基本情報技術者試験とは?合格率や効果的な勉強方法を解説
基本情報技術者の資格を取得したい人に向けて、試験の概要や合格率、勉強方法などについて解説します。
基本情報技術者試験は、幅広い範囲から出題されるため、初心者が合格を目指す場合とITの知識がある人が合格を目指す場合では、必要な勉強時間が大きく異なります。目安として、初心者は、200時間ほどの勉強時間が欲しいところです。一方でITの知識がある人は、50時間ほどの勉強時間でも試験合格を目指すことができるでしょう。計画的な学習スケジュールを立てて合格を目指せるように、自身に必要な勉強時間を把握しておきましょう。
この記事では、基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間やポイントを解説します。ぜひ参考にしてください。
基本情報技術者は、IT関連の国家試験として、独立法人機構情報処理推進機構(IPA)が実施している「情報処理技術者試験」のうちの1つです。基本情報技術者の試験に合格していれば、ITを活用した商品やサービス、ソフトウェアなどを開発するために必要とされる、基本的な知識やスキルを有している証明となります。
これからIT業界で活躍していきたいと考えている人は、知識やスキルの土台固めとしてもぜひ合格しておきたい国家試験です。
基本情報技術者試験は、出題範囲が幅広いため、受験者のレベルに応じて勉強時間も異なります。ここでは、大きく以下の2つのレベルに分けます。
まだITに関して学び始めたばかりの初心者は、200時間程度の勉強時間が目安です。1日2時間学習すると、3~4か月程度で合格が目指せる計算になります。
基本情報技術者試験は試験範囲が広いため、まずは基本のテキストを一通り学ぶ必要があります。そのなかで、IT用語など馴染みのない知識やスキルに触れ、徐々に慣れていきましょう。ある程度の基礎知識やスキルが身につき、過去問や模擬試験などを活用すると効率的です。
業界経験者や専門学校の卒業生など、ある程度のIT知識・スキルを有している人の場合、50~70時間程度が勉強時間の目安です。1日2時間とすると、1か月程度で試験に挑めます。
まずは、過去問や運営団体が公開しているシラバス(基本情報技術者の取得に必要な知識やスキルに関する資料)などで出題内容を把握し、自分に不足している知識を補填していきましょう。これまでの経験のなかでは馴染みのない分野もあるかもしれません。
不足部分を十分に学習できたら、問題集や模擬試験を活用し、実戦形式で学習を進めていくといいでしょう。
基本情報技術者は、従来、20~30%程度の合格率で難易度が高い国家試験とされていました。しかし、コンピューターを活用して試験を実施するCBT方式が2020年に導入され、合格率が40%を超える年もあるなど、若干難易度は下がっています。
難易度が下がった理由として、CBT方式の導入によって、十分に準備して試験に挑めるようになったことが挙げられます。そのため、自分のレベルに合わせてしっかり準備すれば、合格に近づけるでしょう。
また、2023年4月以降に、試験時間や問題数が大幅に改定されたことで、さらに難易度が下がっています。その分、2023年4月以降の合格率は、これまでよりも上昇傾向にあるため、より合格を目指しやすい試験として注目されています。
基本情報技術者は、新試験では出題範囲が狭まったため、ポイントを押さえおけば、合格を目指しやすい試験となりました。これから、基本情報技術者試験に挑むという人は、以下の2つのポイントを押さえて、勉強を進めるといいでしょう。
科目A試験では、IT分野における基礎知識が求められます。暗記問題が多いため、基本情報技術者試験のテキストなどを活用しながら、反復して身につけましょう。
また、科目A試験中には計算問題もあります。問題の意味を理解しながら問題を解くように意識しておくと、問題の内容が変わった場合でも、臨機応変に対応できるようになります。ある程度勉強が進んだら、過去問を繰り返し解き、知識の定着を図りましょう。
