【2024年最新】電験三種の試験日は?申し込み方法やCBT方式について解説
- 更新日:2024/07/31
電気業界は、電気主任技術者の不足が喫緊の課題です。電気関連企業は、電験三種試験の合格者を増やし、電気主任技術者の不足を補う取り組みに注力しています。行政も電気主任技術者を増やすために、電験三種の試験制度を改正しました。試験は年に2回になり、CBT方式と筆記方式を選べるようになっています。
この記事では、電験三種の基本からCBT方式の紹介、電気主任技術者が不足している理由などを解説します。電気業界に興味のある人は、ぜひ参考にしてください。
電験三種の試験日
電験三種の試験は、令和4年度から年に2回実施されています。
2024年(令和6年)度の電験三種の試験日は、上期のCBT方式が2024(令和6年)年7月4日(木)~7月28日(日)、筆記方式が8月18日(日)です。
下期は、CBT方式が2025年(令和7年)2月6日(木)~3月2日(日)、筆記方式が3月23日(日)です。
CBT方式については後ほど詳細に解説しますが、受験期間中は都合のいい日を選べて、試験の3日前までは試験日と試験会場の変更が可能です。
電験三種試験の申し込み方法
電験三種の申込方法は原則、インターネット申込のみです。
インターネットが利用できない等の理由で、やむを得ず書面申込みをする場合は、一般財団法人 電気技術者試験センター 本部事務局にお問い合わせとなります。
特別な事情がなければ、受験手数料が安く、手続きの手間が軽い、インターネット申込みがおすすめです。
2024年(令和6年)度 電験三種の受験申込みの受付期間
- 上期試験:令和6年5月20日(月)~6月6日(木)
- 下期試験:令和6年11月11日(月)~11月28日(木)
電験三種の受験申込みの締切日と受験手数料
- インターネット申込みの受付時間:申込み初日の10時から最終日の17時まで
- 書面申込みの締切:最終日の消印有効
- 受験手数料:インターネット申込み 7,700円 書面申込み 8,100円
CBT方式について
CBT方式は、試験会場のパソコンを使って実施される試験方法であり、電験三種試験の場合は次のようになります。
- CBT方式は指定の会場にてパソコンとマウスを使って受験する試験方式
- 全国約200ヵ所で実施
- スケジュール調整がしやすいことがメリット
ここでは、CBT方式の概要とメリットをそれぞれ解説します。
CBT方式の概要
CBT方式のCBTとは、Computer Based Testingの略称であり、コンピュータ上で試験を行う方法のことです。CBT方式は試験会場にて、パソコンやマウスなどを使って受験します。電験三種のCBT方式の概要や特徴の1つは、筆記試験日の1か月半程度前から、4週間程度の日程で実施されることです。
試験会場は全国200か所もあり、アクセスしやすくなっています。試験会場や試験日は、受験予定日の3日前まで変更できることが大きな特徴です。出題方法はこれまでと変わりませんが、受験生によって問題が異なります。CBT方式での受験を希望する場合は、電験三種の受験申込完了後にCBT方式での受験手続きが必要です。
CBT方式を申込まない場合は筆記試験となるため、受験日や試験会場を確認してください。CBT方式申込み後に受験しなかった場合は欠席扱いになります。欠席となれば筆記試験も受けられないため、CBT方式から筆記試験に変更する場合は受験期間中に変更を申し出るようにしましょう。
CBT方式のメリット4つ
CBT方式は、筆記試験よりも自由度が高いため、さまざまなメリットがあります。1つ目のメリットは、受験日と試験会場を自分で選べることです。自分のスケジュールに合わせて受験できるため、スケジュール調整の負担を軽減できます。また、試験会場も自宅や会社から近い試験会場を自由に選択できます。
試験日と試験会場の変更が試験日3日前まで可能であることが、2つ目のメリットです。筆記試験は、1日しかないため、試験日の変更はできません。CBT方式なら、急用があったり勉強が少し遅れたりしている場合は、簡単な手続きで試験日を変更できます。
3つ目のメリットは、期限内であれば筆記試験に変更できることです。また、4つ目のメリットは、その場で点数が分かることです。どの科目で何点取れているのかが分かるため、不合格でも次の対策が取りやすくなります。
電験三種の試験科目と試験時間
令和4年から電験三種の試験には、CBT方式が採用されました。これまでの筆記方式も併用して行われます。受験者は、CBT方式と筆記方式を選択できるようになりました。電験三種の試験科目と試験時間などを表にまとめています。
【電験三種の試験科目と内容・試験時間】
試験科目 | 試験内容 | 試験時間と参考スケジュール |
---|---|---|
理論 | 電気理論・電子理論・電気計測・電子計測 | 90分(9:15~10:45) |
電力 | 発電所や変電所の設計・運転・送電線路・配電線路などの設計や運営、電気材料など | 90分(11:25~12:55) |
機械 | 電気機器・パワーエレクトロニクス・電動機応用などの電力システムに関する情報伝送・処理 | 90分(14:45~15:45) |
法規 | 保安に関する電気法規や電気施設管理 | 65分(16:25~17:30) |
科目別合格制度を上手に利用
電験三種の科目別合格制度は、4つの科目ごとに合否判定が出る制度です。結果的には4科目全てを合格しなければ、試験合格の認定を受けられませんが、合格した科目は、最大で5回(翌々年の試験)まで次の試験が免除されます。
受験者は、合格した科目の試験が免除されるため、不合格科目に集中して勉強に取り組めます。注意したい点は、合格科目の免除申請です。合格した科目の免除申請をしていなければ、不合格扱いにあり再度受験しなければなりません。
科目別合格制度により、電験三種の試験に望む受験者も増えることが予測されており、電気主任技術者が不足している状況の改善にも役立つでしょう。ただし、試験回数は増えても、難易度は緩められていないため気を抜かないことが大切です。
まとめ
電験三種の試験は、令和4年度から年に2回となり、CBT方式も導入されました。また、科目別合格制度も導入されており、チャレンジしやすい環境が整いつつあります。CBT方式には多くのメリットがあり、期間内であれば受験日や試験会場の変更も可能です。期間内であれば筆記試験への変更もできます。科目別合格制度を上手に利用すれば、合格の可能性も上がるでしょう。
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よくある質問
- 電験三種の合格率・難易度は?
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電験三種の合格率は、例年、全科目が10%前後。他の国家資格と比較して難易度が高めの資格。しかし、難関資格なだけに、資格取得後の転職や就職はかなり有利になりため人気の資格です。
- 電験三種(電気主任技術者)の年収は?
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電験三種(第三種電気主任技術者)の平均的な年収は、350万~500万円です。資格手当は、月額1万円程度。なかには年収600万~700万円を提示している企業もあります。ニーズが高く給与以外のメリットも大きい資格です。
- 電験三種は独学で目指せる?
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難易度は高いものの、独学で合格を目指すことも可能。ただしデメリットも大きい。電験三種取得を独学で目指すなら、通信講座も選択肢。不明な点を講師に質問可能。
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一定規模以上の電気設備の管理、工事の保安監督を行う電気のスペシャリストである電験三種。電気設備を設けている事業主は、工事・保守や運用などの保安の監督者として、電気主任技術者を選任しなければならないことが法令で義務づけられています。そのため有資格者は業界内になくてはならない存在となり、非常に高く評価されます。電験三種の資格があればキャリアアップはもちろんのこと、転職・就職に有利ですので、昇進・昇給を考えている方、定年後に再就職を考えている方におすすめの資格です。
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