• 更新日:2023/07/11

スタイリストとは、服や小物などでファッションをコーディネートする仕事です。スタイリストになるには、ファッションセンス以外にも身につけておきたいスキルや資格があります。この記事では、ファッションが好きでスタイリストの仕事に就きたい人のために、スタイリストになる方法や仕事の流れ、おすすめの資格などについてわかりやすく解説します。スタイリストになるために、ぜひお役立てください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • スタイリストとは、服や小物などでファッションをコーディネートする仕事。
  • スタイリストになるには、まずは専門学校やファッションについて学べる大学または通信講座でスタイリストの知識を身につける必要がある。
  • その後、まずはアシスタントして働き、勉強期間を終えたらスタイリストにキャリアアップ。
  • スタイリストを目指す人には「パーソナルカラリスト検定」「色彩検定」「ファッションビジネス能力検定」「カラーコーディネーター検定試験(R)」などの資格がおすすめ。

スタイリストとは

スタイリストとは、ファッション業界の仕事です。スタイリストの仕事の幅は広く、モデルやタレント、俳優らのファッションをコーディネートする人もいれば、一般の人にTPOや個人の趣味・魅力を反映した服装を提案する人もいます。講師やアドバイザーとして働くスタイリストも少なくありません。

事務所に所属したり、フリーランスで活動したりと、スタイリストの働き方はさまざまです。

スタイリストの仕事内容

スタイリストは、クライアントの要望に合わせて、衣装や小物などのアイテムによるコーディネートを提案します。リサーチしたアイテムをリースする手続き・撮影当日の対応・アイテムの管理なども、スタイリストの仕事です。

さらに撮影終了後には、スタイリストはリースしたアイテムに異常がないかを確認し、リース元へと返却します。

スタイリストの仕事の流れ

スタイリストの仕事の流れを、撮影の事前準備から撮影後の確認、アイテムの返却にいたるまで、解説します。

事前準備をする

スタイリストは、撮影前の打ち合わせに参加し、撮影の目的やテーマ、雑誌掲載や放送の時期、着用するモデルの特徴などをヒアリングします。ヒアリングした情報をもとに、スタイリストはコーディネートに必要なアイテムを手配します。メーカーやブランドとのリース交渉や返却などの手続きも、スタイリストの仕事です。

現場に同行する

アイテムに加え、アイロンや裁縫セットのような備品も用意して、スタイリストは現場に同行します。アイテムは、事前にサイズなどを確認した上で持参します。撮影当日の作業は細部にわたり、多忙です。加えて、衣装や小物にシワや汚れがつかないように、スタイリストには細心の注意を払うことが求められます。

撮影後の最終確認と返却作業をする

スタイリストはリースした衣装や小物などに破損などがないかを確認して、各メーカーやブランドに確実に返却します。リースしたものに破れや汚れがあるまま返却すると、メーカーやブランドからの信頼を失いかねません。その後の関係にも影響するため、リースしたものは慎重に管理する必要があります。

また、撮影協力のクレジットに間違いがないかどうかも、スタイリストがチェックします。

スタイリストの仕事の魅力

スタイリストの仕事の魅力の一つは、好きなファッションを仕事にできることです。現場や世間の反応を見ると、自分がコーディネートしたアイテムの評判がわかります。クライアントやモデルから、直接感謝されるケースもあるかもしれません。自分のスタイリングが認められていると分かると、やりがいを感じます。

ビジネスを広げやすい点も、スタイリストの仕事の魅力です。雑誌やテレビなどの企画を任せてもらえるようになると、芸能人から指名をもらう人もいます。セルフプロデュースしだいで大きく成功できる可能性もあります。

スタイリストになる方法

スタイリストになるには、まず、専門学校のスタイリストコースや、ファッションについて学べる大学などに入学しましょう。通信講座でスタイリストの知識を身につける人もいます。基礎知識を身につけたら、アシスタントとしてスタイリスト事務所に就職するか、フリースタイリストの下でアシスタントとして働きます。

勉強期間を終えたら、スタイリストにキャリアアップします。スタイリストの仕事は、求人情報からでも探せます。しかし、多くのスタイリストは、人脈を通じて仕事を獲得しています。安定して仕事を続けるには、人脈を大切にしましょう。

スタイリストのキャリアプラン

最初はアシスタントとして、他のスタイリストの下で勉強します。アシスタントになるには、SNSや雑誌などを常にチェックして、募集が出ているのを見つけたら応募します。求人が出ていなくても、自分からアシスタントとして働けないか問い合わせてみる積極性も大切です。

また、将来仕事を回してもらえるように、アシスタント修行中は経験を積みつつ人脈をつくることを意識しましょう。アシスタントとして経験を積んだあとは、所属している事務所でスタイリストになる、独立してスタイリストになる、などの選択肢があります。なかには、タレント専属のスタイリストになる人もいます。

スタイリストに求められる4つのスキル

スタイリストに求められるスキルについて解説します。人とかかわるスタイリストには、ファッションセンスに加えヒューマンスキルも必要です。

ファッションセンスがある

スタイリストに必要なファッションセンスとは、着る人を引き立てるコーディネートを提案できることです。モデルのようなスタイルの人ばかりとは限らないため、その時々で相手のスタイルや魅力を引き出すコーディネートができることが重視されます。ファッションセンスがあれば、企画の意図に合わせたコーディネートが可能です。

