2013.05.29
アベノミクス効果とビジネスパーソンのモチベーションに関する調査結果
株式会社ユーキャンは、ビジネスパーソン770名を対象にアンケートを実施。74.0%がアベノミクスで景気回復に向かうと回答。82.3%がキャリア・スキルアップに意欲的。取りたい資格はお金に関わるFP・簿記が人気。アベノミクス理解度が高いほど仕事・キャリアアップ・消費意欲でも前向きという結果に。
連日さまざまなメディアで話題になっている安倍内閣の経済政策「アベノミクス」。5月23日(木)以降、乱高下が見られているものの、依然として高水準を維持している日経平均株価や為替相場の円安傾向など、その効果は具体的な数値にも表れています。このアベノミクスの経済効果を、経済の最前線に立っているとも言えるビジネスパーソンは実際どのように評価しているのでしょうか。また、彼らの日々の消費生活、仕事やキャリアアップに対する意欲はどのように変化しているのでしょうか。数値化されにくい、そんな彼らのマインドを調査するため、通信講座を手掛ける株式会社ユーキャン(東京都新宿区、代表取締役社長:品川 泰一)は一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住、20代〜40代のビジネスパーソン(合計770名)を対象に「アベノミクス効果とビジネスパーソンのモチベーションに関する調査(※1)」を実施しました。
※1調査実施概要
調査方法 |インターネット調査
有効回答数 |770名
調査日 |2013年5月8日〜5月9日
男女比 |男性:49.5% 女性:50.5%
年齢 |20代:34.8%、30代:32.9%、40代:32.3%
未既婚 |未婚者:51.2%、既婚者:48.8%
調査地域 |東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
調査対象 |有職者(派遣社員、契約社員、パート、アルバイトを除く)
■主な調査結果と要旨
1) 「アベノミクス」概要を理解しているビジネスパーソンは83.6%
2) 「アベノミクス効果」で景気に前向きな予想74.0%
3) 一方、「アベノミクス効果」での消費意欲向上は、41.3%に留まる
4) 数値化されないもう一つのアベノミクス効果
「仕事・キャリアアップ・スキルアップへのモチベーションに好影響」の意見が8割超え
5) キャリアアップに向けて身に付けたい1位=資格、2位=ビジネススキル・教養、3位=専門知識
ファイナンシャルプランナー(FP)・簿記など、お金に関わる資格への人気が高い
6) アベノミクス理解度が高いほど、消費意欲、仕事、キャリアアップ・スキルアップなど、
ほぼ全ての要素に対して前向きな姿勢
■「アベノミクス」概要を理解しているビジネスパーソンは83.6%
はじめに、ビジネスパーソンが「アベノミクス」の概要についてどの程度理解しているかを聞いてみたところ、全体の83.6%が理解していたことがわかりました。「理解」の内訳としては、「詳しく理解していた(7.9%)」、「詳しくはないが理解していた(34.7%)」、「なんとなく理解していた(41.0%)」となり、理解している人の半数近くが「なんとなく」の理解に留まっています。
■「アベノミクス効果」で景気に前向きな予想74.0%
「アベノミクス効果」で今後日本の景気は回復に向かっていくかの質問に対しては、全体で74.0%が「景気に前向きな予測」と回答(※「回復に向かっていくと思う=13.0%」「少し回復に向かって行くと思う=61.0%」の合計)していることから、多くのビジネスパーソンが「アベノミクス効果」に対して好意的な捉え方をしていることがわかりました。この結果は男女別で見ても差はありませんでしたが、「回復に向かって行くと思う」のみで比較してみたところ、男性=17.6%、女性=8.5%となったことから、男性の方がより「回復に向かって行く」という見方が強い様子がうかがえます。さらに「回復に向かっていくと思う」と「少し回復に向かって行くと思う」の合計値を年代別で比較してみたところ、20代=78.7%、30代=71.1%、40代=71.9%となり、特に20代で「回復に向かって行く」との見方が強いことがわかりました。
■一方、「アベノミクス効果」で消費意欲向上は41.3%に留まる
次に消費意欲に対する影響を確認するため、「アベノミクス効果」による景気回復で消費意欲が高まると思うかどうかを聞いたところ、「高まる」の意見は41.3%と少数派に留まりました(※「とても高まると思う(6.4%)」、「少しは高まると思う(34.9%)」の合計)。この結果は、男女別でもほぼ差はありませんでしたが、年代別で比較してみると、以下の通り20代の消費意欲が最も「高まる」ことがわかりました。
■数値化されないもう一つのアベノミクス効果
