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インテリアコーディネーターに独学で合格|メリット・デメリットや勉強法を紹介
- 更新日:2024/11/05
インテリア関係の仕事を目指す人に注目されているのが、インテリアコーディネーターの資格です。受験資格に制限がなく、独学での取得を目指す人も多いのが特徴といえます。
この記事では、インテリアコーディネーターの資格は、独学でも合格できるのかどうかについて解説します。勉強法や試験の難易度、注意点なども説明するので参考にしてください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- インテリアコーディネーターの資格試験は、効率的な勉強法であれば、独学で合格を目指すことも可能。
- 独学のメリットは、空き時間に自由に勉強できる、コストが抑えられる点。デメリットは、自己管理とモチベーションの維持の難しさ、最新情報を入手し難い点など。
- 独学の進め方は、勉強計画を立てる、参考書・問題集を選ぶ、一次試験対策はひたすら暗記、二次試験対策は図面を速く描く練習、過去問題を徹底的に解く。
インテリアコーディネーターの資格とは?
インテリアと住まいづくりのスペシャリストであることを証明する資格です。
インテリア関連の仕事は、インテリアコーディネーターの資格がなくてもできます。しかし、顧客からの信用獲得にも役立つことから、インテリアコーディネーターの資格取得を目指す人は少なくありません。
住居・オフィス・店舗などの内装の相談、インテリア商品の販売などの仕事をする際には、まず取得しておきたい資格といえます。建築士やCADなどの資格もあわせて取得しておけば、仕事の幅が広がります。
インテリアコーディネーターの仕事内容
インテリアコーディネーターの仕事は、顧客がイメージする住まいへの理想を形にすることです。顧客が持つ漠然としたインテリアに対するニーズをヒアリングすることで、具現化する「住まいのスペシャリスト」といえます。住宅の照明・家具・カーテンなどのインテリアを総合的にコーディネートすることで、快適な住まいづくりをサポートします。
インテリアコーディネーターの仕事の魅力
インテリアコーディネーターの仕事は、多種多様な顧客の希望を実現させることであり、毎回新しい企画づくりに挑戦できることが大きな魅力です。インテリアコーディネーターの資格の知名度は高く、資格を取得していることで顧客・スタッフなどからの信頼が得やすくなります。試験の難易度が高いと思われていますが、きちんと勉強を進め、対策を練れば難しくはありません。
インテリアコーディネーターの資格試験には独学で合格できる?
効率的な勉強法を知り、モチベーションの維持させる工夫と強い意志があれば、独学合格も可能です。
インテリアコーディネーターの資格は、しっかりとした対策を取り、きちんと勉強すれば、独学で合格を目指せます。一次試験と二次試験があり、一次試験は、暗記を徹底すれば独学で合格できます。一次試験合格後3年以内に二次試験に合格すれば、インテリアコーディネーターの資格を取得できます。
二次試験では、プレゼンテーションと論文が審査され、実力が問われるため、簡単な試験とはいえません。しかし、繰り返し過去問題集を解き、限られた時間内で図面・論文を完成させられるようにしておくことで、独学での合格が可能となります。
インテリアコーディネーター資格試験の難易度
インテリアコーディネーター資格試験の難易度について解説します。
インテリアコーディネーター資格試験の合格率
一次試験と二次試験、それぞれの合格率を紹介します。
一次試験
一次試験の合格率は、30~35%で推移しています。インテリアコーディネーター資格試験を実施しているインテリア産業協会は、合格ラインや採点基準を明示していません。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
2023 | 7,746 | 2,713 | 35.0 |
2022 | 8,669 | 2,969 | 34.2 |
2021 | 9,640 | 3,166 | 32.8 |
2020 | 7,908 | 2,693 | 34.1 |
2019 | 6,992 | 2,428 | 34.7 |
二次試験
二次試験の合格率は、56~59%で推移しています。二次試験の合格ライン・採点基準も明示されていません。減点法による採点が行われているので、採点者に分かりやすい製図・プレゼンテーションを心がける必要があります。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
2023 | 3,577(1,336) | 2,034 | 56.9 |
2022 | 3,795 (1,261) | 2,193 | 57.8 |
2021 | 3,951(1,226) | 2,334 | 59.1 |
2020 | 3,526(1,191) | 2,045 | 58.0 |
2019 | 3,292(1,239) | 1,896 | 57.6 |
- 受験者数の()内の人数は一次試験免除者
独学する場合の勉強時間
合格に必要な勉強時間は、一次試験で100~200時間程度、二次試験で100時間程度が目安になり、合計200~300時間程度の勉強が必要になるといわれています。職務経験や受験経験の有無によっても勉強時間は変わるので、試験日までの期間を考慮して自分に必要な1日あたりの勉強時間を割り出しましょう。一般的な勉強期間の目安は6~8カ月程度です。 ユーキャンのインテリアコーディネーター講座は、1日60分、8カ月の勉強で二次試験突破に必要な知識とスキルを効率よく習得できます。講義映像も視聴できるので、テキストだけではわかりにくい部分も理解しやすいのが魅力です。
