ピアノは独学で弾けるようになる?練習のポイントや注意点を解説
- 更新日:2023/07/11
ピアノは大人になってから始める趣味として人気があります。実際に大人になってからピアノを始めてみたいと思っている人もいるでしょう。この記事では、ピアノを始めたいがレッスンに通うのはハードルが高いという人に向けて、ピアノは独学で弾けるようになるか、独学のメリットやデメリット、注意点などを解説します。ぜひ参考にしてください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- ポイントを押さえて着実に練習をすれば、独学でもピアノを弾けるようになる。
- ピアノを独学で学ぶことのメリット・デメリットを解説。
- ピアノを独学で学ぶ際には、5つのポイントを意識することが大切。
- ただし、無理をして長時間続けないこと、できるだけ毎日練習が必要なことに注意。
ピアノは独学で弾けるようになる?
ピアノを弾けるようになるには、レッスンに通わなければいけないと思っている人も多いでしょう。しかし、独学でもピアノを弾けるようになります。ピアノは何歳からでも取り組めるため、大人になってから始めるケースも珍しくありません。ポイントを押さえて着実に練習することで、独学でも弾けるようになります。
ピアノを独学する3つのメリット
独学でピアノを始めるメリットは何なのでしょうか。ここでは、3つのメリットについて解説します。
ピアノを気軽に始められる
スクールやレッスンに通うとなった場合、通いやすいスクールを探したり見学に行ったりと、手間がかかってしまいます。また、講師から1対1で教わることになるため、そのような状況が苦手な人にはハードルが高いでしょう。その点、独学なら事前の準備や通う手間もなく、1人で学べるため気軽に始めることができます。
ピアノを好きな時間に練習できる
独学の場合には、自分のスケジュールに合わせて練習できます。スクールやレッスンに通う場合には、あらかじめ練習できる曜日や時間が決まっているため、好きな時間に練習することが難しくなります。しかし、独学なら練習したいと思ったときやスキマ時間などに練習できるため、時間の有効活用にもつながるでしょう。
費用がかからない
独学であれば費用を抑えてピアノを学ぶことができます。スクールやレッスンに通うとなると、費用がかさみます。費用はスクールの場所や講師、通う回数などによって異なりますが、毎月月謝を支払う必要があるため、負担は大きくなりがちです。独学なら、必要なのは教本や楽譜代程度で済むため、低コストで始められます。
ピアノを独学する3つのデメリット
独学でピアノを学ぶ場合にはデメリットもあります。ここでは、独学のデメリットを3つ解説します。
自己流のクセがついてしまう
独学の場合、教えてくれる講師がいるわけではないため、間違えて練習していたとしても誰からも指摘されません。その結果、自己流のクセが付いてしまう可能性もあるでしょう。ピアノにおいては指の使い方が重要で、難しい曲などを弾く場合クセがついていると弾きにくくなります。クセは後から治すのも難しいため、注意が必要です。
モチベーションを保つのが難しい
独学の場合には1人で学ぶことになるため、チェックしてくれる人がいません。練習しなくても注意してくれる人がいないため、ピアノを習得したいという強い気持ちがなければ続けにくくなります。ピアノは継続して練習することが重要になるため、モチベーション維持が難しい点は大きなデメリットです。
自分で試行錯誤しなくてはならない
独学の場合には、弾けない箇所や練習しても上手くいかない箇所などがあっても、講師からアドバイスがもらえないため、自分で解決するしかありません。どのように練習すればよいのか、どのように弾けば上手くいくのかなど、すべて自分で調べて試行錯誤する必要があるため、アドバイスを受けながら上手くなりたい人には向いていません。
ピアノを独学するための練習の基本
ピアノを独学で学ぶ際には、基本的な練習方法を押さえましょう。ここでは、独学で学ぶ際の練習方法を解説します。
正しい姿勢で練習する
まずは、正しい姿勢で練習することが重要です。姿勢が崩れてしまうと、腰や手首を痛める可能性があったり、きれいな音が出にくくなったりします。ピアノを弾く際には、以下のポイントを押さえましょう。
- イスに浅く座る
- 鍵盤に指を置いたときに、鍵盤と肘の高さが同じになるようイスの高さを調節する
- 足を地面にしっかりとつける
手や肩に力を入れすぎない
ピアノの練習をする際、ついつい力が入ってしまうという人も少なくありません。しかし、手や肩に力が入っていると疲れやすくなるだけでなく、演奏もしにくいため注意が必要です。ピアノを弾くときには力を抜くことを意識しましょう。肩の力を抜いて鍵盤の上に手を置き、力が入らないようにします。
