ユーキャン講師インタビュー#1withコロナの下での企業研修のあるべき姿とは

2020年06月04日

withコロナの下での企業研修のあるべき姿とは

withコロナの考え方に基づいた企業活動の中で、どう社員育成をしていくべきか――。
ユーキャンの人気講師である渡邊講師へインタビューしました。

講師プロフィール

渡邊 佑講師

大学(教育心理学専修)卒業後、大手電気機器メーカーグループのコンサルティング会社に入社。コンサルティング業務に従事する。
その後、MBA(経営管理修士)を取得し、独立。現在は、介護・物流・飲食などサービス業を中心に、組織コンサルティング、コーチング、社員研修を中心に活躍中。中でも、認知科学をベースにしたコーチングに定評があり、オンライン研修の経験も豊富。

渡邊 佑 講師

オンライン研修は単なる集合研修の代替ではなく、
研修ご担当者、参加者双方に新しい価値を生み出す可能性を秘めている

Q1:20年度に入ってからの企業からの研修要望について

渡邊:コロナの影響もあり、現状は必然的にオンライン研修の要望ばかりですね。
コロナを巡る情勢の不透明感もあるのか、集合型からのシフトではなく、初めからオンライン研修を希望されるケースが増えています。
その際は、企業様側からオンラインでも双方向性のある研修を実現してほしいという希望を頂くことが多いです。



Q2:オンライン研修の良さはなんですか?

渡邊:私が感じるのは、全ての参加者が同じ距離感であるということですね。
例えば、集合型の研修の場合、会場の広さによっては講師に近い参加者、遠い参加者で講師から伝わる熱量や参加者自身の参加意欲も変わってきますが、 オンラインだと基本的に全ての参加者が同じ距離感で参画する事ができます。そして、例えば誰かが講師と質疑応答をしている際など、 まるで講師と質問者、そして自分が同じグループにいてそのやりとりを聞いているかのような臨場感を得ることができているように感じます。

その結果、研修をより身近に感じていただけているのではないでしょうか。
また、WEB会議サービスの機能で参加者を小さなグループに分けることができるので、グループ間での会話が気軽に行えるというメリットもあります。

それから、緊急事態宣言後はご自宅からの研修参加者が多かったですが、私がコーチングの際に重視する“心理的な安全性“が保たれているため、
リラックスした雰囲気かつ、IQの高い状態で参加し、意欲的に研修に取り組んでいただけていると感じます。

研修担当者からすると、研修会場まで足を運び取り組まなければ「きちんと取り組まないのではないか?」という疑念があるのでしょうが、
実は逆だと思っています。


Q3:オンライン研修後の研修ご担当者からの感想について

渡邊:オンライン研修前はネガティブな印象をお持ちの場合が多いですが、実施後には「想定以上に、参加者が意欲的に参加できていた」という声を よく聞きますね。



Q4:今後の企業研修のあり方について

渡邊:集まって研修を行うことによるメリットとして、併せて懇親会を開くなどして関係構築ができるなどが挙げられますが、
これらは密にあたるため、しばらくは実施が難しいかと思います。そうなってくると、物理的に集合するメリットが薄くなるように思います。

逆に今は、オンラインの方が“気軽に取り組める““心理的な安全性による意欲の高まり“などメリットが多いです。

それにオンラインであれば、研修にかかるコスト(移動コスト、宿泊コスト、業務が寸断されるコスト)や移動にかかる時間もありません。
そのため、教育に投資するコストや時間が減ることによって、様々なコンテンツを組み込んでいくチャンスなのではないか、と思います。

今までやってこなかったことに対して後ろ向きになるという傾向がありますが、例えばガラケーからスマホにシフトしつつある時、
頑なにガラケーが良いという方がいらっしゃったかと思います。今はいかがでしょうか?今後の研修に関してもそのようになるのではないかと思います。

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