ブラジルで開催されたリオデジャネイロオリンピックでは、日本は史上最多となる41個のメダルを獲得、プロ野球では広島カープが25年ぶりにリーグ優勝するなど、2016年は予想外の名勝負が数多くあったスポーツイヤーといえます。また、熊本地震、鳥取地震など大規模な自然災害が多発した年でもありました。
政治・経済に目をむけても、小池百合子東京都知事の誕生、イギリスのEU離脱決定、また、先に行われたアメリカ大統領選では事前の予測に反してトランプ氏が当選するなど、想定外な出来事が多くあった一年となりました。
そんな2016年に続き、来年はどんな年になるのでしょうか?予測が一層難しくなった2017年を生き抜くために役立つ資格とは――。
2016年の出来事を振り返りつつ、2017年のトレンド予測と資格取得に関する意識調査を実施、20〜40代ビジネスパーソン996名から回答を得ました。
また、20〜40代の採用担当者、および転職者それぞれ200名(計400名)に調査を行い、就職・転職に「武器になる資格」を伺いました。
調査対象:
@20代〜40代のビジネスパーソン 996名(男性498名、女性498名)
A20代〜40代の採用担当者 200名(男性118名、女性82名)
B20代〜40代の2016年に転職をした方 200名(男性75名、女性125名)
実施期間: 2016年11月4日〜10日
実施方法:インターネット調査
対象地域:全国
予測不可能な2017年を生き抜くために武器になる資格
No.1「ファイナンシャルプランナー(FP)」
2017年「武器になる」資格は
「ファイナンシャルプランナー(FP)」が1位に!
2017年に武器になる資格を聞いたところ、1位「ファイナンシャルプランナー(FP)」(32.1%)、2位「TOEIC(R)テスト」(23.7%)、3位「社会保険労務士」(18.0%)と続きました。2016年は、トランプ氏のアメリカ大統領当選、イギリスのEU離脱決定、多発する自然災害など、予測不可能な出来事が多く起こった年でもあり、人生設計や老後資金などお金に関する知識を身につけ今後に備えておきたいという思いが強く反映された結果、ファイナンシャルプランナー(FP)を「武器になる資格」に選ぶ方が多かったのでしょう。なお、ファイナンシャルプランナー(FP)は4年連続で「武器になる資格」に選ばれており、世間一般のお金に対する関心が依然として高いことが伺えます。
なお、2017年の所得に対する予測を聞いたところ、「変化なし」(44.7%)、「減少する」(32.3%)、「増加する」(23.0%)という結果となりました。現状維持〜減少すると思っている方が多いことからも、お金に関する知識の重要性を感じている方が多いと言えそうです。
採用担当者・転職者が選ぶ、就・転職に武器になる資格
1位は「TOEIC(R)テスト」
採用担当者・転職者が選ぶ「就・転職に武器になる資格」1位
「TOEIC(R)テスト」が1位に
採用担当者および転職者への調査より、「就職・転職に武器になる資格」を探りました。
採用担当者に、採用を判断するときに重視している資格を聞いたところ、1位「TOEIC(R)テスト」(44.0%)、2位「ファイナンシャルプランナー(FP)」(32.0%)、3位「宅建士」(30.0%)、4位「社会保険労務士」(26.7%)、5位「簿記」(26.0%)という回答になりました。
なお、採用担当者が選ぶ「武器になる資格」は、業種によっても大きく異なる傾向があることがわかりました。
また、採用担当者が選ぶ「武器になる資格」は、担当の職種によっても大きく異なる傾向があることがわかりました。特に、資材調達部門、コンサルティング部門、物流・物流管理部門は、資格取得が有利に働く傾向が高いことが伺えます。
一方、2016年に転職をされた方に、ご自身の転職において役立った資格を聞いたところ、採用担当者と同様、「TOEIC(R)テスト」(9.0%)が1位に選ばれました。以降、2位「簿記」(7.5%)、3位「宅建士」(3.5%)、4位「FP」(3.0%)と続きました。
昨今のビジネスにおけるグローバル化は著しく、英語をはじめとする外国語が使える人材のニーズがますます高まっています。採用担当者、および転職者が就職・転職で武器になる資格として「TOEIC(R)テスト」を選んだのも、こうした世相が反映されたものと言えるでしょう。
採用担当者の75.0%は「資格」を重視。
さらに、57%は「甲乙つけがたい時は、資格保有者を採用」
採用担当者に、採用を判断する際に資格を重視したことがあるかを聞いたところ、75.0%は資格を重視したことがあると回答。さらに、採用を判断する際どのように資格を見ているか聞いたところ、「複数の募集者の中で甲乙つけがたい場合は、資格保有者を採用する」(57.3%)と回答がありました。また、資格を重視すると回答した採用担当者の29.3%は、「募集職種に関連する資格でなくても、『学ぶ』姿勢を評価する」と回答しており、学ぶ姿勢に好意的であることもわかりました。
本調査を通し、「資格」は就職・転職の際に、やはり有利に働くことがわかりました。また、資格は仕事だけではなくプライベートでもその知識を大いに役立てられるのも魅力です。
2017年 武器になる資格に選ばれた「ファイナンシャルプランナー(FP)」は、就職・転職の際の「武器」にも、日常生活で自分の生活資金を守るための「武器」にもなることから、持っていて損のない資格として、今後もますますニーズが高まっていくでしょう。
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