• 更新日:2024/06/27

ITを利活用する機会が増えている昨今では、国家試験である「ITパスポート」に人気が集まっています。ITパスポートを取得するために、効率的に勉強するためにも、合格までのスケジュールの把握はとても大切です。

この記事では、ITパスポートの資格取得を目指している人に向けて、ITパスポートの合格発表に関するスケジュールや、合格証書と証明書、合格発表に関する注意点など解説します。ぜひ役立ててください。

ITパスポート試験の合格発表は受験月の翌月15日前後

ITパスポート試験の正式な合格発表は、受験した月の翌月15日前後の正午です。ITパスポート試験ホームページに、合格者の番号が公表されます。合格発表の具体的な日程が知りたい場合は、ITパスポート試験ホームページで毎月更新されるので、受験時に確認しておくといいでしょう。

また、過去の合格者番号の確認も可能です。万が一、正式な合格発表の確認を忘れていた場合は、過去の結果を参照し、正式に合格しているかどうかを確認しておきましょう。

得点結果は試験後すぐに確認できる

ITパスポート試験には、国家試験で初めてCBT方式が採用されています。CBT方式とは、コンピュータを用いて試験を実施する方法で、試験後すぐに自分の得点結果を確認できるのが特徴です。

試験後、自身の回答が合格基準を満たしているようであれば、ほぼ合格です。ITパスポート試験の合格基準は、以下を参考にしてください。

  • 総合評価点が1,000点中600点以上
  • ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3つの分野でそれぞれ基準点が300点以上

「合格証書」は合格発表日の翌月15日前後に発送される

ITパスポート試験の「合格証書」とは、試験に合格した際に経済産業大臣から交付される「情報処理技術者試験合格証書」のことです。賞状形式で、合格者番号や氏名、生年月日、試験合格の文言、主催団体名などが記載されています。また、交付された合格証書に有効期限はありません。ただし再発行はできないため、紛失しないように注意しましょう。

合格証書は、合格発表日の翌月15日前後に「合格者全員」に発送されます。受験した日から数えると、翌々月の15日前後です。合格証書の発送の予定日は、ITパスポート試験のホームページでも確認できます。合格証書の送付先は、ITパスポート受験時に申告した利用者情報に基づきます。受験後に修正・変更した場合は反映されないため、注意しましょう。

ITパスポート試験の「合格証明書」とは

ITパスポート試験の合格者全員に交付される「合格証書」とは別に、希望者には「合格証明書」が発行されます。合格証明書は、試験の運営企業である「IPA独立行政法人 情報処理推進機構」が、試験に合格したことを証明するものです。ほとんどの場合は、学校や企業への合格証明として提出が必要になるケースに使用します。

合格証明書は、合格者本人の申請によって発行されるので、必要になる可能性があるなら、早めに申請しておきましょう。また、もし紛失した場合でも、再発行が可能です。

「合格証明書」の申請方法

合格証明書は、以前は郵送での申請を受け付けておりましたが、現在はオンライン上での受付のみになっています。合格発表後、申請自体はすぐに可能ですが、発行が可能になるのは、合格発表から2週間程度です。受験者専用サイトのマイページから、交付に必要な情報を入力・申請すると、1週間程度で合格証明書の発行可否が確認されます。

申請が承認されたら、14日以内に交付申込に進みます。14日を過ぎると期限切れとなってしまうため、注意しましょう。交付申請では、証明書を日本語・英語のどちらで発行するのか、何枚必要なのかなどを入力し、最後に交付手数料700円を振り込みます。入金が確認され次第、1週間程度で合格証明書が郵送されます。

ITパスポート試験の合格発表に関する注意点

ITパスポート試験を受験した際の、合格発表で注意する点は以下の通りです。

  • 経済産業大臣発行の「合格証書」は再発行不可
  • 合格証書は受験時の利用者情報に基づいて発行される
  • 会社への提出などには「合格証明書」が必要

それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。

「情報処理技術者試験合格証書」は再交付できない

合格者全員に経済産業大臣から交付される「合格証書」は、合格後に自動的に送付され、その後再交付はできません。自分が試験に合格したという証明になるので、紛失しないよう気をつけましょう。

「合格証書」が送られてくるのは「受験時」の住所である

前述しましたが、「合格証書」の送付先は、受験の際に入力した利用者情報をもとに交付されます。受験後に引越しや氏名の変更があったとしても、反映されません。そのため、もし引越して送り先が変更になる場合は、必ず郵便局に転居届を提出し、転送されるように手続きしておきましょう。