鍵盤にあたる指の場所を確認する
鍵盤にあたる指の場所についても意識しましょう。ピアノは爪や指の腹を使って弾くのではなく、その中間にあたる部分で弾くことがポイントです。指を伸ばしすぎず、少し丸くするような意識を持つことできれいな音が出やすくなります。「卵が入るイメージ」で少し丸めるようにすると、正しい指の形になりやすいため意識しましょう。
ピアノを独学する際のポイント
ピアノを独学で学ぶ際には、5つのポイントを意識しましょう。ここでは、各ポイントについて詳しく解説します。
基礎練習を大切にする
独学で学ぶ際、いきなり曲の練習から始めてしまう人もいるでしょう。しかし、最初から曲の練習をするのではなく、基礎練習をしっかりと行ってから曲の練習に移ることが重要です。指の動かし方などをしっかりと身につけることで、自己流のクセがつくことを防げます。また、ウォーミングアップにもなるため、基礎練習は初めにすることを習慣づけましょう。
指番号を守って練習する
指番号を守って練習することも大切です。楽譜には指番号が振られていますが、これには意味があります。指番号を無視して練習してしまうと、間違ったクセが付いてしまうケースがあるため、初心者の場合は指番号を守って練習しましょう。間違ったクセがつくと、難しい曲などが弾きにくくなります。
自分のレベルにあった楽譜を選ぶ
楽譜の選び方にも注意しましょう。自分の弾きたい曲や好きな曲、アレンジなどを選ぶことも悪くはありません。しかし、レベルに合った楽譜選びも重要です。自分のレベルに合っていない難しい曲を選んでしまうと、思ったように弾けずに挫折しやすくなります。そのためはじめは誰でも知っているような簡単な曲から始めるといいでしょう。
1曲ずつ練習する
複数の曲を並行して練習しているという人もいるでしょう。しかし、ピアノを学ぶうえでは1曲ずつ練習していくことが重要です。1曲ずつ練習していき、確実に弾けるようになってから次の曲に移ることでスムーズにステップアップしていけます。そのため、何曲も同時に練習するのではなく、1曲ずつ練習して徐々にレベルアップしていきましょう。
模範演奏を確認する
練習している曲の模範演奏を聴くこともポイントです。模範演奏を聴くことにより、演奏のイメージがしやすくなり、楽譜だけではわからないポイントも理解できるようになる可能性があります。この際、楽譜と照らし合わせながら模範演奏を確認することで、曲のポイントや弾き方、演奏のイメージなどをより具体的に理解できます。
ピアノを独学する際の注意点
ピアノを独学で学ぶ際には、注意したいポイントもあります。ここでは、2つの注意点について解説します。
無理をして長時間続けない
まずは、無理をしすぎないことが重要です。早く上手くなりたい、弾けるようになりたいと長時間練習を続けてしまう人も少なくありません。しかし、無理をして続けてしまうと、腱鞘炎などで手を痛める可能性もあります。そのため、手や指に痛みを感じたら無理をせず、しっかりと休息を取るようにしてください。
できるだけ毎日練習する
ピアノを学ぶ際には、短時間でもいいので毎日練習することがポイントです。日を開けてしまうと指が鈍り動かしにくくなるため、10分程度でもできるだけ毎日ピアノに触れるようにしましょう。毎日短時間の練習を続けることで、指の使い方や楽譜の読み方も覚えられますし、手首への負担を軽減しながら指の感覚が鈍るのを防ぐことができます。
ピアノのスクール・レッスンは必要?
独学ではモチベーションの維持が難しいという場合には、スクールやレッスンに通うという方法もあります。しかし、時間の都合でスクールなどに通うのが難しい、費用をできるだけ抑えたいという人もいるでしょう。
独学では不安だがスクールには通いにくいという場合には、通信講座がおすすめです。レッスンDVDを見ながら自分のペースで練習できるため、気軽にピアノを学べます。弾き方のポイントなども解説してくれるため、独学よりも学びやすいでしょう。
まとめ
ピアノは独学で学ぶことも可能です。しかし、モチベーションの維持が難しい、わからないことがあっても自分で解決する必要があるといったデメリットもあります。効率的にピアノを学びたい場合には、通信講座を利用するとよいでしょう。
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- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- まったくピアノに触れたことがない入門者でも大丈夫?
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