イラストレーターの仕事内容|働き方ややりがい、メリット・デメリットも解説
イラストレーターの仕事をするには、具体的に何をすればいいのか、仕事の概要や、就職を目指す際にすべきことについて解説します。
イラストレーターは、個々の技量や雇用形態などによって収入が変動するため、年収の個人差が大きい職業です。この記事では、イラストレーターに興味がある人に向けて、イラストレーターの平均年収を雇用形態・業種・地域に分けて解説します。イラストレーターの概要やなり方、年収アップの方法も解説するので、参考にしてください。
イラストレーターの平均年収は、362万円となっています。ただし、イラストレーターは年収の個人差が非常に大きい職業で、年収200万円台の人から700万円近くになる人もいるなど、年収の幅が広いです。
イラストレーターは雇用形態によっても平均年収が異なります。ここでは、会社員とフリーランスに分けて平均年収を解説します。
企業に属している会社員のイラストレーターの場合、正社員の平均年収は362万円です。派遣社員の平均時給は1,495円、パート従業員の平均時給は999円となっています。会社員イラストレーターの平均年収は、日本の平均年収よりも低めです。ただし、年収や時給は個人のスキルや勤務先の業種、役職などによって差があります。
フリーランスのイラストレーターの場合、受ける仕事の量によって年収が変動します。そのため、平均年収を出すことが難しくなっています。基本的には「一枚〇〇円」で仕事を受けるため、受注量と単価、制作スピードなどによって年収は異なります。一般的に、カットは2,000円~、Webサイトのトップページのメインビジュアルは100,000円~が相場です。
業種によってもイラストレーターの平均年収は変動します。ここでは、業種別のイラストレーター平均年収を表にして紹介するため参考にしてください。
平均年収 | |
デザイン事務所 | 300万円 |
広告代理店 | 290万円 |
コンテンツ制作会社 | 280万円 |
大手印刷会社 | 270万円 |
このように、デザイン事務所はイラストレーターのなかでは比較的平均年収が高い傾向にあることがわかります。また、ゲームイラストレーターも専門性が高く、年収が高い傾向にあるといわれています。ゲームイラストレーターとは、ゲームのキャラクターや背景、アイテム、武器などのイラストを制作する仕事です。
地域によっても、イラストレーターの平均年収は大きく異なります。ここでは、地方ごとの平均年収と平均時給を表にしてまとめました。
年収 | 時給(派遣社員) | 時給(アルバイト) | |
---|---|---|---|
北海道・東北 | 310万円 | 1,201円 | 901円 |
関東 | 348万円 | 1,564円 | 1,037円 |
甲信越・北陸 | 303万円 | 1,126円 | 877円 |
東海 | 340万円 | 1,314円 | 960円 |
関西 | 333万円 | 1,402円 | 988円 |
中国 | 321万円 | 1,176円 | 901円 |
四国 | 312万円 | - | 851円 |
九州・沖縄 | 296万円 | 1,201円 | 901円 |
(※2022年11月時点のデータ)
地域別にみると、もっとも平均年収が高い地方は関東で平均年収は348万円です。九州・沖縄地方の平均年収が296万円とおよそ50万円の差があり、地域によって大きく年収が異なることがわかります。派遣社員・アルバイトの時給に関しても関東がもっとも高くなっており、次いで関西と大都市圏では比較的時給が高くなっています。
イラストレーターが収入を上げるにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、収入アップの方法を解説します。
まずは、受注できる仕事の幅を広げましょう。たとえば、背景だけキャラクターだけと限定するのではなく、描けるイラストの種類を増やすことが重要です。対応できる仕事の幅が広がるため、受けられる仕事が増加します。また、対応できる分野が広いと継続的に仕事が受けられるため、安定した収入にもつながるでしょう。
フリーランスの場合には、一枚いくらという形で仕事を受けることになるため、受注数が年収に反映されます。製作ペースが遅いと受けられる仕事が減り、年収アップが難しいため、製作ペースを上げましょう。画材や機材を見直す、作業時間の効率化を図るなど工夫します。また、クライアントとの齟齬を減らすためにコミュニケーションをしっかり取ることも重要です。
