• 更新日:2024/01/19

第一種電気工事士の試験は、年に1回行われます。2024年度(令和6年度)の学科試験は、上期は、CBT方式が4月1日(月)~5月9日(木)に実施されます。上期の筆記方式は実施されません。下期は、CBT方式が9月2日(月)~9月19日(木)、筆記方式が10月6日(日)です。
2023年度(令和5年度)の筆記試験から、CBT方式と筆記方式のいずれかの方法で受験できるようになりました。この記事では、第一種電気工事士試験の受験を考えている人に向けて、試験当日の詳細なスケジュール、申込みから資格取得までの流れについて解説します。試験対策などについても解説しているので、参考にしてください。


  • 2023年度(令和5年度)の試験より、筆記試験は名称が学科試験に変更となりました。学科試験にはCBT方式が導入され、筆記方式とCBT方式のうち、どちらかを選択して受験します。CBT方式でも出題形式はこれまでと同様です。技能試験の形式に変更はありません。


2024年度(令和6年度)第一種電気工事士の試験日程

2024年1月時点で発表されている試験日程を解説します。必ず試験実施団体である一般社団法人電気技術者試験センターのホームページで確認してください。この記事に掲載の日程は、公式ホームページに掲載された際のものです。

学科試験日

2024年度(令和6年度)CBT方式と筆記方式の試験日を解説します。2023年度(令和5年度)から、パソコンを使って試験を行うCBT方式が導入されました。


CBT方式の試験日

試験会場と試験日時は、所定の期間内で選択可能です。

  • 試験日:上期…2024年4月1日(月)~5月9日(木)  下期…2024年9月2日(月)~9月19日(木)



筆記方式の試験日

筆記方式は、令和6年度より、午前の1回実施となります。

  • 試験日:上期…実施されません。  下期…2024年10月6日(日)


技能試験日

  • 試験日:上期…2024年7月6日(土)  下期…2024年11月24日(日)


第一種電気工事士の受験申込みから資格取得までの流れ

第一種電気工事士の資格取得までの流れを、7つのステップに分けて解説します。試験を受験する際の参考にしてください。

1.受験の申込みをする
2.学科試験を受ける
3.技能試験を受ける
4.合格発表
5.実務経験の確認
6.免状交付の申請をする
7.免状交付

1.受験の申込みをする

一般財団法人電気技術者試験センターの公式ホームページで確認して、受験申込み受付期間内に申込みをします。インターネットと郵送の2つの方法で申込み可能です。余裕を持って申込みましょう。

2.学科試験を受ける

2023年度(令和5年度)の学科試験から、CBT方式と筆記方式の2種の方式で受験が可能になりました。筆記方式は、従来通りマークシート式で解答し、CBT方式では、パソコンを操作して画面に表示された設問の選択肢を選んで解答します。試験内容は同じですが、CBT方式の方が試験日時や試験会場を複数のなかから選択できるため、日程調整がしやすく便利です。

3.技能試験を受ける

技能試験では、事前に候補問題が10問公表され、10問のうち1問が出題されます。出題された配線図どおりに欠陥なく施工できるかを問う試験内容です。候補問題は、一般財団法人電気技術者試験センターの公式ホームページの「第一種電気工事士技能試験候補問題の公表について」や、受験案内で確認できます。最新の情報を確認して、試験に備えましょう。

4.合格発表

この記事に掲載の日付は、記事掲載した際の日付です。最新の情報は、一般財団法人電気技術者試験センターの公式ホームページで確認してください。2024年度(令和6年度)合格発表日(予定)は未発表です。

  • 学科:未発表
  • 技能:未発表


5.実務経験の確認

第一種電気工事士になるには、3年以上の実務経験が必要です。実務経験と認められる電気工事の例は、以下の通りです。

  • 受変電設備、分電盤、動力盤の設置
  • 屋内配線
  • ケーブル、電線、配線器具の修繕や取り替え
  • 天井付けの照明器具の配線、修繕、取り替え
電柱の設置、撤去、交換工事は、軽微な工事と判断されるため、実務経験にはなりません。


