情報セキュリティマネジメント(SG)試験の日程は?試験の概要も解説
- 更新日:2024/10/30
情報セキュリティマネジメント(SG)試験とは、名前の通り情報システムに関する試験です。2023年4月に試験制度が改定されてからは、試験日程などに変更がありました。この記事では、情報セキュリティマネジメントの試験概要や難易度・合格率、合格するメリットなどを解説します。ぜひ参考にしてください。
情報セキュリティマネジメントとは?
情報セキュリティマネジメント(SG)試験とは、情報系の国家試験として知られる「情報処理技術者試験」の1つで、情報システムを利用するすべての人に必要な知識を有する証明となる試験です。業種や部門を問わず、個人情報を取り扱っている人や外部委託の担当者などを対象としています。
2016年に誕生した比較的新しい試験ですが、情報管理の重要性が高まる現代では、年齢や所属などに関わらず、多くのビジネスパーソンが受験しています。
情報セキュリティマネジメント試験の日程
情報セキュリティマネジメント試験は、日程が決まっているわけではなく、随時実施されている試験です。ただし、受験する会場ごとに日時が異なります。受験者ポータルサイトにて、自分が受験する会場の試験実施日をあらかじめ確認しておくといいでしょう。
情報セキュリティマネジメント試験の概要
ここからは、情報セキュリティマネジメント試験の概要や詳しい内容について解説します。
試験の概要
情報セキュリティマネジメント試験の詳しい試験概要は以下の通りです。
試験時間 | 120分 |
---|---|
受験資格 | 誰でも受験可能 |
試験実施場所 | 全国47都道府県の試験会場 |
試験方法 | CBT方式(試験会場のパソコンを使用) |
受験手数料 | 7,500円(税込) |
合格発表 | 試験日の翌月、中旬ごろに発表予定 |
試験の内容は?
情報セキュリティマネジメント試験は、これまで午前と午後に分けて実施されていましたが、2023年4月からは、「科目A試験」と「科目B試験」に分けられ、120分の試験時間でまとめて実施されています。
問題は全部で60問出題され、科目Aが48問、科目Bが12問です。どちらも多肢選択式ですが、科目Aは四肢択一で実施されます。IRTによって配点され、1,000点満点中600点以上が合格の目安です。
特別措置試験とは?
特別措置試験とは、身体の不自由など、何らかの理由によってCBT方式での受験が困難な受験者のために用意されている試験です。CBT方式で実施される随時試験とは別に、筆記試験にて年に2回、春(4月)と秋(10月)に実施されています。
受験料の支払い方法は?
情報セキュリティマネジメント試験の受験手数料は、以下の3種類の支払方法に対応しています。
- クレジットカード決済
- コンビニ/銀行ATM(Pay-easy)決済
- バウチャーチケット
また、バウチャーチケットとは、情報セキュリティマネジメントと基本情報技術者試験の受験手数料の支払いに使える前売りの金券のことです。あらかじめバウチャーチケットを購入している場合は、支払い画面で「バウチャーチケット」を選択して使用します。
情報セキュリティマネジメントの難易度・合格率
情報セキュリティマネジメント試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催する「情報処理技術者試験」のなかで、スキルレベル2に分類されている試験です。情報処理技術者試験のなかでは、そこまで難易度は高くありません。
また、2023年に試験制度が改正されており、合格率にも変化がありました。改正前は50~60%前後だった合格率が、改正以降の令和5年4月には76.2%と上昇しています。
ただし、難易度が低いと油断していると、学習が疎かになり合格を逃してしまう恐れがあります。試験対策は怠らないようにしましょう。
情報セキュリティマネジメント資格のデメリット
情報セキュリティマネジメント試験を受験するには、試験の運営するCBT-Solutions(シー・ビー・ティ・ソリューションズ)の受験者ポータルサイトから試験申込みが必要です。インターネットに接続できる端末であれば、いつ、どこからでも申込みできます。
申込みには、「IDの登録」と「試験詳細の選択」が必要です。ここからは詳しい手順について解説します。
1.申込み
情報セキュリティマネジメント試験への申込みには、まず、利用者ID(マイページアカウント)の取得が必要です。受験者ポータルサイトにて利用者IDとパスワードを設定しましょう。
利用者IDは、個人の識別に必要なIDであり、申込み時だけでなく、試験結果の確認や領収書の発行、会場や日時の変更などでも必要になります。
2.必要事項を登録する
利用者IDとパスワードを登録したら、マイページにログインします。ログイン後、試験会場や日時、受験料の支払い方法などの詳細を選択し、希望の試験に申込みましょう。試験日や開始時間は、会場によって異なるため確認が必要です。
情報セキュリティマネジメント|合格するメリットは?
情報セキュリティマネジメント試験に合格すると、サイバー攻撃などのリスクから企業や組織を守るSEや、セキュリティ管理者などの職に就職しやすくなります。また、セキュリティコンサルティングとして、企業の枠を超えた活躍も期待できるでしょう。
世界的にIT化が進む昨今では、セキュリティ管理を重視する企業が増加しています。そのため、ビジネスシーンで情報セキュリティマネジメントの知識を活かす機会は増えており、その分試験に合格するメリットも大きくなるでしょう。
情報セキュリティマネジメント|試験日程の注意点
情報セキュリティマネジメント試験に申し込む際には、以下の2点に注意が必要です。
1.受験料は返金されない
情報セキュリティマネジメント試験に一度申込みをすると、受験手数料の返金には対応していません。急な予定や遅刻によって受験できなかったとしても、返金してもらえないので注意しましょう。
試験日程は、試験の3日前までであれば変更が可能です。予定が入った場合や学習が間に合わないという場合には、早めに日程変更を検討しておくのが賢明です。
2.日程に関する再受験規定
何らかの理由で受験ができなかった場合や、不合格によって再受験を希望する場合、再受験規定(リテイクポリシー)に従って再申込みをする必要があります。
再受験規定では、初めに申込んだ試験が終了した時点から再申込みが可能となっています。また、再申込み日として指定できる日程は、最終受験日の翌日から30日経過してからとなるので、注意しましょう。
情報セキュリティマネジメント|合格するコツ
情報セキュリティマネジメント試験に関する参考書を読み込むことで、合格への確率が上がります。毎期の試験に合わせて各出版社から参考書が発刊されているため、最新情報を把握したうえで、学習を進めましょう。
また、過去問も重要です。試験開始から年月の経っていない試験なので、できる限りすべての過去問を解き、傾向の把握と問題に対する理解を深めておきましょう。本番の試験では、試験時間内で全問題を解けるよう、時間配分にも注意が必要です。
まとめ
情報セキュリティマネジメント試験は、2023年4月の試験制度改正により、試験日程や内容に変更がありました。年間を通じて受験が可能となったため、学習スケジュールが立てやすくなり、挑戦しやすくなっています。
また、情報セキュリティへの関心が強まっている今、キャリアの選択肢を広げる手段として情報セキュリティマネジメント試験が役立ちます。試験合格を効率的に目指したいなら、通信講座を活用するといいでしょう。
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- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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