2021.12.07
【コロナ前から全体受講者は1.5倍増に】ユーキャンの武器になる資格2022、1位は簿記!コロナ禍での雇用や景気への不安が反映される結果に
新型コロナ感染拡大が続いた2021年。その中で「資格の必要性が高まった」と感じる方は60%
通信教育を手掛ける株式会社ユーキャン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:品川泰一)は、『「現代用語の基礎知識」選 2021ユーキャン新語・流行語大賞』の発表に合わせ、 10代〜50代の男女591名を対象に、学びや資格取得に関する意識調査を実施しました。調査の結果、全体の60%の方が新型コロナウイルスの感染拡大の中で「資格の必要性を感じるようになった」と回答しました。また、 2022年武器になる資格には「簿記」が選ばれました。
2022年に「武器になる資格」とは?
特設サイトURL: https://www.u-can.co.jp/2022shikaku
【調査結果トピックス】
1.新型コロナ感染拡大で「資格の必要性を感じるようになった」と回答した方は全体の60%。おうち時間の増加や景気状況への不安が反映される結果に
2.通信教育を手掛けるユーキャン、コロナ前後(※)で全体受講者は1.5倍に。 IT関連の資格やお金に関する資格が伸長
3.2022年武器になる資格、 1位は簿記に!
※コロナ禍:2020年4月〜2021年3月
コロナ前:2019年4月〜2020年3月
【トピックス1】2020年に引き続き、 2021年も収まらなかった新型コロナ感染拡大。おうち時間で資格や語学の勉強を始めた方は15.1%
2021年は1月7日から1都3県に2回目の緊急事態宣言が発出され、年明けから新型コロナ感染拡大による外出自粛を求められました。その後、 9月に全面解除となるまで、宣言は解除と再宣言を繰り返しました。 2020年から引き続き新型コロナの影響でおうち時間が多かった中で「新しく始めたことはありますか」と質問したところ、半数以上が新しく始めたことがあると回答しました。
一番多かったのはアニメ・ドラマ・映画鑑賞です。おうちにいながら様々な作品を気軽に楽しめる動画配信サービスが充実し、サービスを利用しながら楽しんでいる方が多いことが予測できます。 2位以降は「料理やお菓子作り」、「ヨガやウォーキングなど体を動かすこと」、「資格取得や語学習得に向けた勉強」と続きました。「資格取得や語学習得に向けた勉強」と回答した方は15.1%なので、およそ6.7人に1人が勉強を始めていることがわかります。
おうち時間で勉強をする時間が増えた方も一定数いる中で、その意識はどのように変化してきたのでしょうか。新型コロナ感染拡大の中での資格取得に対する意識を質問したところ、 33.3%が「元々資格を取りたいと思っていたが、さらに必要性を感じるようになった」、 26.7%が「資格取得には関心がなかったが、必要性を感じるようになった」と回答し、合わせて60%の方が資格の必要性を感じていることがわかりました。雇用や景気の不安からか、仕事に役立てたり、収入増につなげたりすることを目的として資格取得を目指している方が多くなっています。
【トピックス2】コロナ前後を比較し、ユーキャンの受講者数は1.5倍に!なんとコロナ前と比較し2.7倍に増えた講座も
資格取得の必要性を感じている方が多くなっている中で、実際にユーキャンで講座を受講し資格取得を目指す方も増えてきています。コロナ前(※2019年4月〜2020年3月)とコロナ禍(※2020年4月〜2021年3月)を比較したところ、全体の受講者は1.5倍増となっています。さらに、年代別に見てみると、 20代以下の受講者は1.6倍に増えています。 30代以上も各年代で1.3〜1.4倍増えていますが、 20代以下の受講者が最も増えており、若い世代ほどコロナ禍で資格取得の重要性を感じていることが窺える結果となりました。
伸長している資格にも、新型コロナによる影響が見て取れます。 IT知識が身につく国家資格であるITパスポートの受講者は2倍、エクセルやワードのスキルが身につくマイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)の受講者も同じく2倍伸長しています。新型コロナの影響でリモートワークを推進する企業が増加し、顔を合わせられない中でDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んでいます。 2021年9月にはデジタル庁が設置されて今後さらなるデジタル推進が見込まれる中で、 IT知識が身につく資格の人気は高まっています。
