ケアマネジャー(介護支援専門員)の給料は働き方や年数で変わる?他職種との違いも解説
ケアマネジャーや他の介護系職種の平均月給、報酬の仕組み、「居宅ケアマネジャー」と「施設ケアマネジャー」の給与の比較ついても解説します。
ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事に興味をお持ちの方は、その活躍の場が気になるのではないでしょうか。ケアマネジャー(介護支援専門員)は、居宅介護支援事業所(在宅介護を必要とする方のケアプラン作成や支援を行う事業所)などで働く「居宅ケアマネ」と、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などで働く「施設ケアマネ」に分かれます。今回は2つの職場の違いや求人情報の探し方、給料についてご紹介します。
居宅介護支援事業所などで働くケアマネジャーは、「居宅ケアマネ」と呼ばれています。彼らは、自宅で暮らす利用者のお宅への訪問介護(ホームヘルパー派遣。身体介護や生活援助をする)の依頼やケアプラン作成、自宅で暮らしながらも日帰りで介護施設に通う利用者に対する通所介護(デイサービス。食事や入浴などの介護を提供)の紹介など、サービス事業者との調整を行います。
居宅介護支援事業所で働く際には、職場選びで注意したいポイントが2つあります。
1つ目は、他のサービス事業所が併設されているかどうかです。居宅介護支援事業所に訪問介護や通所介護の事業所が併設されている場合、訪問介護や通所介護のヘルパーとの人間関係構築が重要になってきます。
2つ目のポイントは、事業所の規模です。大規模な事業所は多くのケアマネジャーを抱えています。先輩ケアマネージャーから学びながら働けるため、初めてケアマネジャーとして勤める方におすすめです。一方、小規模な事業所はケアマネジャーの数も少ないので、アットホームな雰囲気を好む方に向いています。
特別養護老人ホームなどの施設で働くケアマネジャーは、主に入所者のケアプランの作成などを担当します。居宅ケアマネのように、訪問介護の依頼や通所介護の紹介などの調整業務は不要です。これだけ見れば、施設ケアマネは居宅ケアマネと比較して業務量が少なく感じるかもしれません。しかし実際は、利用者の送迎や施設行事への参加など、ケアマネジメント以外の業務を受け持つこともあり、居宅ケアマネと同様に多くの役割があります。施設ケアマネは勤務する施設によって業務が異なるため、事前によく確認しましょう。
新聞の折り込み広告にケアマネジャー(介護支援専門員)の求人が掲載されることもありますが、一番効率良く求人情報を探す方法は、介護職を専門的に取り扱っている求人情報サイトを利用することです。求人情報数が多く、給料などの条件も比較できるため、迷っている方はぜひ活用してみましょう。
ケアマネジャー(介護支援専門員)の給料の相場はエリアや事業所などによって異なりますが、月額基本給は平均22万円前後です。この22万円に残業手当や資格手当、調整手当などが加算され、月額給与23~26万円で働いている方が多いといわれています。
これは他の介護職の給料と比べると高い額ですが、ケアマネジャー(介護支援専門員)は夜勤がないため、夜勤が多い介護職と比べると低い場合があります。もしケアマネジャー(介護支援専門員)としてより高い給料を望むのであれば、経験を積んで主任介護支援専門員などの上級資格を取得するのがおすすめです。
ケアマネジャーは介護保険に関する専門資格であり、働く場所も多岐にわたります。ここでは在宅介護と施設介護という働く場所で分けてご説明しましたが、今後はさらに働く場所が拡大していくことでしょう。
現在の仕事からステップアップしたい方やケアマネジャーの仕事に興味がある方は、ぜひ資格取得を前向きに検討されることをおすすめします。上級資格や関連資格を取れば、給料アップも目指せます。給料の相場は地域によって異なるため、ハローワークや求人情報サイトを活用して自身の希望に合った職場を見つけてください。
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ケアマネジャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。試験の受験資格は、指定業務を5年以上かつ900日以上経験することで得られます。合格後、研修を受講して修了し資格証の交付されると、ケアマネジャーとして勤務可能です。
ケアマネジャー試験を受験するためには、以下2つの受験資格を満たしている必要があります。
ケアマネジャー試験は独学でも合格可能です。ただし、モチベーションの維持が難しいといったデメリットもあるため、独学で続けられるか不安な方には、通信講座や通学講座がおすすめです。
ケアマネジャー(ケアマネージャー)とは、介護保険制度の中核を担う資格です。介護を必要とする方と、福祉・医療・保健のサービスとを結ぶ「架け橋」となる重要な役割を担っています。超高齢社会の今、要介護者の増加によって、ケアマネジャー(ケアマネージャー)の需要は高まっています。現在、介護福祉士や社会福祉士など介護・福祉関連の仕事に就いていて、キャリアアップを目指したい方におすすめの資格です。ケアマネの資格の取得によって、ケアプランの立案、サービスの調整、モニタリングなど、扱える業務の幅が大きく広がります。有資格者は、介護業界における就職・転職はもちろん、結婚・出産後の再就職にも有利です。
ユーキャンのケアマネージャー講座は、効率よく学べる工夫が満載。試験の出題傾向に沿ってムダなく学べるテキストに加え、特に試験に出がちな重要なポイントをコンパクトにまとめた「でるケアBest200」などの便利な副教材も充実。ケアマネジャー試験は、5肢複択でほとんどの都道府県が論文試験や実技試験がないマークシート方式を採用。解答しやすい試験と言えます。本講座で、合格のポイントをきちんと押さえながら学習を進めれば、初めてでもムリなくケアマネ試験合格を目指すことができます。働きながらでも無理なく学べるカリキュラムなので、忙しい方も安心して受講できます。