インテリアコーディネーターの資格試験に独学で挑むメリット
独学は、コストをかけたくない、自分のペースで勉強したい、資格取得までに時間をかけられる方にはおすすめです。
インテリアコーディネーターの資格試験に独学で挑むメリットを3つ紹介します。
コストが安くおさえられる
独学で勉強する場合にかかるコストは、参考書や問題集の購入代金くらいなので、安くおさえられます。専門学校に通学する場合は、授業料や交通費がかかります。通信講座を受講する場合は、受講料が発生します。
自分の生活スタイルにあわせて勉強ができる
勉強時間を生活スタイルにあわせて自由に調整できるのは独学の大きなメリットです。通学時間を確保する必要がなく、時間を有効に活用できます。ただし、しっかりとした自己管理とモチベーションの維持が必要になります。
達成感が得られる
独学で資格取得に成功すれば、大きな達成感が得られます。合格の喜びだけでなく、「自分で選んだ勉強法は正しかった」という自己肯定感や、「モチベーションを維持してやり遂げた」という満足感が得られるでしょう。難関を突破した経験は人生の大切な財産になります。
インテリアコーディネーターの資格試験に独学で挑むデメリット
独学は、スケジュールの組み立て、勉強法を間違えると合格が遠ざかることも。自己管理が苦手な方には向かないようです。
インテリアコーディネーターの資格試験に独学で挑むデメリットを4つ紹介します。
モチベーションの維持が難しい
独学で勉強する場合、モチベーションの維持が非常に難しいです。独学には向き不向きがあり、自己管理が苦手な人が途中で挫折してしまうことも少なくありません。
勉強のスケジュールを自分で立てなければならない
独学で勉強しようと思った際、何から勉強を始めたらいいかがわからないことが多く、自分に合った計画を立てるのは非常に難しいです。適切な参考書や問題集を選ぶのにも時間がかかります。専門学校や通信講座で学習する場合は、参考書選びや勉強の計画を立てる手間が省けます。
- インテリアコーディネーターの学習スケジュールをご紹介
疑問点などを尋ねられる人がいない
独学の場合、疑問点が出てきても尋ねられる人がいないため質問ができません。一次試験の出題範囲は大変広く、専門用語も多いです。二次試験に出る論文や図面の作成ミスに気づきにくい点も問題です。専門学校や通信講座で学習する場合は、いつでも質問ができるため、効率的に勉強を進められます。
最新の出題傾向などの情報が得られない
独学で勉強していると、最新の出題傾向などの情報を得ることが難しいです。専門学校や通信講座で学習する場合は、試験に関する最新情報が入手しやすいです。試験に出やすい問題がわかれば、前もって対策が立てられます。独学の場合は、おもにインターネットからの情報に頼ることになります。
インテリアコーディネーター資格試験の独学での勉強法
継続できる勉強計画が大事。出題傾向を知り、過去問とテキストを繰り返し勉強しましょう。
インテリアコーディネーター資格試験に独学で挑む方法について解説します。
勉強計画を立てる
まずは、一次試験までの期間を考慮して、逆算する形で自分に合った勉強計画を立てましょう。初めて受験する場合は、参考書を最後まで読み全体を理解した後で、過去問題を繰り返し解き、しっかりと暗記するための時間を確保します。
参考書・問題集を選ぶ
次に、参考書・問題集を選びますが、その際には最新版を購入することをおすすめします。独学の場合、最新情報を都度入手するのが難しいので、参考書・問題集は最新版である必要があります。自分で選ぶのが不安な人は、テキストが厳選されている専門学校や通信講座の利用も検討しましょう。
一次試験対策はひたすら暗記
一次試験は、出題範囲が非常に広く、覚えることが多いのが特徴です。「暗記後に過去問題を解いて確認」というサイクルを繰り返しながら、正しい知識を確実に理解し覚えるよう心がけましょう。
二次試験対策は図面を速く描く練習を
二次試験は、プレゼンテーションと論文です。プレゼンテーションでは、図面を速く描きあげる必要があります。論文では、自分の伝えたいことを採点者が読みやすいように書くための対策だけでなく、十分な文字数で書き上げられるように練習をしておきましょう。
過去問題を徹底的に解く
過去問題を徹底的に解いて、知識を確実なものにしておくことが重要です。実際の試験では時間が足りなくなることも少なくないため、時間配分の感覚をつかんでおく必要もあります。模擬試験形式で過去の問題を解いてみることもおすすめします。
インテリアコーディネーターの資格試験に独学で挑む際の注意点
試験に出るところをメインに勉強。間違えたところは必ず確認しましょう。
インテリアコーディネーターの資格試験に独学で挑む際に、注意したいことを解説します。
間違えた問題は徹底的に解きなおす
過去問題を解いた時に間違えた問題は、必ず解きなおしをしましょう。解答の間違いを放置しておくと、誤った情報がそのまま記憶されてしまうことが多いからです。必ず正解を確認し、同じ問題を何度も繰り返し解きなおすことで、正しい知識を覚える必要があります。
暗記の仕方を工夫する必要がある
一次試験は出題範囲が広く、専門用語が多いので、自分にあった暗記の仕方を工夫する必要があります。語呂合わせやリズムに乗せて覚えるなど、自分に合った方法で暗記しましょう。
通信講座での学習も検討してみよう
しばらく独学で学習した結果、自分には独学が向かないと思ったら、通信講座での学習を検討してみましょう。モチベーションの維持や自己管理が苦手な人は、独学に向いていない可能性があります。通信講座なら、専門学校に通学するよりもコストを抑えつつ、モチベーション維持やスケジュール管理がしやすくなるため、勉強を継続しやすいです。