簿記、ファイナンシャルプランナー(FP)といったお金に関わる資格も引き続き人気を集めています。簿記3級の受講者は1.5倍、ファイナンシャルプランナー(FP)の受講者は1.3倍と、コロナ禍の金銭的・経済的な不安を取り除くために取得を目指す方が増えてきていることが窺えます。そして、整理収納アドバイザーは2.7倍と大きく伸びてきている資格です。在宅時間の増加により家事代行サービスの需要が拡大する中、おうち時間を有効活用したり、在宅勤務での家事のストレスを減らしたりするため、家庭内の家事にも役立つ整理収納アドバイザーに注目が集まっています。
2021年1月〜2021年9月の人気講座を世代別(Z世代・ゆとり世代・就職氷河期世代)で見てみると、受講者数が大きく伸長している整理収納アドバイザーは、特に就職氷河期世代で人気を集めています。若い世代と比較して自身のキャリアが落ち着いてくる世代であるため、趣味やプライベートに活かす資格を取得しようとしていることが窺えます。
※ユーキャン受講者の数値は、小数点第二位以下を四捨五入しています。
【トピックス3】2022年、武器になる資格No.1は「簿記」に!定番の「ファイナンシャルプランナー」や「TOEIC(R)テスト」への注目も高い結果に
2022年に取っておくと「武器になりそうな資格」を質問したところ、 1位「簿記」(18.8%)、 2位「ファイナンシャルプランナー(FP)」(17.6%)、 3位「TOEIC(R)テスト」(16.9%)という結果になりました。 2021年までは3年連続で「TOEIC(R)テスト」が1位でしたが、 4年ぶりに他の資格が1位になりました。引き続き、グローバル化の中で英語は基本という考え方がありながらも、お金関連の資格の重要性が上がってきている様子が窺えます。
「簿記」に関しては「就職にも有利で、多くの人にとって役立つ知識だから。 (22歳女性)」「金銭関係の知識は何であれ役に立つと思う。 (38歳男性)」「どの職種においても役に立つから。 (40歳男性)」など、世代や性別を問わず活躍の可能性が広がることが人気の理由のようです。
2位には同じく定番かつお金関連の資格「ファイナンシャルプランナー(FP)」が続きました。「今後の資産運用も含めてスキルを持っておきたい。 (50歳男性)」「コロナによる不況で、資産形成の大切さを知ったから。 (28歳女性)」「これからの自身の生活設計にも役立ちそうだから。 (48歳女性)」と、もともとの関心の高さにプラスして、コロナ禍での資産への不安が現れる結果となりました。また、ビジネスに活かせる一方で、個人や家庭の生活設計の役に立つことも人気を集めている要因となっています。
「TOEIC(R)テスト」に関しては「英語は海外取引で使う。使えなくてもいいが、使える人がより良い仕事に就くと思う。 (19歳男性)」「英語力の指標として多くの企業がTOEICを重視しているから。 (24歳男性)」と引き続き就職や転職などビジネス面で武器になると考えている方が多いようです。コロナ禍で海外へ行くことはなかなか叶わないものの、オンラインによるやり取りが一般化したことで、改めて英語の必要性を感じている方も多いようです。
また、 2022年は4位に「ITパスポート」がランクイン。「いままで以上にデジタル化が進んでるので知識ある人のほうが有利だと思います 。 (49歳女性)」「世の中のIoT化が進んでいてデジタル庁が設置されるなど今後需要が高まりそうだから。 (18歳男性)」といった声があり、デジタル化が進む世の中の変化が反映される結果となりました。
「今後新たな資格を取得したいか」と質問したところ、 28.1%が「とても取得したい」、 44.2%が「どちらかというと取得したい」と回答し、合わせて72.3%が資格取得への意欲があることがわかりました。 2021年は新型コロナウイルス感染が拡大し、 9月に全面解除されたものの、 2022年にかけて第6波も懸念されています。先が見えづらい不安な状態が続く時代だからこそ、資格取得やスキルアップへの関心は今後も続いていくことが予想されます。
■2022年に「武器になる資格」とは?
特設サイトURL: https://www.u-can.co.jp/2022shikaku
■調査概要
調査名:働き方と学び方に関する意識調査
調査対象:10代〜50代の男女 591名
実施期間:2021年11月2日〜8日
実施方法:インターネット調査
対象地域:一都三県
※グラフのパーセンテージは四捨五入されているため合計値が100にならないものもございます。