• 更新日:2023/07/14

ネイリストは美容系の仕事でも人気があり、需要も高いことで有名な職業です。爪の専門家であるネイリストとして就職して、仕事をしてみたいと考える人も多いでしょう。そんなネイリストになる際には、事前に給料面をチェックしておくのがポイントです。本記事ではネイリストの平均給料、地域別の給料、給料UPを目指す方法など解説します。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • ネイリストの年収は、平均で300万円程度。ただし、実績や地域によっても異なる。
  • 年収を高めるには歩合制の職場で成果を残す、ボーナスの多い職場に転職するなどの方法が考えられる。
  • 「ネイリストサロンのオーナーになる」「資格を取得する」ことで年収アップにつながる。

ネイリストの給料はどのくらい?

ネイリストの給料を把握するのは、将来の生活について具体的に考えることにつながります。以下では、ネイリストの給料事情について解説します。

ネイリストの平均月収

ネイリストの月収は、一般的に16万円〜30万円程度となっています。30代が最も高い給料になる傾向があり、具体的には年齢ごとに以下のような月収が想定されます。

20代 16〜20万
30代 25~30万
40代 16~25万

30代をピークに月収は下がり気味となるため、転職の際には注意が必要です。ネイリストの月収は固定報酬性や完全歩合制、一部歩合制などあります。(上記は固定報酬性の一例)大手企業に就職できればここにボーナスや各種手当などが追加され、さらに給料が上がります。

ネイリストの平均年収

ネイリストの年収は、平均で300万円程度となっています。年代別で分類すると、以下のような推移になります。(月収を年収に換算)

20代 200~240万
30代 300~360万
40代 220~260万

月収と同様に、年収も30代がピークになってその後に下降傾向となるのがネイリストの年収イメージです。年収を高めるには歩合制の職場で成果を残す、ボーナスの多い職場に転職するなどの方法が考えられます。

また、ネイリストの初任給は額面で16万円〜18万円程度となり、就職する店舗の知名度やブランドなどの条件で変動します。

ネイリストの平均時給

アルバイト・パートで仕事をする場合、ネイリストの給料は時給で換算されます。時給は地域によって最低賃金が変わるため、地方では800円程度、都心では1000円以上が一般的です。時給で働く場合には地方と都心で給料に差が出やすいので、自分の住んでいる地域の平均時給を確認しておくのがポイントです。

また、ネイリストの仕事に関しては都心に集中している傾向があり、地方の場合はそもそも求人が少なくなっています。

ネイリストの地域別平均給料の比較

ネイリストの給料は、時給以外でも地域によって差があります。こちらも一般的に都心の方が高く、地方ほど低くなる傾向にあるのが特徴です。具体的な地域別の平均給料は、以下のようになっています。

北海道・東北 306万円
関東 335万円
東海 323万円
甲信越・北陸 308万円
関西 317万円
四国 302万円
中国 327万円
九州・沖縄 299万円

各地方を比較すると関東が最も平均給料が高く、九州・沖縄が最も低い結果になっています。また、関東では業務委託で働くフリーのネイリストもいるため、働き方次第で給料は大きく変動すると予想されます。

ネイリストに残業代は発生する?

働き方改革などの影響によって、ネイリストの仕事にもきちんと残業代が発生するのが基本です。一方で、どこまでがネイリストにとって「残業」に当たるのか不明瞭な点が問題となっています。例えばネイリストが業務時間外で自主練習する場合、残業代が発生するかは企業によって異なります。

スキルアップにつながると残業代が発生することもあれば、あくまで自主練習の範囲であることから残業代が出ないケースもあります。一方で、企業に指定された講習を受けたり、店舗からの指示で練習をしたりする場合は残業代が出ることが多いです。

ネイリストで給料アップを目指す方法

ネイリストの仕事をしながら給料アップを目指す場合、以下の手段が検討されます。

ネイリストの講師業を行う

ネイリストは専門技術を身につけた人が働く職業であるため、講師として教える仕事にも需要があります。ネイリストの仕事をしつつ、空いた時間で講師業をすることで、トータルの給料アップを目指せるでしょう。

ネイリストとしての経験や実績が豊富なほど、講師として活躍しやすくなります。講師としての実績を重ねていくことで、人気講師として本業レベルで稼げるようになる可能性もあります。ネイリストの講師として成功を目指すのなら、専門資格などを取得して知識を身につけることがコツです。

知識を身につける

ネイリストの講師業をはじめる場合、「認定講師資格」を取得するのがおすすめです。認定講師資格を所持しているかどうかで、給料に1.5倍ほどの差が出ます。資格取得を目指すことでより深い知識を身につけられるため、自身のスキルアップにもつながります。

