の1つです。マークアップとは、文章の構成や役割を示すことを意味します。HTMLはWebサイトを作成する際に、コンピューターへ構成指示を出し、表示したい文章や写真などの情報を形作ります。
CSS(Cascading Style Sheets)とは、Webサイトのサイズや色、レイアウトなどを設定するためのプログラミング言語です。CSSは「シーエスエス」や「スタイルシート」などと呼ばれており、背景の色の変更や画像の設置、文字のフォントや色などの幅広いデザインを定義する際に使用されます。
プログラミングの仕事の年収は、プログラミングスキルや経験年数、専門性、企業規模などによって、大きく異なります。さらに、若くても高いスキルが認められれば高収入を得られる可能性がある仕事です。
厚生労働省の調査ではプログラマーの平均年収は、全国平均で523万円となっています。
3ヵ月で、IT人材のスタートラインに!
2030年にはIT人材が78.7万人不足すると言われるほど、今、ITスキルを持つ人材が必要とされています。当講座はプログラミング/webデザイン教育を提供するコードキャンプ社と提携。知識ゼロからIT人材としてのスタートラインに立つことを目指すオンライン完結型カリキュラムです。普段の学習はもちろん、経験豊富な講師との個人レッスンもすべてパソコンを利用しウェブ上で行うことができます。
また、「こういうことができるようになりたい」という要望に合わせて、多様なコースをご用意しています。HTML/CSSを学べるWeb制作入門コース、Photoshopを学べるWebデザイン入門コース、PHPを学べるプログラミング入門コースの3つの基本のコースに加え、お得なセット受講コースもご用意しています。