手話通訳士になるには?仕事内容や求められるスキル、将来性なども解説
手話通訳士とは、聴覚障がい者のコミュニケーションをサポートする職種です。手話通訳士の概要や仕事内容、求められるスキル、将来性などについて解説します。
手話技能検定とは手話のスキルを証明できる資格です。手話技能検定を取得していれば、手話が必要とされる職場への就職に有利な場合があります。本記事では手話技能検定の概要や手話通訳士との違い、各級の特徴などについて解説します。あわせて効果的な勉強方法も解説しますので、参考にしてください。
手話技能検定とはNPO手話技能検定協会が主催する、手話の技能レベルを判定するための試験です。7級から1級までの7段階に分けられていて、初心者から上級者までに対応した検定となっています。
例えば手話を学び始めたビギナーなら、ステップアップの具体的な目標として手話技能検定を活用可能です。すでに手話を使って仕事している人でも技能の腕試しができ、また検定の結果を転職時のアピールにも使えます。
手話技能検定に似た試験として、手話通訳士というものがあります。手話通訳士は厚生労働省に認可された公的資格で、取得すれば「聴力障害者情報文化センター」の登録を受けられ、仕事につながりやすい点が特徴です。手話技能検定は基本的な手話の技量を測るものですが、手話通訳士はより高度な手話通訳の技量、そして福祉に関する知識が問われます。
手話技能検定における7級から1級までの各級の特徴について解説します。
5級・6級・7級は、取得していれば簡単な挨拶や自己紹介ができると見なされる初級レベルです。7級では指文字50音の基本形が出題され、取得には8時間程度かかるといわれています。6級では簡単な挨拶や動きのある指文字・数字、日常単語などが出題され、学習時間の目安は24時間程度です。5級では挨拶や自己紹介などの会話が出題され、40時間程度の学習が必要とされています。
3級・4級は店や窓口で簡単な接客ができる程度の中級レベルです。4級では基本的な接客や日付、時刻、金額などについて出題され、合格には80時間程度の学習が必要といわれています。3級ではさらに、接客で必要となる具体的な会話や、道案内、会社や学校などでの会話が出題され、学習時間の目安は160時間程度です。
1級・2級はろう者と流暢に会話できる上級者レベルとなっています。2級では病院や学校などで、業務上必要となる具体的な会話が出題され、学習時間の目安は240時間程度です。1級では日常生活や業務でなど、あらゆる場面で必要となる高度で具体的な会話が出題され、合格には240時間以上の学習時間が必要とされています。
手話技能検定の概要について、受験資格や合格率、難易度、試験会場、受験料などを解説します。
手話技能検定について各級の受験資格を記載します。
各級の受験資格
合格率・難易度の参考として、第51回手話技能検定(2019年)の各級の合格率を記載します。
筆記試験(第51回)
手話技能検定は全国主要都市の会場で試験が実施されている他、在宅試験やオンライン試験が可能なものもあります。手話技能検定の試験会場を記載します。
会場試験
手話技能検定の各級の受験料を記載します。
各級の受験料(2023年)
手話技能検定の各級の試験内容について解説します。
5級・6級・7級のそれぞれの試験内容を記載します。
7級
3級・4級のそれぞれの試験内容を記載します。
4級
1級・2級のそれぞれの試験内容を記載します。
2級
手話技能検定の効果的な勉強方法について解説します。効果的な勉強方法として挙げられるのは、試験範囲集、動画や手話ニュースなどでの学習です。
手話技能検定の合格のためには、試験範囲を集中的に学習すると効果的です。主催であるNPO手話技能検定協会の公式サイトでは、手話技能検定の試験範囲や内容を公開しており、ダウンロードも可能です。試験範囲は随時更新され、単語の追加や削除、出題される級の変更などが行われるため、学習の際は最新版を参考にするといいでしょう。
YouTubeやDVDなどの動画での学習も、手話技能検定の勉強方法として効果的です。文章や画像のみでの勉強では、手話の正確な動きの把握が難しい場合もあります。動画なら動きの細かいニュアンスまで理解でき、手話の読み取りの練習として効果的です。NPO手話技能検定協会からは過去問題のDVDも販売されています。
ニュース番組では手話通訳がつけられている場合があります。手話通訳している人を観察することで、実用的な手話表現を学ぶことが可能です。ニュース番組での手話は、実際に手話を使って生活している人に向けたものなので、教材などと比べるとスピードが速く効果的な訓練となります。上級者向けの勉強方法となるため、ある程度の基礎が身についた人におすすめです。
手話技能検定の取得はスキルの証明につながり、就職や転職でのアピールポイントとなります。病院や福祉施設、ホテルやデパートといったサービス業では手話が必要とされる場面もあるため、手話技能検定の資格が活かしやすいでしょう。履歴書には7級から記載できますが、実践的なスキルをアピールするためには4級以上の取得がおすすめです。
手話技能検定の取得によって、手話の技能レベルを証明することが可能です。資格には7級から1級まであり、3級までは筆記試験、1級と2級は実技試験となっています。手話技能検定の学習方法としては、試験範囲の勉強や、動画・手話ニュースでの学習が効果的です。
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手話検定は、手話学習者が手話の基本技術の習得レベルやコミュニケーション能力を測るための共通の基準として活用されています。手話検定には、「全国手話検定試験」と「手話技能検定」の2つがあります。
全国手話検定試験は、手話の知識に加え、面接委員との手話による会話を通じて、聴覚障害のある人と手話を通じてどの程度のコミュニケーションができるかを測るのが目的です。全国手話検定試験には、5級・4級・3級・2級・準1級・1級の6つのレベルが設定されています。
手話通訳士とは、聴覚障がい者のコミュニケーションを助けるための専門家です。耳の不自由な人とそうでない人の間を取り持つ役割を果たし、話している言葉を手話に訳したり、手話を言葉に訳したりします。
手話を身につけることで、ろう者の方とのコミュニケーションが取りやすくなります。駅・病院・飲食店など、暮らしの中でろう者の方が困っている場面でのお手伝いがスムーズにできるようになり、旅行先や日常生活の中でも幅広く役立ちます。接客業の方なら、仕事でも手話のスキルを活かすことができます。また、福祉施設や病院、官公庁などの就職を目指す方なら、アピール材料として好評価につながることも。
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