専門性を高めることも重要です。イラストレーターとしてオリジナリティや専門性がない場合、競争率が高く受けられる仕事が減る、単価がなかなか上がらないという傾向にあります。そのため、作風やキャラクターなど「この人にしか描けない」と思ってもらえるようにオリジナリティを極めましょう。これにより、報酬アップが見込めます。
イラスト以外のスキルを身につけることもよい方法です。たとえば、画像編集や動画編集、アニメーション作成やデザインなどといった関連スキルを身につけるとよいでしょう。また、HTMLやCSS、JavaScriptなどのWebページに関する知識を身につけるなど、他のイラストレーターとは異なるスキルを身につけることで差別化が図れます。
企業勤めの場合、大幅な給料アップは難しいです。そのため、転職やフリーランスへの転向を検討する方法もあります。イラストレーターなどのクリエイター系職業は転職がマイナスに働くことが少ないため、比較的転職しやすい職業です。経験やコネクションがあり、イラストレーターとしての立場が確立している場合は、フリーランスに転向するのもよい方法です。
イラストレーターとは、クライアントからの依頼を受けてイラストを描く人を指します。たとえば、広告やパッケージなどの挿絵、ポスターや書籍の挿絵などのイラストを描く人です。また、専門性をもつことも可能で、医療関係や工業製品などに特化したイラストレーターもいます。
イラストレーターというとゲームなどのキャラクターを描く人をイメージする人も多いでしょう。しかし、ゲームキャラクターのデザインなどは本来キャラクターデザインという職種で、イラストレーターは異なります。
イラストレーターには、クライアントの求めるイメージに合わせてイラストを描くスキルが求められます。そのため、クライアントの要望をくみ取る能力も必要です。
イラストレーターには特別な資格は必要ありません。まずは、デッサンやイラストの基礎を身につけて、クライアントが求めるようなイラストが描ける能力を養いましょう。これまでに描いてきた作品がポートフォリオになるため、たくさんの作品を描きためることも大切です。
イラストレーターとして働くには、企業に勤める、副業としてイラストレーターをする、フリーランスで活動するといった方法があります。就職先としてはデザイン会社や広告代理店などが挙げられるでしょう。また、インターネット上で素材や作品を販売することもできます。
スマホゲームの増加やWeb広告などによって、デジタルイラストのニーズは高まっています。今後もデジタル方面のニーズは高まると予想されるため、デジタル機器の扱いやITスキルなどを身につけることで、将来的にも活躍しやすくなるでしょう。
企業で会社員として働く場合はディレクターなどの管理職に進む、フリーランスの場合には知名度を上げることがキャリアアップにつながります。また、業種を変えてアニメーターやデザイナー、ゲームクリエイターなどにチャレンジするという道もあります。
イラストレーターは、個人の能力や雇用形態、働く地方などによって平均年収が大きく異なります。年収を上げるには、描けるイラストの幅を広げる、専門性を磨く、フリーランスに転向する取った方法があります。フリーランスとして活動するなら、イラストレーターとしてのスキルを高めて、より多くの仕事を受けることが重要です。
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イラストレーターは、必須の資格等がありません。そのため、独学のみで学んでイラストレーターを目指すことも可能です。また、イラストレーターを養成する大学や専門学校でさまざまな講師からスキルを身につけたり、通信教育で自分のペースで学んでイラストレーターになることもできます。
イラストレーターになるために必須の資格はありません。しかし、「色彩検定(R)」「CGクリエイター検定」「アドビ認定エキスパート(ACE)」「カラーコーディネーター検定試験(R)」「Illustrator(R)クリエイター能力認定試験」「Photoshop(R)クリエイター能力認定試験」などの資格を取得しておくとクライアントから評価されやすくなる可能性があります。
イラストレーターの仕事は、まずはクライアントとコミュニケーションを取り、制作するイラストを明確にし、その後、下書き、清書・色付け、そしてイラストデータを納品という基本的な流れがあります。
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