DX資格が注目されている理由
DXとは「デジタル・トランスフォーメーション」の略称で、デジタル技術の活用で業務効率化や生産性の向上、ビジネスモデルの改革、イノベーションなどにつなげることです。近年、日本では生産年齢人口の減少が加速し、既存人材を生かしながら生産性を高める対策としてDXが注目されるようになりました。なぜDXとその関連資格が注目されるようになってきたのか解説します。
2025年の崖
「2025年の崖」とは、経済産業省が発表したDXレポートから生まれた言葉です。その具体的な内容は、日本のITシステムの課題である、複雑化、老朽化した既存システムを使用し、このまま日本企業のDXが進まない場合、2025年以降に年間最大12兆円の経済損失につながる可能性があるとするものです。
日本は諸外国に比べてDXが進んでいないといわれており、少子高齢化も影響して経済損失が大きくなるとされています。また2025年の崖が問題とされる背景は他にも、稼働期間が20年超の基幹システムの割合が6割に上ること、既存のITサービス・システムのサポート期間の終了時期と重なる点も挙げられています。日本企業では以前より自社で独自のシステムやネットワークを構築するオンプレミスが主流であり、大企業ほど複雑なシステムを使っている傾向があります。近年はクラウド型のサービスが主流になる中で、課題となる古いシステムをそのまま放置すれば、業務効率も生産性も低下していくでしょう。そのため2025年の崖を解決するにはDXの推進が必須であり、組織のDXを先頭に立って率いていけるDXの有資格者が必要とされています。
DX人材の不足
DX資格が注目される背景には、DX人材が不足している点も大きいとされています。日本では近年、学校教育にもプログラミングを取り入れるなど、幼少期からデジタルに親しみやすい環境に整備しつつあります。しかし、みずほ情報総研の「IT人材需給に関する調査」では、2030年までにDX人材は約79万人不足するという試算も出ており、DX人材不足は深刻です。日本では少子高齢化が進んでおり、会社を維持するための人材獲得に苦慮する企業が増えている状況です。そのような状況で企業のDXを推進するには、既存人材のDXスキルを高めることが重要です。さらにIT業界から人材を雇用し、DXを進めていくことも必要です。今後日本では生産年齢人口がますます減少していくため、企業が成長するには、非効率な業務を改善するのが解決策の1つになります。DX資格の取得を支援し、自社の業務効率化と成長につなげ、2025年の崖を乗り越えていかなければなりません。
DX資格取得のメリット
DX資格を取得することで、企業と社員にどのようなメリットがあるのか、3つのポイントを紹介します。
客観的に能力を評価できる
DXの知識や技術を持っている人材がいても、資格がなければ客観的な能力評価は難しく、気付かないまま時間だけが過ぎていく可能性があります。特に就職・転職の履歴書の資格欄に書かれていなければ、DXの理解度についてはほとんどわからないでしょう。しかし DX資格を取得していれば、資格の有無が客観的な実力を判断するポイントになり、試験の内容、難易度でどの程度のDX知識・スキルを持っているかが評価できます。
新しいキャリアが開発できる
DX資格を取得すると、それまでとは違ったキャリアが開ける点もメリットです。一般的に1つの企業で長く働く社員は、選べるキャリアもある程度決まってきます。しかしDX資格を持つことで社内で新しいキャリアを選択できるようになるだけでなく、会社以外のキャリア形成に役立つ場合もあります。DX資格を高く評価してくれる企業であれば、独立した部門として活躍するチャンスもあるでしょう。
社内のDXリテラシー向上につながる
会社がDX資格の有資格者を雇用することで、社内のDXリテラシーが向上する点もメリットです。普段からデジタル技術と触れる社員以外では、DXリテラシーを高めるのは困難です。そこでDX人材を活用し、DXを推進すれば、社内のDXリテラシーを高めることにつながります。日々のルーティン業務の自動化、作業時間が短縮など、業務効率化はもちろん、DX人材としてのキャリアが開ける可能性もあります。
おすすめのDX資格15選
優れたDX人材を獲得するには、有用なDX資格について知ることも大切です。おすすめのDX資格について、資格の特徴や受験要項なども含めて紹介します。
DX検定
DX検定とは一般社団法人日本イノベーション融合学会が実施している知識検定です。DXでビジネス・社会の発展を担う人材の育成のため、IT先端技術トレンドとビジネストレンドの双方の知識を習得を目的として作られました。試験は60分120問の多肢選択式で、自宅でのWeb受験にも対応しています。成績優秀者にはスコアに応じて「DXプロフェッショナルレベル」「DXエキスパートレベル」「DXスタンダードレベル」の3つの認定証が発行されます。各レベルの認定基準は以下の通りです。
・DXプロフェッショナルレベル:スコア800点以上
・DXエキスパートレベル:スコア700点以上
・DXスタンダードレベル:スコア600点以上
