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食育の実践方法や、食に関する資格まとめ
- 更新日:2023/07/11
近年増えている健康や食などに関する資格。中でも「食育」に関する資格は人気が高まっています。しかし種類が複数あるため、「どれを取得すれば良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、食育を中心とした「食に関する資格」についてご紹介します。資格取得を検討している方だけでなく、食育や健康的な食生活にご興味がある方もぜひご参照ください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 食育にはさまざまな実践方法があるが、一番身近なは、家庭内での子どもへの指導。
- 食育実践プランナー以外にも、「食生活アドバイザー」「食育インストラクター」など、食に関する資格は多種多様。
- 難易度や取得後の資格活用方法などを考慮して、自身に合った資格を選ぶことが大切。
食育の実践方法とは?
食育とは、食に関する知識を身につけ、健全な食生活を送れる人間を育てることです。知識を与える対象者は子どもと思われがちですが、本来は食べる行為をする全世代に向けて知識を広めるべき教育です。
食育にはさまざまな実践方法があります。例えば保育園や幼稚園、学校などで農作物の栽培実習を行ったり、栄養について学んだりすること。出産間近の妊婦が、離乳食について指導を受けること。料理教室で調理方法を学んだり、病院で栄養指導を受けたりすること。これらも全て「食育」です。
一番身近な食育の実践方法は、やはり家庭内での子どもへの指導でしょう。味の良し悪しや栄養の正しいとり方について、まずは保護者が子どもに伝えることが基本。食育への考え方や意識は各家庭によって異なりますが、子どもは普段の食事から「食」について自然と学んでいきます。
食に関する資格を知ろう
それでは、食に関する資格にはどのようなものがあるでしょうか?一般的なものをピックアップしました。
【食育実践プランナー】
食育実践プランナーは、一般社団法人日本味育協会が認定する資格です。主に、おいしく食べるために必要な「味覚」の知識、健康になれる新鮮な食材の選び方や、料理をおいしくする調理方法、栄養についての正しい知識などを学びます。
資格試験はマークシート方式で、正答率70%が合格ライン。在宅で受験可能なので、子育て中の主婦のかたでも無理なく受験できます。年間を通して随時受験できるため、思い立ったらすぐに学び始められる手軽さが魅力です。
【食育インストラクター】
食育インストラクターはNPO法人日本食育インストラクター協会認定の資格で、プライマリー、4級、3級、2級、1級の5段階に分かれています。食育に関する幅広い知識を持ち、日常の食生活に生かす問題意識があるかどうかを重視している資格です。最も易しいプライマリーは、食育について全般的に基本レベルの知識を求めており、NPO法人日本食育インストラクター協会が定める内容の通信講座を修了し、最終課題に合格すれば取得できます。
【食育アドバイザー】
一般財団法人日本能力開発推進協会の資格で、食育に関する基礎的な知識の修得を目指すものです。栄養学の基礎や体の仕組み、正しい食生活の実践方法などを学びます。
日本能力開発推進協会の認定講座を修了した方に受験資格が与えられ、在宅受験が可能です。
【食育メニュープランナー】
NPO法人みんなの食育が認定する資格で、食材を生かし、年代や体調に合ったメニューを提案できる能力が求められます。食育についての特別な知識がなくても、日常的に料理をしている方なら挑戦しやすい資格です。 全4回の実践課題レポートで合格点をクリアし、講座を修了した方に認定証が発行されます。
【食育スペシャリスト】
食育メニュープランナー同様、NPO法人みんなの食育が認定する資格。飲食業界など、食の現場で実践的にメニューを組み立てられるようになることを目指します。将来的に食に関する業界のプロとして働きたい方におすすめです。
通学による実践講座を修了し、認定試験で基準点をクリアすれば認定されます。
【国際薬膳食育師】
国際薬膳食育師は、一般社団法人国際薬膳食育学会が認定している資格です。日本型薬膳の「和漢膳」を学び、健康的で長生きできる人が増えるように社会貢献していく人材を育成します。
資格は3級(薬膳マイスター)、2級、1級、特級師範の4段階に分かれており、最も易しい3級は国際薬膳食育学会認定の通信講座を受講した後、筆記試験に合格することで取得できます。
【食生活アドバイザー】
一般社団法人FLAネットワーク協会が認定する資格で、食生活に関する知識を広く持ち、健康管理などに活用できることの証明となります。食育実践プランナーが主に家庭での実践を目指しているのに対し、食生活アドバイザーは企業での実践を目指した学習内容になっています。また、流通や衛生管理、ごみ処理やリサイクルの基礎など、食生活と社会性についても学べます。
資格は3級と2級があり、3級も2級もFLAネットワーク協会の認定講座を受講後、筆記試験に合格すれば取得可能です。
まとめ
前述の通り、食育の対象は全世代の人々です。食育に関する資格は多彩ですが、難易度や取得後の資格活用方法などを考慮して、自身に合った資格を選んでみてはいかがでしょうか。
食に関する資格を取得して、人生を豊かにする食育を実践し、広めていきましょう。
- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- そもそも食育とは?
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「食育」とは、私たちに毎日欠かせない「食」に関する知識を身につけ、健全な食生活を送れる人間を育てること、と定義されています。食育基本法という法律にもとづいて、厚生労働省と文部科学省、農林水産省のそれぞれが、食育を推進しています。
- 食育に関する資格を取得するメリットは?
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資格取得の学習を通じて、食材の選び方や栄養に関する知識が身につき、食材の良さを活かして栄養バランスにも配慮した献立を作れるようになるなど、日々の食生活が豊かになります。
また、食育に関する資格があると、食に関連する職場や教育現場などへの就・転職に活かせます。 - 飽食とは?
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飽食とは、食べ物に不足がなく、飽きるほどに食べられること、つまり、食べたいと思ったものを何でも手に入れられる状態を指します。好きなものを食べられることは良いことだと思いがちですが、飽食にも様々な問題点があり、飽食の時代だからこそ、食育が必要と言われています。
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食育実践プランナーとは、ご家庭から教育現場、地域など幅広いシーンで、健全な食生活を“実践”することや、そのための知識やノウハウを、子どもからお年寄りまで幅広い方々に伝えていく食育のスペシャリストです。
食への関心、健康への関心が高まっている昨今。今後身に付けたい知識として「健康に配慮した料理の作り方」と答える方は多く、確かな食の知識で健康的な食生活を実践する食育実践プランナーは今後ますます求められる資格です。
ユーキャンの「食育実践プランナー講座」は、当講座の講師である宮川先生が代表を務める一般社団法人日本味育協会の認定資格です。子どもから大人まで役立つ食育の知識と実践力、指導力の証明となる資格です。当講座では食育という広い考え方を、5冊のテキストにギュッとまとめました。人が生まれながらに持つ「おいしい!」という味覚をキーワードに食育を学習します。サブテキスト「食育実践レシピ集100」「目利き便利帳」では、毎日のお買い物や食事作りでの実践もサポート。また、「食育実践アイデアブック」とDVDでは、家庭で食育を実践するための具体的なアイデアや、食育を地域などで広めるための方法も学べます。さらに当講座は添削課題が資格試験になるので、在宅受験が可能です。第1~5回の添削課題を提出し、第6回の添削課題(資格試験)の合格基準点をクリアすれば食育実践プランナー試験合格となります。忙しい方や育児中の方も、自宅で試験を受けられるので安心!