マンション管理士になるには?仕事内容や合格難易度について解説
- 更新日:2024/10/07
マンション管理士とはどのような仕事をするのか、またどうしたらマンション管理士になれるのか、疑問に感じている方も多いかと思います。
この記事ではマンション管理士の仕事や将来性、試験の内容などについて詳しく解説いたします。
このページを簡潔にまとめると・・・
- マンション管理士の仕事は、住民側の立場に立って、マンションの健全な運営をコンサルティングすること。
- マンション管理士は、マンションの管理会社や建築会社、不動産会社などで勤務。近年では、独立・開業する人も。
- マンション管理士試験は、毎年1回、例年11月の最終日曜日に実施されている。
- マンション管理士試験の合格率は10%程度で、難易度の高い試験と言える。
マンション管理士の仕事とは
マンション管理士はどのような仕事をするのでしょうか。詳しい仕事内容を紹介します。
主な仕事内容
マンションの管理組合は住民が運営を担っていることが多いのが現状です。そこで、マンション管理士は、管理組合に対して専門家の立場からさまざまなアドバイスを行います。例えば、「運営コストの削減」や「会計処理の方法」といった組織運営に関することや、「建物の修繕や建て替えが必要になったときの工事会社の選定方法」について、また「住民同士のトラブル対応」などの、さまざまなトラブルにも対応します。
また、マンション管理士は、住民側の立場に立って、マンションの健全な運営をコンサルティングします。主な業務は以下の通りです。
- マンション管理費、修繕積立金の管理
- 修繕工事の計画作成、進行
- マンションの管理規約の作成や変更
- 住民間のトラブル解決に向けての予備的交渉
働く場所
マンション管理士は、マンションの管理会社やマンションを建築した建築会社での勤務が一般的でした。しかし近年は、マンションを取り扱う不動産会社で働くケースも多くなっています。マンションを取り扱う不動産会社が増加しており、マンション管理士の需要も高まっているからです。また、独立・開業する人も少なくありません。
マンション管理士の将来性について
マンション管理士は比較的新しい資格であり、有資格者はまだそれほど多くありません。また、難易度が高いため、取得できれば活躍のチャンスは多くあるでしょう。「マンション」という居住形態がある限り、マンション管理士に対して一定の需要が見込まれます。なぜなら、マンション管理士は、マンションに関するさまざまな問題を解決するための存在だからです。新しいマンションも多く建設されていますので、築年数が経過すれば解決すべき問題が発生するマンションも増えると予想されます。
マンション管理士は長期的に役立つ資格
マンション管理士は年齢を問わず活躍できるため、資格を取得すれば長期的に活かせます。そのため、定年後に役立つ資格としても知られており、多くの人が取得を目指している状況です。さまざまな知識を必要とし、難易度は高めであるため、早いうちから勉強を始めることをおすすめします。
マンション管理士の試験概要
マンション管理士試験の概要や出題範囲などについて解説します。
試験概要
試験日
毎年1回、例年11月の最終日曜日に実施されます。
試験形式・出題数
試験形式は、4肢択一のマークシート方式です。出題数は50問です。
受験手数料
受験手数料は9,400円です。
郵送申込みの場合は、公益財団法人マンション管理センターが指定する払込用紙などを使い、郵便振替や銀行振込で納付します。
インターネット申込みの場合は、クレジットカード決済で支払います。
試験地
札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市、並びにこれらの周辺地域で実施されます。
受験資格
受験資格に制限はありません。ただし、試験に合格した後、登録を受ける際に一定の要件を満たす必要があります。
出題範囲
マンション管理士試験の出題範囲は以下の4つに分かれています。
- マンションの管理に関する法令及び実務に関すること
- 管理組合の運営の円滑化に関すること
- マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
- マンション管理適正化の推進に関する法律に関すること
マンション管理に関する法令、会計や設備と幅広い範囲から出題されることが特徴です。
合格ライン
マンション管理士試験の合格ラインは公表されていません。マンション管理士試験は相対評価の試験のため、合格ラインは毎年変動します。令和5年度(2023年度)試験では「50問中36問以上正解」が合格最低点でした。合格ラインは毎年34点~38点の間を推移しています。試験では8割程度の得点を目標にするといいでしょう。
マンション管理士資格試験の難易度と合格率について
マンション管理士試験は合格のハードルが高い試験として知られています。令和5年度(2023年度)の合格者は1,125人で合格率は10.1%、令和4年度(2022年度)の合格者は1,402人で合格率は11.5%、令和3年度(2021年度)の合格者は1,238人で合格率は9.9%でした。マンション管理士の合格率は例年10%程度で、過去には7%台だった年もあり、難易度の高い試験だということがわかります。なお、受験者数や合格者数、合格率などは毎年公式サイト上で発表があります。
- 参考:公益財団法人マンション管理センター(https://www.mankan.org/)
まとめ
ユーキャンの「マンション管理士・管理業務主任者講座」では、およそ7ヵ月で管理業務主任者とマンション管理士のダブル合格が狙える、効率的なカリキュラムとテキストが用意されています。
WEB上での模擬テストや動画によるポイント解説などサポートも充実しており、初学者でも範囲の広い試験科目をスムーズに勉強できます。効率的な合格を目指すために、受講を検討してはいかがでしょうか。
- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- マンション管理士の年収は?
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マンション管理士の年収は、企業に勤める場合は400万円程度といわれていますが、独立・開業してたくさんの仕事の依頼を獲得できた場合には1,000万円以上を目指すことも可能です。
- マンション管理士試験の難易度が高い理由は?
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マンション管理士試験の難易度が高い理由として、受験資格に制限がない、出題範囲が広い、法律問題が多いことなどが挙げられます。ただ、1年間しっかりと勉強をし、8割の得点を目指せば合格が狙えます。
- マンション管理士と管理業務主任者の違いは?
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マンション管理士は、マンション管理組合や住民からの相談に応じ、法的見地からアドバイスを行うコンサルタント。管理業務主任者は、管理委託契約時の重要事項説明や、組合に対して管理状況の報告などを行います。両資格とも資格は生涯有効。末長く活用できる強力な国家資格です!
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マンション管理士は、マンション管理組合や住民からの相談に応じ、マンションで発生する様々なトラブルを法的見地から解決したり、アドバイスを行うコンサルタントです。管理業務主任者は、主にマンション管理会社の従業員として管理委託契約時に重要事項を説明したり、組合に対して管理状況の報告をするなど、幅広くマンション管理のお仕事に携わることが可能です。宅地建物取引士や建築士など不動産関連の職種や、行政書士・司法書士などの法律関連の資格とも連動させることで、活用の幅が広がります。また「マンション管理士」「管理業務主任者」の試験の特徴として、受験資格に制限がなく、試験の出題分野に重なる部分が多いため、効率よく学習すれば、一度に両試験に合格することが可能です。
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