老人破産なんてイヤだ!
備えあれば憂いなし?
お給料は上がらないし、年金減額や消費税アップも気になる。もしかしてこのままじゃ将来は老人破産? なんて気持ちになることはありませんか? でも大丈夫。老後も安心して暮らすにはどうすればいいのか、ファイナンシャルプランナー(FP)の木村延朗さんに教えてもらいました。
将来、一体いくら必要?
では、65歳で定年を迎えたとして、老後の貯蓄は一体いくら必要なのでしょうか?
ゆとりある老後の1ヵ月当たりの生活費は35万円程度という調査に対し、実際の年金額の平均は25万円程度のため、不足額は10万円。仮に85歳まで生きるとすると2400万円も不足することになります(※2)。 ※2 出典:(公財)生活保険文化センター「平成25年度生活保障に関する調査」、厚生労働省年金局「平成25年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
どうやって備えればいい?
将来に備えるためには、「支出」「収入」「運用」の3つをコントロールするのが大切だと木村さんは言います。中でも重要なのが「支出」を減らすこと。とはいえ節約一本やりでなく、なるべく今の生活レベルを下げない工夫をしたいもの。
たとえば、格安SIMを使ってスマホ代を半額以下にしたり、車を手放してカーシェアリングを利用したりするなど、情報収集して賢くコストカットしましょう。
「収入」面で一番大切なのは、65歳以降も働けるように健康でいること。生涯現役でいれば、年金の不足に悩む必要もありません。今後は65歳以降も働くのが当たり前の「一億総活躍社会」が到来すると木村さんは予測しています。加えて今のうちに役立つスキルや資格を身に付けておけば、さらなる収入アップが期待できます。
「運用」面では、今の20~30代には堅実な投資を木村さんは勧めています。世界の株式市場に分散投資する「インデックスファンド」の長期的なリターンは5%程度が期待されます。毎月1万円を20年間積み立てると、元本240万円で受取額は400万円になります。月2万円なら受取額は800万円と、意外と大きく増やせることが分かります。
支出のコントロールで浮いたお金を毎月積立投資すれば、老後のお金を準備するのも難しくありません。
毎月の暮らしにゆとりが欲しい!
使える資格はこの3つ
毎月もう少しだけ収入を増やして、今の生活にちょっとだけゆとりが欲しい。そこから老後資金の積立投資も始められたら理想的ですね。サラリーマンから主婦、リタイア世代まで、それぞれにピッタリの「ちょっと稼げる」資格をご紹介します。
サラリーマンが狙うなら「ファイナンシャルプランナー(FP)」
支出面のコントロールに大いに役立つ資格がこちら。税金や保険、年金などについて幅広く学べるので、節税方法に詳しくなったり、保険商品の良し悪しを自分で判断できるようになったりします。その結果、生活全般でコストカットができるのです。
さらに、ブログを始めて役立つお金の知識を発信するなどすれば、アフィリエイト広告で月数万円程度の収入が入る可能性も。 ファイナンシャルプランナー(FP)講座はこちら>>
主婦のお小遣い稼ぎなら「登録販売者」
週に何回かパートで収入を得たい主婦の方にオススメの資格。ドラッグストアの店員さんの名札で「登録販売者」という名前を知った方も多いのではないでしょうか。売り場での薬剤師不足を補う、医薬品のエキスパートとして期待されています。
主な仕事は、お客様に適切な医薬品をアドバイスし、効能や副作用を分かりやすく説明すること。2015年から学歴や実務経験の受験制限が撤廃され、誰でも受験できるようになったのでねらい目です。 登録販売者講座はこちら>>
定年後にも役立つ「マンション管理士」
マンション管理組合や住民の相談に応じ、トラブルを解決したり、アドバイスを行ったりできる資格。マンション管理はシニア層の求人が多く、また、コンサルタント資格なので社会経験を生かせるとあり、定年をひかえた中高年の取得が増えています。
自分の住むマンションでも、知識を生かして維持管理コストを抑えるのに役立つと評判です。ゆくゆくは管理組合と顧問契約して、顧問料を稼げるようになる可能性もあります。 マンション管理士講座はこちら>>