なお、スタイリストの多くは、生まれながらにファッションセンスを持ち合わせています。

常に情報収集している

ファッションのセンスは効率よく勉強できるものではありません。常に情報収集しつつ勉強して、センスを磨きましょう。また、世の中に受け入れられるコーディネートを提案するためには、トレンドを意識して情報収集する必要があります。

柔軟に対応できる

企画ごとに、テーマや撮影の条件は異なります。そのため、企画のテーマに合わせたコーディネートを提案できるスタイリストは重宝されます。また、撮影の時間が延びる、衣装のサイズが合わないなど、現場にはイレギュラーな事態が付きものです。臨機応変に柔軟に対応できるフットワークの軽さも、スタイリストには必要です。

コミュニケーション能力がある

スタイリストは、以下のような大勢の人とかかわります。

  • クライアント
  • モデルやタレント
  • モデルやタレントの所属事務所のスタッフ
  • メーカーやブランドのスタッフ
これらの人と良好な関係を築くには、コミュニケーションスキルが求められます。

また、現場でのモデルやタレントらとのコミュニケーションも重要です。いい雰囲気になると、撮影が円滑に進む可能性が高くなります。


スタイリストを目指す人におすすめの資格

知識を身につけるには、資格取得が有効です。スタイリストを目指す人におすすめの資格を紹介します。

パーソナルスタイリスト(R)

パーソナルスタイリスト(R)は、一般社団法人 パーソナルスタイリスト(R)協会が認定する資格です。スタイリストの基本スキルとなる、ファッションの知識を習得しながら、自分を分析・客観視し、より魅力的にみせるためのスタイリング術を学びます。ユーキャンの通信講座なら、受講期間内に全4回の添削課題を提出し、最終課題(第4回目)で基準をクリアすれば、「パーソナルスタイリスト(R)ベーシック」が認定され、ご自宅で資格取得ができます。

また、パーソナルスタイリスト(R)ベーシック取得後、さらにステップアップしたい方は、「パーソナルスタイリスト検定(R)3級」の受検も可能。パソコンとインターネット環境があれば、お好きなタイミングで受検できるので、お仕事や家事・育児で忙しい方でも安心です。

パーソナルカラリスト検定

パーソナルカラリスト検定は、一般社団法人日本カラリスト協会が認定する民間の資格です。パーソナルカラーとは、一人ひとりに似合う色という意味合いで使われる言葉です。パーソナルカラリスト検定は「人と色」に着目した資格であり、取得することで色彩に関する知識と配色調和に関する知識を身につけられます。

パーソナルカラリスト検定には、3級・2級・1級があります。2級は3級を取得していなくても受験できますが、1級は2級取得者のみ受験可能です。また、会場受験だけではなく、自宅などでのWeb受験もできます。

色彩検定

色彩検定は、文部科学省後援の公的資格です。資格の取得を通じて、色の基礎知識や配色技法、専門分野における応用方法なども身につけられます。

色彩検定には、1級・2級・3級・UC級の4種類があります。どの級からも受験できますが、実務に応用したい人向けの2級以上なら、実際に使える知識が身につくと考えられます。

なお、UC級は「色のユニバーサルデザイン」に特化した資格で、2018年に新設されました。

ファッションビジネス能力検定

ファッションビジネス能力検定を取得すると、マーケティング・物流・マネジメントなど、ファッションビジネスに関する幅広い知識を身につけられます。

ファッションビジネス能力検定には、3級・2級・1級があります。3級と2級は、「ファッションビジネス知識」と「ファッション造形知識」の2科目体制です。1級は、「マーチャンダイジング戦略」「マーケティング戦略」などを含む5科目体制で、深い専門性を問われます。

カラーコーディネーター検定試験(R)

カラーコーディネーター検定試験(R)を受験して資格を取得すると、色が持つ性質や、色が与える影響などの知識が身につきます。検定試験を通じて得た知識は、企画のテーマに合わせたコーディネートの提案に役立つと考えられます。

カラーコーディネーター検定試験(R)には、「スタンダードクラス」と「アドバンスクラス」があります。スタンダードクラスでは、日常生活で役立つ色彩に関する基礎的な知識を中心に出題されます。アドバンスクラスでは、スタンダードクラスの知識に加え、ビジネスにおける色彩の活用事例など広い範囲から出題されます。

まとめ

スタイリストは好きなファッションを仕事にできて、やりがいを感じられる仕事です。スタイリストを目指すなら、ユーキャンのパーソナルスタイリスト(R)講座がおすすめです。

ユーキャンのパーソナルスタイリスト(R)講座は、ファッションの基礎知識を習得しながら、自分を分析・客観視し、より魅力的に見せるスタイリング術を学びます。学んだことがすぐに役立つ実践的なカリキュラムで、毎日新鮮な気持ちでおしゃれを楽しめるようになり、4ヵ月でパーソナルスタイリスト(R)ベーシックの資格認定が目指せます。

ユーキャンのパーソナルスタイリスト(R)講座にご興味があれば、まず受講のお申込みや、資料請求をご利用ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

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  • パーソナルスタイリスト(R)、パーソナルスタイリスト検定(R)およびファッショニスタ診断(R)は、パーソナルスタイリスト(R)協会の登録商標です。