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初めての離乳食はいつから?時期の目安やスケジュールについて徹底解説
- 更新日:2023/07/11
子育てをしているなかで、離乳食はどのように与えればいいか悩んでいる人は少なくありません。この記事では、離乳食を与え始める時期について詳しく解説します。それぞれの時期に応じて用意すべき離乳食の内容や、離乳食の注意点にも触れるので、参考にしてください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 離乳食は、個人差はあるが生後5~6カ月頃から始めることが一般的。
- それぞれの赤ちゃんの成長にあわせ、タイミングを見計らいながら離乳食を始めることが必要。
- 首がしっかりすわっているか、寝返りが打てるか、大人が支えれば座れる状態になっているか、食べ物に興味をもち始めているか、などがポイント。
- 離乳食は、5~18ヵ月の間で、それぞれ目的を持った食事の与え方のスケジュールを組む。
離乳食はどうして必要なの?
赤ちゃんが成長してくると、母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなります。そのため、不足する栄養を補う目的で離乳食を与えます。また、それまで飲み込むだけだった食事をかんで食べられるようにすることも離乳食の目的のひとつです。通常の食事を食べられるように訓練していく過程において、子どもの味覚や消化機能も少しずつ発達していきます。
離乳食はいつから始める?
離乳食を始める時期はいつごろなのでしょうか。ここでは、離乳食をいつから始めればいいのか解説します。
離乳食を始める時期の目安
離乳食は、生後5~6カ月頃から始めることが一般的です。ただし、離乳食を食べられるようになる時期には、個人差もあります。それぞれの赤ちゃんの成長にあわせ、タイミングを見計らいながら離乳食を始める時期を決めましょう。
時期を見極めるポイント
離乳食を始められるかどうかは、赤ちゃんの様子を見て判断します。赤ちゃんの首がしっかりすわり、寝返りも打てるかどうかが重要なポイントです。また、座らせた状態で食事を与えるため、大人が支えれば座れる状態になっている必要があります。
身体の発達のほか、食べ物に興味をもち始めているかも重要です。赤ちゃんの口元にスプーンを近づけても押し返さないようであれば、少しずつ離乳食を与えていきましょう。
離乳食のスケジュールと食事の与え方
ここでは、離乳食のスケジュールと食事の与え方について、それぞれ解説します。
初期(5~6カ月頃)
離乳食初期にあたる生後5~6カ月頃は、離乳食の「ゴックン期」といわれます。最初なので、まずは食べ物を飲み込むことに慣れさせることに重点を置きます。
食事の回数
午前中の授乳タイミングのうち1回、母乳やミルクのほかに離乳食を与えましょう。午前中に与えておけば、離乳食により赤ちゃんの体調が変化しても病院へスムーズに相談できます。無理をせず、赤ちゃんの様子をみながら離乳食を与えてください。うまく食べられなければ中断しても構いません。赤ちゃんのペースにあわせ、少しずつ慣れさせましょう。
食事の内容
初めは、なめらかにすりつぶしたおかゆを1さじずつ与えます。赤ちゃんが慣れてくれば、野菜のほか、豆腐、白身魚、卵黄などのたんぱく質も少しずつ与えましょう。ただし、しっかりすりつぶして、飲み込みやすい状態にしてください。
中期(7~8カ月頃)
生後7~8カ月頃は、離乳食中期にあたります。口の中で食べ物をつぶせるようにするのが目標となる時期で、「モグモグ期」と表現されます。食べられる食材の種類が増えるため、いろいろな食材にチャレンジしてみましょう。
食事の回数
離乳食に慣れてくる時期ですが、体に必要な栄養素はまだ母乳やミルクから得ている状態です。そのため、初期と同じように授乳のタイミングにあわせて離乳食を与えます。離乳食を与える食事回数は2回にステップアップします。午前と午後にわけることがおすすめです。食事そのものだけでなく、食事のリズムにも慣れさせていきます。
食事の内容
離乳食は、舌でつぶせる程度の固さに調整します。炭水化物はおかゆだけでなく、スパゲッティ、コーンフレーク、里芋なども与えてみましょう。この時期になると、卵、鶏肉、鮭など食べられるたんぱく質の種類も増えます。
また、酸味や苦味のある食べ物も少しずつ与えて慣れさせていきます。たとえば、みかんやピーマンも少量ずつ与えてみてください。
後期(9~11カ月頃)
生後9~11カ月頃になると離乳食後期に突入し、「カミカミ期」と表されます。ある程度、形があるものを口のなかでつぶせるように練習させましょう。この時期になれば、食べ物を手づかみで食べようとする様子もみられます。
食事の回数
授乳のタイミングにあわせ、朝・昼・夕の1日3食の離乳食を与えます。モグモグ期と同様、食事のリズムも大切にしてください。食事の回数が大人と同じになるため、家族が食事をするときに離乳食を与えることもおすすめです。家族と一緒に食卓を囲み、食事の楽しさを体験させてあげましょう。
食事の内容
離乳食として与える食事は、歯茎でつぶせる程度の固さにします。炭水化物としては、これまでに与えてきたものに加えてホットケーキやロールパンも与えられるようになります。食べられるたんぱく質の種類も増えます。青魚や赤身肉などにも挑戦できるので、いわし、あじ、豚肉、牛肉なども少しずつ与え始めてください。
様子を見ながら与える量を増やし、さらに食事に慣れさせましょう。
完了期(12~18カ月頃)
生後12~18カ月頃になれば、離乳食は完了期を向かえます。さまざまなものを食べられるようになるため、「パクパク期」と表現されます。固さを調整しながら、さまざまな食事を与えましょう。
食事の回数
完了期に入ったら、必要な栄養素の大部分を離乳食からとるようになります。ただし、大人の食事に近づいても、食べられる量はまだ少なめです。そのため、1日3食を与えるだけでなく、必要に応じて1日1~2回のおやつも与えながら栄養やエネルギーをしっかり補給できるようにします。
母乳やミルクの量は、離乳食の進み具合に合わせて調節しましょう。
食事の内容
子どもにスプーンを持たせたり、食事を手づかみさせたりして、自分で食べられるように促します。うまく食べられないときは、やさしくサポートしましょう。食事は歯ぐきで噛める固さにします。食べやすいように調理すると、ほとんどの穀類やいも類も食べられます。油抜きをすれば、油揚げや絹生揚げなども与えられるため、食事のレパートリーがぐっと増えます。
離乳食完了の目安は?