さらに、DX検定は、2020年よりDXを目指す企業の人財育成・知識評価の標準指針として活用ができるよう、以下のようにDX知識レベルを認定しています。最も上位のプロデューサーは850点以上、最も下位にあたるエンジニア・プログラマでも650点以上が必要です。高度なIT人材を育成し、DX推進を目指す場合はレベルとスコアを参考にしましょう。
開催時期 | 年2回開催(1月・7月頃) |
試験形式 | 多肢選択式(60分・120問)・Web受検対応 |
受験料 | 6,600円(税込) |
公式HP | https://www.nextet.net/kentei/test/ |
+DX認定資格
+DX認定資格とは、IoT検定制度委員会が主催する認定試験です。資格を取得することで、DX推進に必要なスキルとリテラシー(特定の分野における情報を適切に処理・活用できる能力)を証明できます。試験はオンラインに対応しており、自宅や職場からでも受験可能です。また試験合格者に発行される証明書はPDF形式で、将来的には耐改ざん性を考慮したブロックチェーンによる証明書を発行することも明言されています。IoT検定制度委員会はIT技術の各種検定も実施していることから、社会的にも信頼性の高い資格の1つです。試験はCBT方式の四肢択一形式で、40分で40問出題されそのうち80%正答すると合格となります。試験のカテゴリは以下の5つから均等に出題されます。
・革新性/創造性
・実現性/計画性
・生産性/付加価値
・継続性/人材育成
・共創/顧客視点
DX推進に必要な知識・スキルを証明する資格であり、取得することで本人のみならず、会社にとっても社会から高い信頼性を得られるでしょう。
開催時期 | 通年受験可能 |
試験形式 | 40分40問(80%以上正解で合格) CBT方式・四肢択一 |
受験料 | 8,800円(税込) |
公式HP | https://www.iotcert.org/plusdx/ |
DS検定
DS検定(データサイエンティスト検定)は、一般社団法人データサイエンティスト協会が主催する検定です。データサイエンティストに必要な3つの領域である「ビジネス力」「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」の観点から、それぞれ必要な知識や実務能力、数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルを図ることを目的にしています。対象はデータサイエンスの初学者や社会人、学生など幅広く設定されています。年3回ほど試験が開催され、個人・団体のどちらでも申し込み可能です。試験はCBT方式による選択式問題で、100分100問となっています。DS検定はデータサイエンティストに求められる基本能力が備わっているかを見る試験ですが、試験難易度自体は平均よりやや高めです。
開催時期 | 年2回(詳細は公式HPにてご確認ください。) |
試験形式 | CBT方式(全国の試験会場で開催) 選択式問題100分100問 |
受験料 | 一般:11,000(税込) 学生:5,500円(税込) |
公式HP | https://www.datascientist.or.jp/ |
G検定(ジェネラリスト検定)
G検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催する検定です。 AI・ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定し、事業活用する能力および知識を有することを証明することが目的です。試験内容は技術分野と法律・倫理分野に分かれています。技術分野では人工知能と近年の人工知能をめぐる動向、ディープラーニング技術、AIの社会実装と必要な数理・統計知識などが問われます。また法律・倫理分野ではAIに関する法律・契約、倫理、ガバナンスなどの社会的に重要な問題も出題される点が試験の特徴です。G検定はDX推進パスポートの発行が認められている試験の1つでもあり、ITパスポート・DS検定とともに取得することで、DX推進のプロフェッショナル人材として認められます。合格者には専用コミュニティの「CDLE」へのアクセス権も提供され、AI・ディープラーニングについての最新情報をいつでも学べます。開催時期 | 年6回開催(1・3・5・7・9・11月) |
試験形式 | 多肢選択式・オンライン実施(自宅受験) 120分160問程度 |
受験料 | 一般:13,200円(税込) 学生:5,500円(税込) ※割引制度あり |
公式HP | https://www.jdla.org/certificate/general/ |
ITパスポート