「仕事・キャリアアップ・スキルアップへのモチベーションに好影響」の意見が8割超え
「アベノミクス効果」は、日経平均株価や円相場など、数値的な要素が注目されることが多いですが、数値には表れにくい、ビジネスパーソンの仕事への影響や、キャリアアップ・スキルアップに対するモチベーションへの影響などを確認してみました。まず、「アベノミクス効果」が現在の仕事にどのような影響を与えると思うかについて聞いてみたところ、「好影響」が83.6%となりました(※「好影響を与えると思う(8.0%)」と「少し好影響を与えると思う(75.6%)」の合計)。
さらに、「アベノミクス効果」がキャリアアップ・スキルアップに対するモチベーションにどのような影響を与えると思うかについても聞いてみたところ、こちらも「好影響」が82.3%と、非常に高い回答結果となりました(※「好影響を与えると思う(6.7%)」と「少し好影響を与えると思う(75.6%)」の合計)。
多くのビジネスパーソンが「アベノミクス効果」によって仕事やキャリアアップ・スキルアップのモチベーションが上がる、と捉えている様子ですが、「好影響を与えると思う」と「少し好影響を与えると思う」の回答を年代別でも比較してみたところ以下の通りの結果となり、このデータでも20代がより前向きであることが確認されました。
■キャリアアップに向けて身に付けたい1位=資格、2位=ビジネススキル・教養、3位=専門知識
ファイナンシャルプランナー(FP)・簿記など、お金に関わる資格への人気が高い
キャリアアップやスキルアップに向けて何か始めたいと思う方に対して、具体的にどんな事をしたいと思うかを聞いてみたところ、1位は「資格を取得したい(40.8%)」、2位と3位がほぼ同率で「ビジネススキル・教養を身に付けたい(26.2%)」、「専門知識を身に付けたい(25.2%)」という結果となりました。この結果を男女別で比較してみると、「ビジネススキル・教養を身に付けたい」「専門知識を身に付けたい」は、男女でほぼ同水準ですが、「資格を取得したい」傾向は女性の方が強いことがわかりました。
取得したい資格について具体的に聞いてみたところ、圧倒的1位は「TOEICその他外国語検定(34.7%)」。2位以降は、以下の通り男女で大きく順位が異なりましたが、男女共に「ファイナンシャルプランナー(FP)」や「簿記検定」など、「お金」に関連する資格への興味が高い傾向にあるようです。
身に付けたいビジネススキルや教養についても聞いてみたところ、男女共に「PCスキル」「ビジネスマナー」が多い傾向にあり、それ以外については男女間での違いがうかがえました。
■アベノミクス理解度が高いほど、消費意欲、仕事、キャリアアップ・スキルアップなど、ほぼ全ての要素に対して前向きな姿勢
最後にアベノミクスの概要理解度別に、アベノミクスによる消費意欲や仕事への影響、キャリアアップ・スキルアップに対するモチベーションへの影響、キャリアアップに向けて取得したい資格や身に付けたいスキル・専門知識、さらに景気回復への期待などへの回答を比較してみたところ、アベノミクスの概要を「詳しく理解」している人ほど好意的に感じており、また積極的に回答している傾向が確認されました。
「アベノミクス効果」で、今後日本の景気は回復に向かっていくかという質問に対しては、アベノミクスの概要を「詳しく理解」している人の54.1%が「回復に向かって行くと思う」と回答しており、その他の人に比べ突出して高い割合で景気回復への明確な見通しを持っていることが分かりました。
また、「アベノミクス効果」による景気回復で消費意欲は高まるかという質問に対して「消費意欲が高まる」と答えた人の割合は全体では41.3%に留まりましたが、アベノミクスの概要を「詳しく理解」している人においては65.6%(※「とても高まると思う(34.4%)」と「少し高まると思う(31.2%)の合計)の人が消費意欲は高まると回答していることから、アベノミクス理解度が高いほど消費意欲が高いことがうかがえます。
さらに、「アベノミクス効果」が仕事やキャリアアップ・スキルアップに対するモチベーションに与える影響についても、アベノミクスの概要を「詳しく理解」している人は特に前向きな回答(「好影響を与えると思う」)をしている割合が高く、アベノミクスの理解度が、ビジネスパーソンのモチベーションに大きく影響することが分かりました。
今回の調査で確認された「アベノミクス効果」、ビジネスパーソンの皆さまは、ぜひご参考になさっていただきたいと思います。株式会社ユーキャンは、皆さまのキャリアアップ・スキルアップのお役に立てますよう、より充実した講座の提供に努めて参ります。
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