6.免状交付の申請をする

免状交付は、住民登録している各都道府県の知事に申請します。実務経験証明書、免状交付申請書、試験結果通知書などの提出が必要です。必要書類は、都道府県によって異なるため、事前に確認しましょう。

7.免状交付

免状を申請してから受け取るまでには、日数がかかります。必要な日数は、都道府県によって異なるため、注意が必要です。また、免状の交付を受けた後は、定期講習を受講しなければなりません。電気工事士法第4条の3で定められてます。

学科試験(筆記方式)当日の流れ

2024年度(令和6年度)の第一種電気工事士の受験案内は未公開(2024年1月時点)のため、2023年度(令和5年度)における試験日当日の流れを、以下で解説します。受験する前に、試験日当日の流れを把握して、試験に備えましょう。
なお、筆記方式は、令和6年度より、午前の1回実施となります。

筆記試験当日のタイムスケジュール

以下に掲載したタイムスケジュールは、2023年度(令和5年度)のものです。受験前には、最新情報を公式ホームページで確認しましょう。

流れ 午前 午後
着席時刻 9時45分 15時5分
試験開始時刻 10時00分 15時20分
入室禁止時刻 10時30分 15時50分
試験終了時刻 12時20分 17時40分

遅刻に関する注意点

試験に遅刻した場合は、以下の時刻までに入室しなければ受験できません。以下は2023年度(令和5年度)のスケジュールです。

  • 午前開始試験の受験者:10時30分までに入室
  • 午後開始試験の受験者:15時50分までに入室

受験票に記載されている時刻以外で受験することはできません。

筆記試験当日の持ち物

筆記試験に必要な持ち物は以下のものです。

  • 受験票
  • お金
  • 写真付きの身分証明書:運転免許証やマイナンバーカードなど
  • メモ用紙
  • 参考書
  • 筆記用具:シャープペンシル(HB)、鉛筆(HB)、消しゴムなど
  • 時計アラームなど音が出るものは使用できません)
  • 昼食(午前受験の場合)
  • 飲み物

技能試験当日の流れ

2024年度(令和6年度)の第一種電気工事士の受験案内は未公開(2024年1月時点)のため、2023年度(令和5年度)における試験日当日の流れを、以下で解説します。受験する前に、試験日当日の流れを把握しておきましょう。

技能試験当日のタイムスケジュール

以下に掲載したタイムスケジュールは、2023年度(令和5年度)のものです。受験前には、最新情報を公式ホームページで確認しましょう。

流れ 時刻
着席時刻 10時50分
試験開始時刻 10時55分
入室禁止時刻 11時30分
試験終了時刻 12時30分

遅刻に関する注意点

試験に遅刻した場合、令和5年度では10時55分までに入室ししなければ受験できませんでした。受験者による材料確認作業等が試験開始前にあるため、受験が許されるのは入室禁止時刻の10時55分までに入室した人でした。万が一遅刻してしまった場合は、入室禁止時刻までには必ず入室しましょう。

技能試験当日の持ち物

技能試験に必要な持ち物は以下のものです。

  • 受験票
  • お金
  • 写真付きの身分証明書:運転免許証やマイナンバーカードなど
  • メモ
  • 参考書
  • シャープペンシル(HB)、鉛筆(HB)、消しゴムなど
  • 時計(電卓機能、スマートウォッチ等の通信機能を持つもの、アラームなど音が出るものは使用できません)
  • 最低限必要な工具

工具は、ペンチ、ドライバ(プラス、マイナス)、ナイフ、スケール、ウォータポンププライヤ、リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品)などを用意しましょう。


使用する工具についての注意点

試験の間は、工具の貸し借りができません。電動工具を除いたすべての工具を使用できますが、工具以外のものは使用できないため注意が必要です。カッターナイフは、ケガをして退出する人がいるため使用の自粛が促されています。