ユーキャンの法人向け基本情報技術者講座はこちらITパスポートは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の主催する試験です。ITを利活用するすべての社会人、および今後社会人となる学生が備えておくべきITの基礎知識を証明する国家試験とされています。IT系の国家試験では入門レベルですが、試験範囲はAI、ビッグデータ、IoTのほか、アジャイル、経営戦略、マーケティング、財務・法務、セキュリティ、プロジェクトマネジメントまで非常に広い点が特徴です。高度な専門知識やスキルまでは問われませんが、現代の社会人・学生が知っておくべき内容がまとめられており、ITに関する基本的な知識を証明するのに役立つ試験です。CBTでの受験が可能であり、全国のどこにいても受験できますから、社内のIT人材育成の基礎構築に受験することをおすすめします。
開催時期 | 随時開催 |
試験形式 | CBT方式・四肢択一 ※全国の試験会場で開催 120分100問 |
受験料 | 7,500円(税込) |
公式HP | https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html |
基本・応用情報技術者試験
ユーキャンの法人向け基本情報技術者講座はこちら基本・応用技術者試験はITパスポートと同じく、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の主催する国家資格です。ITエンジニアとして必要な基礎的なスキルを持っていることを証明するとともに、さらに高度なエンジニアスキル、IT戦略の立案、システムの企画・要件定義、設計まで幅広い知識を持つことを証明する試験です。基本情報技術者試験ではITエンジニアとしての基本知識とスキル、応用情報技術者試験ではエンジニアスキルだけでなく、システム企画・設計・管理、IT戦略・経営戦略まで幅広く問われます。どちらの試験も難易度が高く、ITエンジニアを目指すなら取得しておくと信頼性を担保してくれる資格です。
開催時期 |
基本:CBT方式により随時実施 応用:春期(4月)・秋期(10月)の年2回開催 |
試験形式 | 基本:科目A 多肢選択式+四肢択一(90分60問) 科目B 多肢選択式(100分20問) 応用:午前 多肢選択式・四肢択一(150分80問) 午後 記述式(出題数11問、解答数5問150分) CBT方式で全国の試験会場にて開催 |
受験料 | どちらも7,500円(税込) |
公式HP | 基本:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html 応用:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html |
ストラテジスト試験
ITストラテジスト試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の主催する試験です。高度なIT人材として経営戦略とIT技術を結びつけ、ITを活用して事業改革や最適化を推進する役割が期待されます。IT技術や知識を持つことはもちろんですが、事業戦略や製品・サービス企画、業務改革推進といったビジネス実務に高いスキルを持つ人材であることを証明する資格として有用です。ITストラテジスト試験は12の情報処理試験の4段階あるレベルの中で、最上位のレベル4に指定されている資格です。合格率も概ね15%前後と低いため、合格者は高度IT人材として高い信頼性を得られるでしょう。試験は年1回のみ開催となっており、合格するには相当な努力が必要です。
開催時期 | 年1回春期(4月) |
試験形式 | 午前Ⅰ:多肢選択式・四肢択一(50分30問) 午前Ⅱ:多肢選択式・四肢択一(40分25問) 午後Ⅰ:記述式(出題数3問、解答数2問90分) 午後Ⅱ:論述式(出題数2問、解答数1問120分) 全国の試験会場にて開催 |
受験料 | 7,500円(税込) |
公式HP | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html |
デジタルトランスフォーメーション検定
デジタルトランスフォーメーション検定は、一般財団法人全日本情報学習振興協会が主催する試験です。デジタルトランスフォーメーション検定は1つの資格を指すのではなく、DXパスポート試験・DX推進アドバイザー・DXオフィサーの3つで構成されています。まず、DXパスポートはDXの基礎知識を証明する試験で、一般の社会人から学生まで広く対象にした試験です。DX推進アドバイザーはITやデジタルを利用した事業改革や競争力強化の人材育成を目的とした試験で、管理職やDX担当者などを対象にしています。最後のDXオフィサーはDXの責任者やプロジェクトマネージャーなど、DX推進の責任者を育成することを目的にした試験です。いずれの試験も年齢や学歴を問わず誰でも受験できますから、キャリアアップの一環として若手やDX人材の育成に活用するのもよいでしょう。開催時期 | DXパスポート: 年4回 DX推進アドバイザー:年4回 DXオフィサー:年4回 ※開催月に関しては公式サイトをご確認ください。 |
試験形式 |
DXパスポート:第1・第2課題(60分60問) いずれも正答率70%以上で合格 CBT方式で全国の試験会場にて開催 |