インテリアコーディネーター資格試験の概要
インテリアコーディネーター資格試験は年1回。二次試験まであります。早期取得を目指すには無駄のないカリキュラムで学ぶ必要があります。
2024年度(第42回)インテリアコーディネーター資格試験の概要(2024年10月時点)を紹介します。
受験資格
一次試験
年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験不問。出題と解答は日本語のみ
二次試験
過去3年以内に一次試験に合格している人
試験日・試験時間(予定)
一次試験
- 試験日:2024年9月17日(火)〜10月17日(木)
- 事前説明:約3分
- 試験時間:120分
二次試験
- 試験日:2024年12月8日(日)
- 事前説明:12時15分~12時30分(15分)
- 試験時間:12時30分~15時30分(180分)
受験料
一次試験
- 一次と二次を同じ年度に受験:14,850円(税込)
- 一次試験のみ:11,550円(税込)
二次試験
- 二次試験のみ:11,550円(税込)
試験場所
一次試験
全国47都道府県
- 受験申込時に会場候補一覧の中から受験希望する会場と日時を選択いただきます。なお、希望する日時で会場が満席の場合は予約できません。
二次試験
北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全12地域
- 試験会場の確保状況により、近隣の都府県に試験地を設定する場合があります。試験会場情報一覧は例年11月中旬頃に公開しています。
- 最終的な試験会場は、受験票をご確認ください。
試験内容
一次試験
試験方法は、CBT(Computer Based Testing)方式に よる解答選択式です。出題範囲はインテリアコーディネーターの誕生・背景・仕事、インテリアの歴史・計画・構造・構法・法規・規格・制度、室内環境・住宅設備・表現などとなっています。
二次試験
試験方法は、記述式の論文とプレゼンテーションです。論文は、住まいなどのインテリアに関する与えられた課題について、インテリアコーディネーターとして、解答を適切な文章で明瞭に表現します。プレゼンテーションは、インテリア空間に関する課題に対する自分の提案を図面などで的確に表現し伝達するものです。
まとめ
独学は、空き時間を利用して自由に勉強したいという人におすすめの勉強法です。コストも低く抑えられる反面、自己管理とモチベーションの維持は難しく、最新の情報を入手し難いなどのデメリットもあります。
ユーキャンの通信講座なら1日60分からの勉強で合格を目指せます。教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座であること、厳選されたテキストを使用し、個別添削のアドバイスが利用できることも魅力です。検討してみてはいかがでしょうか。
- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- インテリアコーディネーターの仕事内容は?
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インテリアコーディネーターは、お客様の要望に基づいて建物内のインテリアについてアドバイスし、総合的に空間をコーディネートします。「どんな部屋にしたいのか」「どのように暮らしたいのか」といった顧客の要望を具現化するためのプランを立てていきます。
- インテリアデザイナーの年収はいくらくらいですか?
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インテリアコーディネーターの平均年収は378万円、平均給与は23万円~31万円ほどといわれています。
- インテリアコーディネーターのCBT方式(試験)とは?
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インテリアコーディネーターでは、2023年度試験より1次試験がCBT方式(試験)に移行します。
CBT方式(試験)とはパソコンを利用したテストのこと。試験会場での一斉実施ではなく、受験期間中に各地のテストセンターで受験します。都合の良い試験日時・会場を選択することができるメリットがあります。
試験では、パソコン画面に表示される試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。本番で落ち着いて実力を発揮するために、パソコンの基本的な取り扱いに慣れておくと安心です。
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インテリアコーディネーターとは、暮らしやすい住空間を創造する「住まいのスペシャリスト」です。不動産、家具やインテリア関係の仕事で働きたい方はもちろん、設計事務所、デザイン業界など、幅広い分野で知識やスキルを活かすことができます。また、有資格者は専門知識のある即戦力と見なされるため、就職・転職の際には大きな武器になる資格です。アイディアや生活感覚を生かせる仕事なので、女性も活躍しやすく、結婚・出産・子育て後の再就職にも役立つ資格です。さらに、学ぶ知識は実用的なものが多いため、お部屋の模様替えや自宅の新築・リフォームなど、実生活にも活かせます。
ユーキャンの「インテリアコーディネーター」講座では、過去の試験問題を徹底的に分析し、ポイントを絞って構成されたテキストを使用。二次試験の論文についても合否のポイントをやさしく指導します。さらに、講義映像を併用することで、文字だけではわかりづらい知識も習得でき、試験突破力により磨きをかけられます。