第一種電気工事士試験の申込み方法

試験の申込み方法は、インターネットと郵送の2つです。以下で、それぞれについて解説します。

インターネットによる申込み

受験申込み期間内にインターネットで申込みをして、受験手数料を支払いましょう。受験申込み期間と受験手数料は、以下の通りです。

  • 受験申込み期間:上期…2024年2月9日(金)~2月29日(木)  下期…2024年7月29日(月)~8月15日(木)
  • 受験手数料:10,900円(非課税)

初日は10時から、最終日は17時まで申込み可能です。CBT方式を希望する場合は、受験申込み確定後に別途「CBT会場申込手続き」を行います。

郵送による書面での申込み

受験申込み期間内に必要事項記載した申請書類を郵送して申込み、受験手数料を支払いましょう。受験申込み期間と受験手数料は、以下の通りです。

  • 受験申込み期間:上期…2024年2月9日(金)~2月29日(木)  下期…2024年7月29日(月)~8月15日(木)
  • 受験手数料:11,300円(非課税)

郵送による書面での申込みは、最終日の消印有効です。インターネットでの申込みと同様に、CBT方式を希望する場合は、受験申込み確定後に別途「CBT会場申込手続き」を行います。詳細は、一般財団法人電気技術者試験センターの公式ホームページで確認してください。

第一種電気工事士の試験対策

学科試験と技能試験の対策に効果的なそれぞれの勉強方法について解説します。試験勉強する際の参考にしてください。

学科試験の勉強方法

学科試験では、以下の2つの勉強方法が効果的です。

  • 参考書と過去問題集で勉強する
  • 通信講座を利用する

参考書と過去問題集で勉強する

学科試験に向けて勉強する際は、参考書を読み込み過去問題集を繰り返し解く勉強方法がおすすめです。問題を解くうちに、試験に必要な知識が得られます。暗記問題も繰り返し解いて覚えましょう。参考書を読み込み過去問題集を繰り返し解いて、解けない問題をなくしていきます。


通信講座を利用する

独学で勉強するにはモチベーションの継続が課題ですが、通信講座であれば、モチベーション維持にそれほど苦労せずに勉強することが可能です。専門学校に通う時間が必要なく、厳選されたテキストと問題集で勉強でき、独学では獲得しにくい最新情報が手に入ります。

技能試験の勉強方法

技能試験では、以下の2つの勉強方法が効果的です。

  • 事前に公表される候補問題を完璧にできるようにしておく
  • 動画・テキストを見て手順を覚える

事前に公表される候補問題を完璧にできるようにしておく

技能試験対策では、時間内に候補問題を完成できるように反復練習します。完成後は欠陥ポイントを把握して、次回は欠陥が出ないように努めましょう。候補問題はすべて完成できるように準備しておけば、落ち着いて本番に臨めます。


動画・テキストを見て手順を覚える

動画やテキストを見て、完成させる方法や手順を覚える勉強方法もおすすめです。動画とテキストをよく見れば、問題が解きやすくなります。通信講座や動画サイトやなどを活用して、候補問題をすべて完成できるように準備しましょう。

第一種電気工事士試験で気をつけるべきポイント

試験で気をつけるべきポイントを、学科試験と技能試験それぞれについて解説します。試験を受ける際の参考にしてください。

学科試験で気をつけるべきポイント

学科試験では、試験時間140分の間に50問を解かなければなりません。わかる問題から優先して解き、わからない問題は後回しにします。計算式は問題用紙に残しておき、後で計算間違いがないか確認します。トイレは前もって済ませておきましょう。

技能試験で気をつけるべきポイント

技能試験では、工具を使います。試験で使う工具は事前に準備して、使いこなせるようにしておきましょう。候補問題は、事前に繰り返し練習しておきます。また、試験で配布される材料の確認も大切です。不備がある場合は、交換してもらいましょう。

まとめ

第一種電気工事士試験は、年に1度行われる試験です。試験日や試験開始時間などの最新情報は、一般財団法人電気技術者試験センターの公式ホームページで確認してください。技能試験で出題される可能性のある候補問題も、公式ホームページで公開されます。

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生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

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