令和6年度(2024年度)中小企業診断士の試験日|概要や合格率などを解説
- 更新日:2024/11/29
経営コンサルタントとして唯一の国家資格である中小企業診断士の試験時期は、第1次試験が例年8月頃、第2次試験が例年10月頃、口述試験が例年1月頃です。この記事では、中小企業診断士の試験日や試験の概要などについて解説します。中小企業診断士試験の合格率や、合格するための勉強方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
中小企業診断士の試験日はいつ?
中小企業診断士の試験は、筆記試験のみの第1次試験と、筆記試験と口述試験から構成される第2次試験に分けられます。それぞれの試験における試験日の目安は以下の通りです。
- 第1次試験(筆記試験):例年8月上旬の土・日曜日の2日間
- 第2次試験(筆記試験):例年10月下旬の日曜日
- 第2次試験(筆記試験):例年、翌年1月下旬の日曜日
それぞれの試験の詳細な日程は、例年3月下旬頃から4月下旬頃に発表されます。
【令和6年】中小企業診断士-試験日
令和6年度における中小企業診断士の試験日は以下の通りです。
試験 | 試験日 | 合格発表日 |
---|---|---|
第1次試験(筆記試験) | 令和6年8月3日・4日 | 令和6年9月3日 |
第2次試験(筆記試験) | 令和6年10月27日 | 令和7年1月15日 |
第2次試験(口述試験) | 令和7年1月26日 | 令和7年2月5日 |
令和6年度の試験については、第2次試験が年度をまたいで実施されます。日程を間違えないように、十分に確認することが推奨されます。
中小企業診断士試験-会場
中小企業診断士の試験は、全国各地の会場で実施されています。ただし、第1次試験と第2次試験では試験会場が異なるため注意が必要です。以下は、それぞれの試験が開催されている会場です。
- 第1次試験:札幌、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、四国、福岡、那覇
- 第2次試験:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
中小企業診断士試験-受験資格
中小企業診断士試験を受験するための資格要件は設けられていないため、学歴や職歴、年齢に関わらず、誰でも受験できます。ただし、第2次試験を受験するためには、第1次試験に合格する必要があります。
中小企業診断士試験-受験料
中小企業診断士試験の受験料は、第1次試験と第2次試験で異なります。具体的な受験料は以下の通りです。
- 第1次試験:14,500円
- 第2次試験:17,800円
第1次試験に科目免除されて受験科目が少ない場合でも、受験科目数に関わらず、一律で14,500円が必要です。受験料の支払いは、受験申込み書をゆうちょ銀行または郵便局に提出する際に行います。なお、ゆうちょ銀行または郵便局以外の金融機関からは手続きができないため、注意が必要です。
中小企業診断士試験-申込み方法
中小企業診断士試験の試験案内・受験申込書は以下の通りに入手し、郵送で申込みます。
- 郵送による請求
- 指定窓口での受け取り
中小企業診断士試験は、オンラインでの申込みはできません。郵送での申込みに限られるため、スケジュールを確認し、余裕を持って準備を進めることが推奨されます。
中小企業診断士試験-申込みの締め切り日
中小企業診断士試験の申込みには締切日が設けられています。以下は、令和6年試験の申込み締め切り日です。
- 第1次試験:令和6年4月25日(木)~ 5月29日(水)
- 第2次試験:令和6年8月23日(金)~ 9月17日(火)
申込みが可能な期間が約1ヵ月と短いため、早めに準備することが大切です。
中小企業診断士試験 - 内容
中小企業診断士試験の大まかな内容は、このようになっています。
- 第1次試験の試験科目は7種類で、2日間にわたって実施される
- 第2次試験には筆記試験と口述試験がある
- 筆記試験は4科目で、第1次試験に合格していると受験できる
- 口述試験は面接で行われ、筆記試験に合格していると受験できる
以下は、具体的な試験内容とその詳細です。
第1次試験
第1次試験は2日間にわたって行われます。また、1日目と2日目では、試験の内容や時間が異なります。
試験科目 | 試験時間 |
---|---|
経済学・経済政策 | 09:50~10:50(60分) |
財務・会計 | 11:30~12:30(60分) |
企業経営理論 | 13:30~15:00(90分) |
運営管理 | 15:40~17:10(90分) |
試験科目 | 試験時間 |
---|---|
経営法務 | 09:50~10:50(60分) |
経営情報システム | 11:30~12:30(60分) |
中小企業経営・中小企業政策 | 13:30~15:00(90分) |
第2次試験(筆記試験)
第1次試験に合格すると、第2次試験に進めます。なお、第2次試験には筆記試験と口述試験の2つの種類があります。筆記試験の科目と時間は以下の通りです。
試験科目 | 試験時間 |
---|---|
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例I | 9:40~11:00(80分) |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ | 11:40~13:00(80分) |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ | 14:00~15:20(80分) |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ | 16:00~17:20(80分) |
第2次試験(口述試験)
筆記試験に続くもう1つの第2次試験が口述試験です。口述試験には、筆記試験に合格した人のみが進むことができます。内容は、約10分間の面接です。口述試験は、最終確認の意味合いが強く、落とすための試験ではありません。そのため、口述試験の受験者は基本的に合格となります。
中小企業診断士試験の合格率
中小企業診断士試験の全体の合格率は4~8%です。第1次試験の合格率は28~42%、第2次試験の合格率は18%程度が目安です。このように合格率が低いため、中小企業診断士試験の難易度は高く、取得が難しい資格とされています。
中小企業診断士とは
中小企業診断士とは、企業の診断に必要な知識や能力を有することを示す国家資格です。日本版のMBA(経営学修士)とも呼ばれる資格で、経営コンサルタントとしてキャリアアップを目指す人々が取得を目指します。
なお、「中小企業」という名称が含まれていますが、経営コンサルタントの対象は中小企業に限りません。また、他社に限らず、自身が勤める企業の経営状況を理解するためにも役立ちます。
中小企業診断士に合格する勉強方法
中小企業診断士に合格するための勉強方法として、以下の3つが挙げられます。
- 独学を避ける
- 効率的な学習をする
- 通信講座を活用する
まとめ
中小企業診断士の試験日は例年、第1次試験が8月頃、第2次試験の筆記試験が10月頃、口述試験が1月頃です。試験の詳細な日程は、例年3月下旬頃から4月下旬頃に発表されるため、忘れずに確認しましょう。また、第1次試験と第2次試験はいずれも全国各地の会場で実施されますが、試験会場が異なります。試験会場も事前に確認しておきましょう。
中小企業診断士は、経営コンサルタントとして活動する際に有効な資格です。また、他社だけではなく、自社の経営状況を把握して課題を解決するのにも役立つなど、さまざまな状況で活用できます。
しかし、中小企業診断士試験は全体の合格率が4~8%程度と、取得することが難しい資格です。そのため、効率的かつ効果的な方法を用いて勉強に臨むことを意識しましょう。
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- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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講座との相性を確かめよう
「コンサルタント」という言葉はよく聞きますが、経営コンサルタントの国家資格は中小企業診断士だけです。多くのビジネスシーンで応用できるスキルが身につくので、仕事と両立しながら受験する人も多数。企業数に対して有資格者の数は少なく、社会のニーズ大! 販売、マーケティングなど企画関連に携わる職種の方や、会計、財務、生産管理などの職種に携わる方の、スキルアップにも最適です。
また、企業内での昇給・昇進にも大きく影響する資格としても知られています。2006年度より試験制度が変更になり、より合格しやすい傾向に。難易度は低くありませんが、初めて学ぶ方でもムリなく目指せる、価値ある資格です。
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