科目B試験では、科目A試験で出題される基礎知識の、応用問題が主に出題されます。そのため、科目A試験の対策が十分にできてから、科目B試験対策に取り組む必要があります。また、科目B試験では、8割が重点科目の「アルゴリズム」から出題されるため、しっかり勉強しておかなければなりません。
IT関連の国家試験として、「ITパスポート」も人気です。ITパスポートは、基本的なIT知識を有し、IT技術を活用できるスキルを持っている証明となる資格で、IT初学者向けとされています。
一方、基本情報技術者は、IT知識を問題解決に活かせるかどうかを証明する、ITパスポートよりも難易度が高い試験です。ある程度のレベルのIT知識を習得した後、より高度なIT人材になるためには、基本情報技術者試験の合格を目指すことをおすすめします。
基本情報技術者試験は、さまざまな方法で試験対策が可能です。なかでも「独学」は、誰でも始めやすい方法ですが、以下の2点には注意が必要です。
独学は自分の好きなタイミングに勉強できるため、自分のペースに応じた試験対策をしたいという人にはメリットです。学業や仕事が忙しくても、自分の生活リズムに合わせて勉強のスケジュールが組めます。また、いつでも勉強に取りかかれるので、空いた時間を有効に使って勉強を進められるでしょう。
さらに、独学にかかる費用は、テキスト代だけです。そのほかの試験対策方法では、テキスト代以外の費用が発生するケースが多いため、費用を抑えて試験に挑みたいという人は、独学で無理なく勉強するといいでしょう。
独学は、費用面やスケジュール面でメリットがある反面、1人で試験対策に挑まなければならないというデメリットがあります。テキストの選び方や試験までのスケジュールの立て方がわからないと、思ったように勉強が進められません。
また、周囲に勉強のアドバイスをしてくれたり、質問に答えてくれたりする相手がいなければ、勉強時間も長くなってしまうでしょう。なかなか勉強が進まなければ、モチベーションの維持が難しくなり、挫折してしまうかもしれません。
基本情報技術者試験は、独学でも試験対策は可能ですが、必要な範囲を効率的に学べる通信講座もおすすめです。わかりやすいテキストや講義を活用でき、合格に近づきやすくなるからです。
試験の難易度は下がったものの、ITの基礎知識は広範囲にわたり、自分で勉強範囲を絞るのは困難です。通信講座であれば、合格するために必要な勉強がピンポイントで実践できます。
なかでも、資格取得に強い「ユーキャン」の通信講座なら、自宅で効率的に勉強を進められます。豊富な資格取得対策講座を実施してきた経験から、初心者でもわかりやすい教材とカリキュラムを用意しており、指導サポートもあります。
基本情報技術者は、IT分野でより活躍したいと考えている人におすすめの国家試験です。試験形式が新しくなり、難易度も下がっているので、初心者でもしっかり勉強時間を確保すれば、合格が目指せます。
どこを勉強すればいいのか分からない、限られた勉強時間で効率的に学びたいという人は、通信講座を活用を検討してみてください。なかでも、資格取得を目指す多くの人が活用している「ユーキャン」なら、必要な範囲を効率的に学べて、より試験合格に近づきやすくなります。
ユーキャンでは、基本情報技術者試験に特化した対策講座もご用意しています。これから基本情報技術者試験にチャレンジしたいと思っているなら、ぜひご活用ください。
1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
基本情報技術者試験とは、ITの基礎知識・技能を証明できる国家試験のことです。エンジニアとして働く第一歩となる資格であることから、「IT業界への登竜門」と呼ばれています。試験範囲にはプログラミングやセキュリティなど、今必須の知識がたくさん含まれており、合格後はご自身の市場価値アップや就職・転職活動においての大きな強みになります。ユーキャンの基本情報技術者合格指導講座は、IT関連の基礎知識を網羅した人材に必要な知識・技能をわずか4ヵ月で習得。動画講義やWEBテストもスマホ1台で手軽に進められるため、スキマ時間で効率的に合格が目指せます。