通関士とは
輸出入の現場で働く貿易のスペシャリスト
貿易大国・日本で活躍する存在
外国製の洋服、ワイン、生活用品……。身の回りには、たくさんの海外製品があふれています。
一方、外国ではゲーム機や自動車など、多くの日本製品が使われています。2023年の日本の輸出入総額は約211兆円!(※)
この輸出入の手続きを一手に担うのが通関士です。
- 出典:2024年、財務省貿易統計(https://www.customs.go.jp/toukei/latest/index.htm)
通関業務を豊富な知識で、確実に。
通関士は豊富な知識で「通関書類の作成」や「通関手続きの代行」といった通関業務を請け負います。
貨物を素早く流通させたい貿易業者にとって、スムーズかつ確実に手続きをしてくれる通関士は、必要不可欠な存在です。
通関士が活躍する通関手続きの流れ(輸入の場合)
貨物の輸出入には、さまざまな法令が定められています。貨物を輸入する場合、まず貨物の内容などを税関に申告し、関税などの必要な税金を納め、輸入の許可を得なくてはなりません。この一連の流れを「通関」といいます。
関税の計算をはじめ、こういった通関業務は非常に複雑。貿易に関する専門知識が求められます。
なお、輸出の場合は関税を収めることはありませんが、手続きはほぼ輸入の時と同様です。
貿易関係で、ただ一つの国家資格。
通関士は貿易関係では唯一の国家資格。現在は8,472人※で、その数は年々増加傾向です。
人や物のグローバル化により貿易の拡大は進み、通関士のニーズは今後さらに高まるとの予想も。将来性が高く、キャリアアップはもちろん、就職・転職にも役立つ資格です。
- 出典:(2024年9月時点)税関ホームページ(https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/shiken/8101_jr.htm)
独占業務あり!通関業者で必須の人材
輸出入者に代わって通関手続ができる、唯一の専門業者が通関業者です。そこで取り扱う申告書などの通関書類の審査と記名・押印は、通関士のみができる独占業務。
また、税関とトラブルが発生した際に、異議や主張を申し立てられる権限も与えられています。通関業者にとって、通関士は欠かせない存在です。
社会のグローバル化で活躍の場は拡大
社会のグローバル化で、通関士の活躍できる分野はますます広がっています。
通関業を兼業している倉庫業や航空会社の貨物部門、運送・物流会社はもちろん、海外製品を扱う商社やメーカーでも必要な存在に!
人気急上昇中のインターネットを通じた個人輸入を行う際にも、知識が活かせます。
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国境を越えてモノのやりとりをするには、税関に申告して検査や審査を受けなければなりません。通関士は、通関手続きの代行や提出書類の作成を一手に引き受ける貿易のスペシャリストです。通関業者では原則として各営業所ごとに通関士を置く義務があるため、ニーズは安定しています。また、資格取得によって、輸出入に関連した企業、通関業を兼業している倉庫業や航空会社の貨物部門、運送・物流会社など、専門性の高い部署への就職・転職やキャリアアップにも役立ちます。通関士は貿易関係の唯一の国家資格であり、受験制限はありません。輸出入手続きを担う存在として日本経済の発展に貢献できる、将来性の高い注目の資格です。
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