受験料 | DXパスポート:9,350円(税込) DX推進アドバイザー:11,000円(税込) DXオフィサー:13,200円(税込) |
公式HP |
DXパスポート:https://www.joho-gakushu.or.jp/dx/dx-passport/ |
ITコーディネータ試験
ITコーディネータ試験は、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会が主催する試験です。IT技術と経営の知識を活用し、事業経営にITを導入し、経営戦略の立案や業務効率化などを推進していくことを目的とした資格です。ITコーディネータ試験は経済産業省も推進している資格であり、企業のIT人材育成の指標になります。IT技術を経営に導入する視点と知識が身につく資格ですから、DX推進やAIによる業務支援を進めるのに適しています。ITコーディネータは情報処理技術者試験の中でもレベル4に指定されていますが、比較的難易度の低い試験です。取得するには一定の努力も必要ですが、実務経験と知識のある人なら合格しやすいでしょう。開催時期 | 随時開催 |
試験形式 | 多岐選択問題(120分100問 必須60問・選択40問) CBT方式で全国の試験会場にて開催 |
受験料 | 19,800円(税込) |
公式HP | https://itc-shikaku.itc.or.jp/ |
データベーススペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の主催する試験です。IT人材の中でもデータベースに関連した専門分野を持ち、情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守などの中心的役割を担当する人材の育成を目的としています。情報システム管理のほか、ビッグデータ活用能力の高さの証明にも役立つため、企業のデータベース管理者やデータサイエンスを担当する人材におすすめの資格です。情報処理技術者試験の中でもレベル4に指定されており、試験合格率は15~20%で推移しています。受験資格の制限はありませんが、初学者よりもIT系のエンジニアやシステム管理などの実務経験が豊富な人向けの試験です。開催時期 | 年1回開催(10月) |
試験形式 |
午前Ⅰ:多肢選択式・四肢択一(50分30問) CBT方式で全国の試験会場にて開催 |
受験料 | 7,500円(税込) |
公式HP | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/db.html |
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の主催する試験です。高度なIT人材として、組織戦略の実現に寄与することを目的とするシステム開発プロジェクトの進行と、そのプロジェクトのマネジメント業務を行う人材を対象にしています。情報処理技術者試験ではレベル4に指定される高難易度の試験で、合格率は例年15%前後です。プロジェクトマネジメントの知識・スキルのほか、コンピュータシステム、経営戦略、企業法務、システム開発技術などの高度な専門性が問われます。プロジェクトマネージャはプロジェクトの中心的役割であり、プロジェクト管理の責任者であることから、IT業界やプロジェクトマネジメント経験の豊富な人向けの試験です。開催時期 | 年1回開催(10月) |
試験形式 |
午前Ⅰ:多肢選択式・四肢択一(50分30問) CBT方式全国の試験会場にて開催 |
受験料 | 7,500円(税込) |
公式HP | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html |
AWS認定試験
AWS認定試験は、世界的なIT企業であるAmazonが運営する認定資格です。Amazonのクラウドコンピューティングサービスである「Amazon Web Service」を効果的に利用する知識とスキルがあることを証明する目的で実施されています。AWS認定試験には4つの試験区分と12の試験があり、それぞれ目的やキャリアに合わせて選択できるようになっています。基礎レベルから順にFOUNDATIONAL、ASSOCIATE、PROFESSIONAL、SPECIALITYの4段階で、それぞれ受験する対象者の参考レベルが設定されている点に注意しましょう。FOUNDATIONALレベルなら初学者や未経験者でも合格可能ですが、ASSOCIATEレベルからは実務経験がある人を前提としています。開催時期 | 通年開催 |
試験形式 | FOUNDATIONALレベル:Cloud Practitioner/AI Practitioner ASSOCIATEレベル:SysOps Administrator/Developer/Solutions Architect/Data Engineer/Machine Learning Engineer PROFESSIONALレベル:Solutions Architect/DevOps Engineer SPECIALITYレベル:Advanced Networking/Machine Learning/Security |
