• 更新日:2024/08/29

行政書士は、弁護士や税理士などと同じ「士業」のひとつであり、資格を取得するための試験も難関だといわれています。そのため、合格するにはしっかりとした学習が必要ですが、これから行政書士を目指す人の中には「独学がいいのか?通信講座がいいのか?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

今回は試験の概要や難易度とともに、独学と通信講座のメリット・デメリットを解説します。

行政書士試験とは

行政書士試験は、行政書士の業務に必要な能力や知識を測るための試験。年齢や国籍、学歴などに関係なく誰でも受験が可能です。

行政書士試験は、行政書士として働くのに必要な能力や知識を測るための試験です。試験は行政書士法と総務大臣による定めに基づいて実施され、合格すると行政書士の国家資格を与えられます。誰でも受験することができ、年齢や学歴だけでなく、国籍の制限もありません。

試験は毎年1回で、例年11月の第2日曜日に実施されます。筆記試験となっており、択一式と記述式で構成されています。受験にかかる手数料は10,400円です。

行政書士の資格取得に必要な学習時間

行政書士の資格取得に必要な勉強時間の目安は800~1000時間。通信教育など効率良い学習方法なら500時間ほどに短縮できる場合も。

独学で行政書士の資格取得に必要な学習時間は、1年間で800~1,000時間が目安となります。1日あたりの学習時間数は2~3時間です。大学で法律について学んだ経験があれば、これよりも少ない学習時間で合格を目指すこともできるでしょう。

より効率的に学習を進める方法としては、通学や通信講座の受講が挙げられます。通学や通信講座の場合、合格に必要な学習時間は500時間程度まで短縮できる可能性があります。

行政書士は独学と通信講座、どちらで目指す?

行政書士試験の合格を目指すには、独学と通信講座それぞれにメリット・デメリットがあり、自分にあった方法を選びましょう。

行政書士の試験に合格するには、独学と通信講座のどちらを選んだらいいのでしょうか。ここでは、それぞれの学習方法のメリット、デメリットを紹介します。

独学のメリット


自分の好きな時間に学習できる

独学には、自分のペースで空いた時間に学習できるというメリットがあります。スキマ時間を有効活用できるので、まとまった時間がとれない人でも学習を進められます。スケジュールも自分で決められるため、自由度が高いこともメリットです。自分のライフスタイルに合わせ、早朝や深夜などに学習することも可能です。


費用が安い

独学なら、学習にかかる費用を安くおさえられます。独学でかかる費用は基本的にテキスト代のみです。自分に合うテキストを見つけられれば、あまりお金をかけなくても行政書士試験の合格を目指せます。

独学のデメリット


モチベーションの維持が難しい

独学で学習を進める場合、モチベーションの維持が難しいことがデメリットです。行政書士試験では法律や条例に関する高度な知識を問われるため、時間をかけて学習する必要があります。独学は自由度が高いゆえに、スケジュールも自分で管理しなくてはなりません。ひとりで学習する場合、明確な計画性と合格を目指す強い意志が必要となります。


不明点は自分で解決しなくてはならない

独学の場合、わからない問題があってもすぐに解決できないこともデメリットです。通学や通信講座と違い、わからないところは自分で調べなければなりません。また、誤った解釈をしていても指摘してくれる人はいません。過去問題集をくり返し解き、細部まで理解できるよう、慎重に学習を進めていくことが大切です。

通信講座のメリット


独学と同じように好きな時間に学習できる

通信講座は、独学と同じように空いた時間で学習できます。自宅に届いたテキストを使って、自分のペースで進められます。家事の合間や通勤時間など、場所を選ばずスキマ時間で学習できるメリットがあります。最近では動画やデジタルテキストを使う通信講座も増えています。


不明点は講師に質問することができる

通信講座では、不明点を講師に質問することも可能です。郵送やメールで質問ができるので、わからない部分もすぐに理解できます。行政書士試験の問題は難しいものもありますが、講師に質問できればスムーズに学習を進められます。


効率のいい学習やスケジュール管理が可能

通信講座の場合、効率的に学習を進められることもメリットです。自分の得意・不得意な分野がわかりやすいので、どこを重点的に学習すればいいのかなどがひと目でわかります。スケジュール管理もしやすいため、仕事や子育てで忙しい人でも継続しやすいでしょう。

通信講座のデメリット


独学よりは費用がかかる

通信講座の場合、独学に比べると費用がかかります。ただし、充実した内容で学習できるので、コストパフォーマンスは高いでしょう。実際にかかる金額だけで比較するのではなく、内容も吟味して検討することが合格への近道です。


課題をためてしまう可能性がある

通信講座では教材が自宅に届きますが、基本的には、自分のペースで学習を進めていきます。当然、届いた教材を開かなければ、課題をためてしまう可能性もあります。通信講座で学習する場合も、合格へ向けた学習に対するモチベーションを維持する工夫が必要です。

まとめ

行政書士に合格するためには、時間をかけてしっかりと学習を進めることが大切です。独学でも合格は可能ですが、モチベーションの維持や学習計画など自己管理が必要となります。独学に自信がない、よりスムーズに学習したいという人には通信講座による学習がおすすめです。

ユーキャンの行政書士講座なら、優先順位の高い「民法」と「行政法」から学習を進められます。さらに「合格デジタルサポートパック」を活用すれば、ナビが示す毎日の課題に取り組むだけで効率的に学習できます。自分に合った学習方法を選び、行政書士試験の合格を目指しましょう。

この記事の監修者は海野 高弘(うみの たかひろ)

東京都出身 
東京都行政書士会文京支部理事
趣味は、資格試験短期合格法の研究、野球、釣り、旅(判例現場巡り&寅さんロケ地巡り)
2000年 行政書士試験受験、翌年合格
2004年 ユーキャン行政書士講座 講師
2012年 ユーキャン行政書士講座 主任講師
モットーは、「夢なき者に成功なし」「短期合格は第一歩がすべて」「法律は暗記ではなく思考力」

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