ネイリストサロンのオーナーになる

ネイリストは将来的に自身のサロンを立ち上げて、オーナーとして運営することも考えられます。ネイリストサロンのオーナーになるには店舗準備などの初期費用がかかりますが、その分収入を自身の給料に還元して年収アップに期待できます。

ネイリストサロンを新規で立ち上げる際には、立地をきちんと選定して開業するのがポイントです。どれだけ高い技術と魅力的なサロンを展開しても、通いづらい場所にあるとなかなかお客さんが集まらないことがあります。

ネイリストサロンのフランチャイズに加盟する

ネイリストサロンにはフランチャイズも存在するため、フランチャイズに加盟して給料アップにつなげることも1つの方法です。経営におけるノウハウなどが体系化されているメリットがあるため、自身のネイリストサロンを立ち上げる前に勉強としてフランチャイズ店を経験しておくことも検討されます。

ネイリストの給料アップにおすすめの資格

ネイリストの給料は、資格にも影響されます。給料アップを目指すのなら、以下の資格取得がおすすめです。

ネイリスト技能検定

ネイリスト技能検定とは、ネイルケアやネイルアートの基本から学べる資格の1つです。初心者がプロのネイリストを目指す際には、ネイリスト技能検定の講座を受講することで必要な知識・技術を的確に身につけられるでしょう。

ネイルアート、チップ&ラップ、ジェルネイルといった技術を順番に学び、1つずつ丁寧な解説とともに身につけられます。使用するテキストには多くの参考写真が掲載されているため、仕事をするイメージをしながら学習が可能です。

JNAジェルネイル技能検定

JNAジェルネイル技能検定とは、NPO日本ネイリスト協会が主催・認定する資格です。ネイルに関する知識と技術を身につけていることを証明できるため、就職・転職時に有利に働きます。よりいい待遇の職場に転職を目指す場合には、事前に資格を取得して能力の高さを客観的に証明できるようにしておきましょう。

JNAジェルネイル技能検定には初級、中級、上級の3種類があり、初級は義務教育を修了した人であれば誰でも受験できます。

ネイリスト講師の平均給料

ネイリストの講師として働く場合の平均給料は、以下のような形になっています。

ネイリスト講師の認定資格を保有している場合

ネイリスト講師の認定講師資格を持つ場合は、正社員で月給25万円~40万円程度の給料が見込まれます。時給で換算すると1500円~3500円程度になるでしょう。

ネイリスト講師の認定資格の有無で給料を決定したり、変更したりする職場も多いです。また、ネイルコンテンストで上位入賞するなど知名度があると、給料はさらにアップする可能性があります。

ネイリスト講師の認定資格を保有していない場合

ネイリスト講師の認定資格を保有していない場合、月の給料は20万円程度が目安となります。時給でいえば1200円程度となるため、資格の有無が大きな差を生むことが分かるでしょう。

ネイリスト講師として給料を増やすには、認定資格の取得が必須だといえます。ネイリストではなく講師としての活躍を目指すのなら、資格取得に向けた準備を早めに進めましょう。

ネイリストサロンオーナーの平均給料

ネイリストサロンのオーナーになる場合、平均給料は以下の水準になります。

店長の場合

ネイリストサロンの店長として働く場合、月に30万円~40万円の給料が相場になります。ボーナスに加えて歩合制の職場も存在するため、条件次第ではさらに平均給料が高まるケースもあるでしょう。

オーナーの場合

ネイリストサロンのオーナーとして仕事をする場合、一店舗あたり300万円前後の給料が目安になります。店舗数によって得られる収入は大きく異なるため、どれだけ店舗を拡大できるかが給料に影響します。

ネイリストサロンのオーナーの給料は、「平均売上×店舗数」で計算できます。求める給料を実現するには、どれだけの売上と店舗数が必要になるのか、事前に計算してみるのがおすすめです。

まとめ

ネイリストは人気職業ですが、特別なスキルや資格がないと満足のいく給料を得られない可能性もあります。少しでも給料アップを目指すのなら、本記事を参考に学ぶべき内容や身につけるスキルをチェックしてみてください。

特にネイリストが給料アップを目指すのなら、資格の取得が重要です。先に紹介した「ネイリスト技能検定」と「JNAジェルネイル技能検定」は、ネイリストの給料アップにおすすめの資格となっています。この機会に各種資格の詳細を確認し、資格取得を目指して準備を進めてみてはいかがでしょうか。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

JNAジェルネイル技能検定試験ってどんな検定?

JNAジェルネイル技能検定試験とは、NPO法人日本ネイリスト協会が、お客様が安心して施術を受けられる健全なジェルネイルの普及を目的に、創設した資格です。2010年に始まったばかりの試験ですが、ジェルネイルがネイルサロンの主要メニューとなった今、ネイリストにとっては重要な資格であるといえます。

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