受験料 | 受験はPearson VURテストセンターまたはオンライン監督付き試験 100~300USD |
公式HP | https://aws.amazon.com/jp/certification/ |
Pythonエンジニア認定試験
Pythonエンジニア認定試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催する試験です。汎用プログラミング言語のPythonの専門知識を評価する試験であり、学生から社会人までプログラミングに関心のある人に人気がある資格です。Pythonは文法が分かりやすいことに加え、ライブラリも豊富にあることから学習しやすいプログラミング言語とされています。またPythonはAIの機械学習や統計のデータ分析など、現代のビジネスシーンでも活用しやすい点も人気の理由です。認定試験はPython3エンジニア認定基礎試験・データ分析試験・実践試験・データ分析実践試験の4種類があり、レベルに合わせて選択できます。開催時期 | 通年開催 |
試験形式 | 基礎試験・データ分析試験:選択式(60分40問) 実践試験:選択式(75分40問) 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターにて開催 |
受験料 | 基礎試験・データ分析試験:11,000円(税込) 実践試験:13,200円(税込) ※学割制度あり |
公式HP | https://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam/ |
AI実装検定
AI実装検定は。AI実装検定実行委員会(AIEO)の主催する試験です。ディープラーニングに関する実装能力・知識の判別を目的としており、合格することで「ディープラーニング実装師」の称号が付与されます。AI実装検定はAI技術者としてビジネスにAIを導入できる実力を図っており、基礎から順にB・A・S級のレベル分けがされています。S級は画像処理や言語処理、有名モデル実装などもできるスキルを持つと認定されるため、IT業界だけでなくあらゆるビジネスシーンで活躍できる資格です。近年、AIを実務に導入して作業効率を高めたり、質の高いサービスの提供につなげたりしている企業も多く、AI実装検定の有資格者は企業のDX推進に多大な貢献をしてくれるでしょう。
開催時期 | 随時開催 |
試験形式 | B級:多肢択一式(40分30問) A級:多肢択一式(60分60問) S級:多肢択一式(60分50問) CBT方式で全国の試験会場にて開催 |
受験料 | B級:一般 9,900円(税込)、学割 5,500円(税込) A級:一般 14,850円(税込)、学割 8,250円(税込) S級:33,000円(税込) |
公式HP | https://kentei.ai/ |
DXアドバイザー検定
DXアドバイザー検定は、一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会の主催する試験です。DX実務の推進に特化した検定として、DXリテラシー・ITリテラシー・ビジネスアナリシス・情報マネジメントなどの知識を問う試験となっています。企業のDX推進やリスキリングの促進など、実践的なIT・DXの推進能力を高められるのが特徴です。DXアドバイザー検定ではDXをデジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーションの段階的に進め、 DX関連の知識獲得のための検定ではなく、将来的な実践まで学ぶスペシャリスト、エキスパート、プロフェッショナルの3つの検定に分類しています。ただし、2024年10月現在はスペシャリストのみ受験可能です。試験の範囲はカテゴリ・分野・大~中部類・知識項目と細かいものまで明記されており、DXの初学者にも学びやすい内容となっています。
開催時期 | 通年実施(年末年始除く) |
試験形式 | 四肢択一式 90分80問(DXリテラシー24問、ビジネスアナリシス8問、ITリテラシー24問、情報マネジメント24問) CBT方式で全国の試験会場にて開催 |
受験料 | 10,000円(税込) |
公式HP | https://www.sp2.or.jp/dxadvisor/dxadvisor-kentei/ |
まとめ
DXは日常生活を便利にするだけではなく、ビジネスの現場でもIT技術による良い効果や新たな価値を生み出しています。
ビジネス環境の変化に適応するには、DX推進に向けて社員の自己研鑽を支援し、社内の改革を進めていくことがポイントです。DXを推進するための足掛かりとしてDX関連資格の取得を目指し、一般社員から経営層までが広くITやデジタル技術への理解を深めましょう。そして次世代のIT・DX人材を育成し、予測できない時代でも成長を続ける企業の基礎を作ってください。