新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、リモートワークの実施や時差出勤など、多くの方の働き方に変化が訪れました。ユーキャンでは20~50代の首都圏在住の430名を対象に、コロナ禍での働き方に関する意識調査を実施。リモートワークの課題と今後や、コロナ禍で変わった理想の働き方について人々の意見を聞きました。
1リモートワークの現状は?
見えてきた課題と今後
リモートワークの実施状況は?
まず、リモートワークの頻度に関して尋ねたところ、2020年4月ごろは、ほぼ毎日リモートワークをしていた方が25%、1週間に1日でもという方が計56%という結果に。それに対して、2020年11月の状況については、毎日リモートワークと答えた方は18%、1週間に1日でもという方が計47%でした。緊急事態宣言が解除されてからしばらく経ち、一部の方は出社しての業務に戻った様子ですが、未だ半数近くの方はリモートワークを活用して働いていることが分かります。
リモートワークのメリット。今後の課題は?
リモートワークのメリット・デメリットについて尋ねると、メリットとして「通勤時間が不要になる」ことと70%もの方が回答。以下「好きな場所で暮らせる/働ける」、「私服で働くことができる」と続きました。
一方のデメリットについては、51%の方が「同僚とのコミュニケーションが減る」ことを挙げました。「プライベートと仕事の境界があいまいになる」「仕事ができる環境やスペースを自分で整える必要がある」もあげられ、気楽さはありつつも一部で不自由さを感じている事が分かりました。
リモートワークは今後どうなる?
リモートワークの今後については、「続けたい」と答えた方が43%、「どちらかというと続けたい」と答えた方が35%と、合計78%もの方がリモートワークの継続を望んでいました。また、「リモートワークが定着するか」については、合計77%の方が「定着する」と答え、リモートワークが今後一般化していくことが予想されます。
自由回答では以下のような声があがり、リモートワークにはメリット・デメリットはありつつも、多くの方が、リモートワークを好意的にとらえていることが分かりました。
リモートワークが始まった当初、仕事の切り上げが曖昧になり、夜中でも起きて仕事をしてしまう事があったが、今は切り分けができるようになった。(55歳男性)
始めは自宅で仕事ができるのかと不安に思ったが、始めてみれば通勤時間や満員電車を気にしないで済むので非常に楽に感じる。(24歳男性)
始まったときは孤独感を強く感じたがすぐに慣れ、今は通勤時間がかからないなどメリットを多く感じているので今後も続けてもらいたい。(44歳女性)
2理想の働き方に変化は?
コロナで働き方はどう変化するのか。
コロナは今後の企業選びにも影響?
新型コロナウイルスの感染拡大は働く人々の企業選びにも影響与えているかもしれません。働くにあたって重要と捉えられていることについて尋ねたところ、上位の顔ぶれは同じではありますが、少しずつ得票率が増加しています。今後もよりいっそう「収入」「ワークライフバランス」を重視する傾向が続きそうです。一方、「職場の立地」については得票率が減少し、リモートワークの拡がりが企業選びにも影響していると考えられます。
理想の働き方は?どのような制度が魅力的か?
制度面に関して「どのような勤務制度や条件が魅力的か」と尋ねたところ、「週休3~4日制」「フレックスタイム制」「リモートワーク可能」が上位にあがりました。「ワークライフバランス」が重要視されていることからも分かるように、今後の理想の働き方として、より柔軟な条件で働くことのできる自由な働き方が求めれられているようです。
【解説】コロナで変わる働き方や勤務制度のメリット/デメリット
新型コロナウイルスの拡大により「リモートワーク」のほか、「週休3~4日制」「フレックスタイム制」などが様々な働き方が一般化し、理想の働き方になりつつあります。ここでは広まりつつある働き方や勤務制度・雇用条件ついてメリットとデメリットを解説します。
週休3日制
週休3日制とはその名の通り、1週間のうち勤務日を1日減らし、休日を3日にする働き方です。休みが1日増えることで家族の時間を増やしたり、副業に費やすなど自由な生活スタイルを実現できることから、大手企業などでも導入が進んでいます。一方、週休3日制を導入した場合の給料が2割削減となってしまうことが働き手の懸念点です。
フレックスタイム制
働き手が日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることができる制度です。通勤ラッシュを避けることができたり、忙しい月末は勤務時間を増やし、それ以外が勤務時間を少なくするなど柔軟な働き方が可能です。一方、時間管理が苦手な方や、取引先や社内との連携に支障が出る方もいるでしょう。
リモートワーク
テレワークや在宅勤務とほぼ同義で、オフィスに出勤せず、自宅にいながら働く勤務形態です。通勤の手間が省け、家事や育児などをしながら仕事ができるという点が大きなメリットですが、インターネット環境の整備やコミュニケーション不足が課題として残っています。
オンライン会議
多種な働き方の拡大に伴い、遠隔地点の相手と音声・ビデオ通信を使用したオンライン会議も増えてきています。営業の方にとっては取引先に出向く時間が短縮される点もメリットです。使用環境の整備は課題の一つですが、簡単に扱えるツールも増えており、取り入れやすい働き方の一つと言えるでしょう。
時差通勤や通勤手段の変更
コロナウイルス感染の可能性がある3密を避けるため、フレックスタイム制を活用した時差出勤や、公共交通機関を避け、自転車や自家用車に通勤手段を変更する方も増えています。特に自転車を活用した通勤は、日々の運動不足も解消されることから注目が集まっているようです。
3コロナで多様化する働き方。
求められる能力は?
個人のスキルアップがより求められる時代に。
次に、働き方が多様化する中、「より個人のスキルアップが求められると思うか」と尋ねると、47%の方が「求められると思う」と回答。「どちらかというと求められると思う」とした方と合わせると、8割以上の方が今後はよりスキルアップが求められると感じていることが分かりました。
自由な働き方を実現するために個人のスキルアップも必要と考えているのかもしれません。
コロナ禍以降は「ストレスに負けない精神力」が必要?
次に、「withコロナ時代、社会で活躍するに際して重要だと思う能力は何か」と尋ねたところ、1位には「ストレスに負けない精神力」が選ばれました。コロナ感染拡大前は、仕事を円滑に進めるための協調性・コミュニケーションスキルが上位に選ばれてましたが、人との接し方が大きく変わった世の中において、ストレスとどう向き合うかを重要視している方が多いことが分かります。
4コロナ禍にスキルアップ?
勉強する人が増加中。
コロナ禍で勉強する人が増加中!
「新型コロナウイルス感染拡大以降、新しく資格を取得しましたか?」という質問に対しては、勉強を新たに始めた方が計31%、勉強をしたいと思っている人を合わせると計61%という結果になりました。また、 別の質問では56%の方が「今まで以上に資格必要性を感じるようになった」と回答しており、スキルアップの手段の一つである資格取得に目を向けている人が多いようです。
ユーキャンでも受講者数が大きく増加!
事実、ユーキャンでもコロナ禍で受講お申込数が前年比162%と大きく増加しており、自宅で過ごす時間が増えていることを有効に活用して、資格取得に挑戦する方が増えているようです。
特に、調査でwithコロナの中で取得すべきだと思う資格に選ばれた「メンタルヘルス・マネジメント(R)検定」「ITパスポート」「MOS」などの講座は大きく受講者数が増加しています。
430名への調査結果に基づく コロナで働き方が変化する今、
おすすめの資格・講座は?
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