求人に応募する際は「合格証明書」を用意する

ITパスポートを重視している求人に応募する際、取得歴を履歴書に記入するだけではなく、資格取得の証明書類を求められるケースがあります。「合格証書」は1枚のみで再交付できないため、提出はできないため、提出用には「合格証明書」を申請して添付する必要があります。

合格証明書は、申請から発送までに最低でも2週間程度かかるため、早めに準備しておきましょう。

ITパスポート試験に合格するための6つのコツ

IT業界では特に武器になるITパスポートの資格ですが、合格するためには以下の6つのコツを押さえる必要があります。

  • 受験スケジュールの把握
  • スキマ時間の活用
  • 問題集の反復
  • 頻出分野と用語の確認
  • 通信講座の活用

それぞれのコツについて、以下で詳しく解説します。

受験までのスケジュールを作成する

ITパスポート試験を受験する日を決めたら、逆算して学習計画を作成しましょう。効率的に勉強するには、計画性が必要です。試験までの長期的な計画とあわせて、短期的な計画を立て、段階的に目標を達成していけば、モチベーションを保って学習を進められます。

スキマ時間にも勉強する

ITパスポート試験に挑むには、まとまった学習時間の確保が重要です。しかし、仕事や学校、子育てなどで忙しく、十分な学習時間の確保が難しい人も多いでしょう。多忙のなか学習時間を作るには、移動時間や休憩時間など、スキマ時間の活用が欠かせません。講義動画など、耳だけで学習できる教材を活用すれば、効率的に合格を目指せるでしょう。

練習問題や過去問を繰り返し解く

知識を身につけるには、インプットとアウトプットが大切です。ITパスポート試験の対策テキストなどでインプットしたあと、繰り返し練習問題や過去問題を解き、アウトプットしましょう。問題を繰り返し解くと、暗記だけよりも理解が深まるため、記憶がより定着します。

実際の試験時間を意識して問題を解くなど、問題を解くスピードを意識すると、試験対策になります。

よく出る分野や用語を重点的に勉強する

ITパスポート試験は、出題範囲が広いのが特徴です。全てを頭に入れようとすると、膨大な時間がかかってしまいます。そのため、効率的に合格を目指すなら、よく出る分野や頻出用語を重点的に勉強するなど、内容を絞りましょう。過去問を繰り返し解く際には、ただ解き続けるのではなく、よく出る分野や用語をチェックして、効率的に勉強するのがポイントです。

通信講座を受講する

ITパスポートは、スクールに通わなくても、独学で目指せます。しかし、「スクールはハードルが高く、独学も苦手」という人には、通信講座もおすすめです。通信講座なら質問で疑問点を解決しやすく、スケジュール管理しながら効率よく合格を目指せるでしょう。

ITパスポートはおすすめの資格

ITパスポートは、国が認める国家試験の1つです。試験勉強を通して、ITに関連する幅広い知識を体系的に身につければ、さまざまなビジネスシーンで役立てられます。また、基本情報技術者試験などの上位資格取得への学習ステップとしても有効です。ITパスポートを取得していると、就職や転職の際のアピールポイントにもなるでしょう。

しっかりスケジュールを立て、効率のいい方法で資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ITを活用する機会が増えている現代では、幅広いシーンでITの知識やスキルが求められます。ITパスポートなどのIT関連資格を取得していれば、就職・転職活動でも有利です。ITパスポートの合格を目指すなら、効率よく勉強できる通信講座の受講がおすすめです。ユーキャンの「ITパスポート講座」なら、知識ゼロからでも、たった1冊のテキストで短期合格が目指せます。

ITパスポート試験の新しい出題範囲に対応しており、受講中にわからない点があれば、気軽に質問できます。抜かりのない試験本番対策ができる模擬試験も用意されているので、独学よりも合格に近づきやすいでしょう。ITパスポート試験の勉強方法で迷っている方は、ぜひ以下から講座の詳しい内容をご確認ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

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ITパスポートとは、ITに関する基礎的知識を証明する、経済産業省認定の国家試験です。パソコンやインターネットを使うのが当たり前の時代。技術者だけではなく幅広い層に正しい知識が必要であることから、2009年4月に新設されました。Iパスとも呼ばれ、年齢、性別、職種を問わず人気資格です。