形のある食べ物を口のなかでしっかりつぶして食べられるようになり、食事だけでエネルギーや栄養を摂取できるようになれば、離乳食は完了します。ただし、離乳食が完了した後も、すぐに大人とまったく同じ食事を食べられるわけではありません。食べ物の固さや調理方法を調整し、子どもが無理なく食べられる食事を与えましょう。
離乳食はどのように始めればいい?
赤ちゃんは、最初は食べ物を食べることに慣れていない状態です。そのため、離乳食を始めるときは、少量ずつ様子をみながら与える必要があります。具体的には、最初の1週目はすりつぶした10倍がゆのみを与えましょう。小さじ1の少量から始めて、徐々に量を増やしていきます。
2週目に入ると少し慣れてくるので、野菜ペーストも与え始めてください。さらに、3週目には魚や豆腐も与えていきます。新しい食材を与えるときは、必ず小さじ1から始めることが基本です。4週目からはさらに新しい食材を与えたり、与える量を増やしたりしていきます。
離乳食を始めるうえで注意したいこと
離乳食を始めるときに、気をつけたいこともあります。ここでは、離乳食を始めるうえで注意したいことについて解説します。
衛生面に配慮する
赤ちゃんは大人よりも抵抗力が弱いため、離乳食を作るときは衛生面にも細心の注意が必要です。調理前にしっかり手を洗うだけでなく、使用する食器は煮沸消毒して清潔な状態にしておきましょう。火を通すときは、なかまで確実に加熱します。離乳食は冷凍での作り置きも可能ですが、冷凍庫に入れる前にしっかりと粗熱を取ってください。
アレルギー反応に気をつける
新しい食材を食べると、アレルギー反応が起きる場合もあります。たとえば、発疹が出て口元が赤くなったり、呼吸がしづらそうになったりしたら、アレルギー反応が起きている可能性があります。症状が現れたら、気づいた時点ですぐに病院へ相談してください。
離乳食で与える牛乳、卵、小麦、などはアレルギー反応が起きやすいため、注意が必要です。キウイフルーツやりんごなどの果物も、アレルギー反応が起こる場合があります。初めて食べさせる材料は1食につき1つにしておくと、アレルギーの原因を発見しやすくなります。
下痢をしたら様子を見ながら与える
赤ちゃんは下痢をしやすく、さまざまなことが下痢の原因になります。下痢以外に気になる症状がないうえに、赤ちゃんも元気そうであれば、そのまま離乳食を続けても構いません。その場合は、腸に対して刺激が少ない食材を選ぶと安心です。下痢が長く続いたり、気になることがあったりすれば、早めに病院へ相談しましょう。
離乳食の常識は変化している
赤ちゃんに関する研究の成果や、ミルクの質の向上により、離乳食についての常識も昔とは変化しています。たとえば、以前は離乳食を与え始める前に果汁を与える段階を設けるのが一般的でした。しかし、現在ではそれは必要ないといわれています。
子育てについて自分の両親からアドバイスを受けたとしても、それが正しいとは限りません。子どもにとって最適な選択をするためには、自分自身が離乳食について正しい知識を身につけておく必要があります。
離乳食のタイミングや進め方はそれぞれ違う
離乳食の与え方には、一般的な目安があります。しかし、それぞれの赤ちゃんによっても、適切なタイミングは異なります。最も重要なのは目安にあわせることではなく、赤ちゃんにとって最適な方法を実践することです。離乳食に慣れるまでに時間がかかったとしても、母乳やミルクを飲めていれば栄養はしっかり摂取できます。離乳食は焦らずに進めていきましょう。
まとめ
離乳食は、子どもが食事に慣れるために重要なものです。スムーズに食事から栄養やエネルギーを摂取できるようにするためには、離乳食をスムーズに進める必要があります。そのためには、親自身が離乳食に関する知識を身につけておくことも大切です。
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- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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よくある質問
- 離乳食の「10倍がゆ」の作り方は?
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最も基本的な作り方は、鍋を使ってお米から炊く方法です。米1に対して水10を用意し、お米と水を鍋に入れたら20~30分吸水させ、ふたをしてから強火にかけ、沸騰したら火を弱めます。その状態でふたをずらし、さらに50分煮て火を止め、再びふたをします。そのまま10分蒸らせば完成です。その他、ごはんから作る方法や、電子レンジを使った方法などもあります。
- 離乳食をなかなか食べてくれない理由は?
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赤ちゃんが離乳食を食べないときは、離乳食を与える時期が早すぎる可能性や、すでに母乳やミルクでお腹が満たされているケース、また、自分が使っているいすやスプーンに違和感があると、素直に食べてくれなかったり、周りに人がいないことで食事の時間だと思っていない可能性など、さまざまな理由が考えられます。
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